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日本30年債利回りと銀行株との関係
日本30年債利回りの上昇
こんにちは、投資猪です!
アメリカのインフレや成長率上昇による長期金利上昇によるあおりや、日本自身の潜在成長率の上昇によって、超長期金利である30年債利回りが上昇してきました。
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非常に古典的な金貸し業の論理として、安い金利で預金を集めて、高い金利でお金を貸すことによって利ザヤを得ることで収益を得ることが知られています。(もちろん現代の銀行の収益はそれほど単純なものではないですが)
特に日本の場合は、依然として異次元金融緩和の一環としてマイナス金利を採用していて短期金利が上がりようもないことから、超長期金利が上昇すればするほど利ザヤは大きくなって銀行経営には基本的に有利と考えられます。
本当に長短金利差が銀行株の株価に比例しているの?
そこで日本の脱デフレのひとつのきっかけとなったコロナ以降の数字を用いて、日本最大のメガバンクである 8306 三菱UFJ銀行の株価と30年債利回りの関係を先日調べてみました。
方法は、各月の終値ベースで株価と30年債利回りをプロットし、その相関関係を統計的に解析するという割と単純なものになります。
【夜なのでディープな小ネタ】
— 投資猪 (@invest_wildboar) January 27, 2024
2020年4月~2024年1月の🇯🇵30年債利回り(x軸)と #三菱UFJ 株価(対数, y軸)を月毎終値をプロット🖊️
相関係数 0.9はかなり高い🤔
自分は🇯🇵30年債利回りは2%に行くと読んでいるので(これも近いうちにポストします)、その場合の推定株価は1,445円(1272.61円~1587.89円)✊ pic.twitter.com/B4fuN7yxOR
その結果、少なくともコロナ禍以降に関しては、思惑通り非常に強い相関があることが証明されました。そしてこれくらい強い相関があるのであれば、今後30年債利回りが2%まで上昇した場合に、三菱UFJ銀行の株価がどうなるか線形近似式から推測することも全く無意味なことではないだろうと考えたのが上記ポストになります。
そして、それなら東証に上場している全銀行株を対象に検証してみるかと思った次第です。
需要があるかは分かりませんが、多少時間をかけて調べてみましたので、ほぼ初の有料記事にしてみました。
以下このような記事やファイルを置いてあります。
・東証に上場している全銀行株の株価と30年債利回りの相関係数
→相関が高い銀行と低い、むしろ反比例している銀行まではっきり分かる
・今後30年債利回りが2%まで上昇した場合に、線形近似式から推測される予測株価(統計的な上限下限株価も含む)および現在(1/26)の株価との差
→目標株価の参考にも?
・相関がある銀行、無い銀行の考察を少しばかり
元データや結果のエクセルシート(各月終値の銀行株価、30年債利回り)、全銀行の相関図、そして分析に使ったRスクリプトも公開しますので、再利用することも可能です。ご興味がある方は是非アクセスしてみて下さい!
猪へのコーヒー代と思っていただければ嬉しい限りです!
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統計手法を用いて株式市場を分析しております! 参考になる記事を書いていこうと思うので、もし良ければサポートいただけると嬉しいです^^