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~~株式投資の我流説明~~ おまけ1/3 株式購入の基礎知識(証券口座、NISA、取引時間)
はじめに
株式を購入するために知っておくべきことを説明します。株式投資経験がある方はほとんど知っていることだと思います。
内容は下図の通りで3回に分けて説明します。
今回は証券口座、NISA(ニーサ)、取引時間です。
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証券口座
株式を購入するためには証券会社の口座を開設する必要があります。
口座の種類としては以下の通りです。
①特定口座(源泉徴収あり)
証券会社が源泉徴収を代行で納付してくれるので、確定申告をする必要がありません。
②特定口座(源泉徴収なし)
証券会社が「年間取引報告書」を作成してくれるので、それを基に確定申告をします。
③一般口座
証券会社が発行する「取引報告書」を基に計算明細書等を作成して、確定申告をします。
他に副収入がなく、証券会社による金融商品の取引だけであれば、確定申告の手間が省けるので特定口座(源泉徴収あり)が良いです。
ただし、「上場株式等の譲渡損失の繰越控除制度」を利用する場合には、特定口座(源泉徴収あり)でも、確定申告をしなければいけません。この制度は年間で損失を出した場合、翌年から3年間の利益を相殺することで納税額が軽減されます。
例えば、表1のように、年間で100万円損失を出したとします。
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1年後は40万円の利益を出しましたが、昨年の損失を相殺すると、60万円の損失になるので、税金を払う必要がありません。
2年後は50万円の利益を出しましたが、前年まで60万円の損失なので、相殺すると10万円の損失になるので、税金を払う必要はありません。
3年後は30万円の利益を出しましたが、前年まで10万円の損失なので、相殺すると20万円の利益となり、20万円分が課税対象額となります。
もし、確定申告をしないと、1年後の40万円の利益、2年後の50万円の利益、3年後の30万円の利益すべてが課税対象となります。
NISA(ニーサ)
証券口座とは別にNISA口座があります。
年間投資上限額の範囲内で上場株式、ETF、公募株式投信、REIT等の譲渡益が非課税になります。
NISA制度は何年か一度は変更されるので詳細は省きます。
2024年1月から始まる新NISAの詳細を知りたい方は「新NISAの我流説明」を作成しましたので見てください。
口座開設は一人につき、1口座ですので、複数の金融機関でNISA口座を持つことができません。金融機関を変更することは可能です。
年間投資上限額が決められているので短期売買には適していません。また、損失したときはNISAのメリットを受けることができません。
取引時間
証券取引所とPTSの取引時間をまとめたものが図2になります。
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証券取引所には
東京証券取引所(以下:東証)
名古屋証券取引所(以下:名証)
福岡証券取引所(以下:福証)
札幌証券取引所(以下:札証)
があります。
東証の取引時間は年末年始を除く平日で
前場は9時から11時30分まで
後場は12時30分から15時まで
になります。
名証、福証、札証の取引時間は年末年始を除く平日で
前場は9時から11時30分まで
後場は12時30分から15時30分まで
となり、東証より少し取引時間が長くなっています。
東証の上場企業が9割以上占めているので、自分は15時までという認識で取引しています。
PTS(私設取引システム)とは証券会社が証券取引所を介さずに株式の取引を行うシステムのことです。証券取引所の取引時間外でも株式の売買ができます。ただし、証券会社によって取引時間が異なります。図2のPTSはSBI証券の取引時間になります。
SBI証券の取引時間は年末年始を除く平日で
デイタイムセイクションは8時20分から16時まで
ナイトタイムセクションは16時30分から23時59分まで
になります。
会社の決算発表などの重要な開示は取引時間終了後になることが多いので、取引時間が長いPTSは決算発表直後に取引ができるメリットがあります。
しかし、PTSを利用している投資家に限定されるため、参加者が少なく売買が成立しにくいデメリットがあります。
ちなみに、堂島米市場が1730年(享保15年)に世界で最初の先物取引市場を行ったといわれています。そのため、米の先物取引の伝統が受け継がれて、現在の証券市場があるため、昔ながらの言葉が多く使われています。
午前の相場(ごぜんのそうば)を略して前場(ぜんば)と呼び、午後の相場(ごごのそうば)を略して後場(ごば)と呼びます。
始値が決まることを「寄り付き」、通常の取引を「ザラ場」、終値が決まることを「引け」といいます。
株式情報の始値は当営業日で初めて寄り付いた価格です。後場の終値は当営業日の終値になるので「大引け」ともいわれてます。
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=つづく=
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