ジム・ロジャーズの投資術
ジム・ロジャーズについて
ジム・ロジャーズは、アメリカ合衆国の投資家。ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスとともに世界三大投資家としてもよく知られる。
ジム・ロジャーズの投資手法は保守的な「バイ・アンド・ホールド」ではなく、利益が出る状況に応じてロング(買い持ち)とショート(売り持ち)のどちらでも変則的に機動的にポジションをとる手法を得意とする。投資対象は株式だけでなく通貨・商品と幅広く、また現物取引だけでなく先物取引やオプション取引も行う。
できるだけ多くのことをやってみて、自分が最も好きなことを一つ続ける
投資に限った話をではないが、真摯に取組む姿勢や、自分の目で見て自分で調べてみることが重要である。そうして、多くのことに挑戦して、好きな物を見つけて、それを継続する。
運用の鉄則
① きっかけを待つ
動き始める気配のない相場には手を出さない
② 従来の知恵、皆の思込みに従わない
過去を調べ、その場の状況に流されないようにする
③ 柔軟性をもつ
特定の市場、投資対象を自ら絞るのは、自らのチャンスを狭めることになる。広い視野をもつようにする。
④ 注意深く待つ
トレードのためのトレードをしない。
⑤ 割安を買う
割安な株を買えば、買い場を間違えたとしても、大損しない。
⑥ 市場参加者のヒステリー待って売る
ヒステリーが起こったからといっても、相場をよく知らないうちは売りから入らない。
周囲の人々が君の行動を制止したり、馬鹿にし始めたら、それは素晴らしい成功のサインだ
調べてこそ、自分の人生。誰もが守らなくてはならない規則や法律を尊重しつつ、オリジナルティをもって行動すれば、恐れることはない。周りが手放そうとしたときがチャンス。
失敗から学べば成功する
ジム・ロジャーズの失敗の教訓は以下の通りである。トレードしながらあなたの失敗を教訓にしよう。
・儲けたい思いが大損を生む
・理解していないなら何もするな
・知識を持つものが空売りできる
公表された情報から経営状況を知る
ジム・ロジャーズは特にキャッシュフローの設備投資に着目した。
【一般な解釈】
設備投資は製品需要が高まっている
→株価上昇
【ジム・ロジャーズの解釈】
設備投資のタイミングは遅れがちで、需要がピークアウトしている可能性がある。また、同業他社も設備投資していたら、競争になる
→株価下落
設備投資は減価償却していくため、将来の利益を圧迫する→株価下落
投資家の期待増→すでに割高になっている
※これが3つの中で主たる理由。
他にもアニュアルレポートはしっかり読み込む。
ロジャースの投資の流れ
社会を観察して、社会現象の変化に気付き、その背景を調査して、将来の展望を判断して投資する。
基本的には長期のバリュー投資だが、空売りや先物も柔軟に取り入れる。ただ、特に空売りをする場合は、綿密な調査だけではなく、相場感を掴めている物に限定する。
自分を知る
いずれの分野を目指すにしろ、自分のことがわかるにつれ、成功は確かなものになる。
ジム・ロジャーズは自分を知るために、バイクで世界一周をした。また、各国の実態を知ることで、投資先となる国の調査もした。