~~株式投資の我流説明~~ その5:入門編3/7 基準株価
基準株価
企業の価値の要素から企業価値を考えると、自分はいろいろな視点から考えます。(表1参照)
これは株式投資が趣味である自分だから考えることです。趣味になると、細かいことまで知りたくなる気持ちになるのは多くの人もそうだと思います。それと同じです。
まずは、簡単に基準株価を算出する方法を説明します。簡単な分だけ、あまり精度が高くはありませんが、大体の基準株価がわかります。また、基準株価の基礎となる部分なので、覚えておいた方がよいです。
株式投資に慣れてきたら、徐々に考え方を増やしていき、基準株価の精度を高めたほうが株式投資に馴染みやすいと思います。
容易に基準株価を算出する方法
時価総額を基準にして基準株価を算出する参考指標があります。
いくつか種類があり、難しい計算をする必要なく基準株価を算出することができます。
金融関係のサイトで株価を調べると、大抵、記載される参考指標があります。
例えば、Yahoo!ファイナンスの無料サイトで会社の株価を検索すると、図1の赤線部分のようにPER、PBR、EPS、BPSが記載されています。
参考指標は時価総額を基準に算出された数値です。
本来、時価総額は図2のように想定金額と実際の金額があります。
図2を式で表すと
時価総額=想定金額+実際の金額
になります。
しかし、
PERとEPSは想定金額だけ
PBRとBPSは実際の金額だけ
で基準株価を算出します。
時価総額の要素と参考指標の関連性を表2にまとめました。
時価総額全体ではないので、部分的な評価しかできません。
例えば、高収益でも財務状況が悪い場合、PERでは割安感、PBRでは割高感と正反対の評価になります。
ただ、それらの参考指標の意味を理解して、うまく使い分けることにより、基準株価の精度を高めることができます。
次回からはPER、EPS、PBR、BPSを説明していきます。
=つづく=
次回は入門編4/7:PER、EPSです。