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大海を知ってしまった蛙よ、井の中に戻ったあと、どうするのだ?~一度世界を知った人の自己統合~
「井の中の蛙 大海を知らず」
小さな世界にとどまっていないで、外に出よう!
と説得するために使われる、日本のことわざだ。
私が投げかけたい疑問はここからだ。
「大海を知ってしまった蛙よ、井の中に戻ったあと、どうするのだ?」
留学経験のある方、海外赴任の経験がある方が必ず抱く問いだろう。
広い世界を見て、日本に戻ってきた。
意識も経験も視座も視点も大きく広がって、物理的には同じ場所に戻ってきた。
でも、「戻ってきた」のに、以前とは全く異なる自分が体内に育ってしまっているのだ。
拡大した自分をどう扱うのか?
変化を巻き戻しして、また小さな世界に自分を封印するのか?
”Frog in the well, you don't know the ocean”
It is a Japanese proverb used to persuade people to "get out of the little world."
The question I would like to pose is this.
"What will you do AFTER you return to the well?"
*****
昨夜の最終便の飛行機の中で、濃霧の切れ間に、明瞭に浮かんだ言葉を必死に手繰り寄せていました。
週末にかつてないほどの集中ワークをした後、
自分がライフワークとして切り込んでいくべきステージや育成すべき人材層がはっきりと見えました。
そして、ビジネスモデルとコミュニティー(サロン)の輪郭がはっきり見えてきました。
この1-2年、たくさんの方々のお話を聞いてきましたが、
私に出会ってくださる方々、公私ともに接点を持たせていただく方々の9割は、
・人生の大事な節目で冒険をした方々(海外に行く、枠を越える、業界をまたぐ、起業する等)
・思いっきり、時には退路を断って、周囲の反対を押し切って、新しい世界に身を委ねた方
・その後、小さい世界に戻って、環境に順応することを最優先させた方
・知らず知らず、自分を封印してしまっている方々(特に女性たち)
・結果、最初に大海に出る前よりも、もっともっと重苦しい世界に自分を置いてしまっている方々
そんな方々ばかりだったいうことに気づきました。
みんなのためのみんなのプログラムは作れない。
でも、自分の使命を最も効果的に最大化させて使うには?
自分の「担当領域」はどこなのだろう?
絶対的な責任をもって取り組みたいと思える領域は?
という問いを数か月間ずっと繰り返し、
思考の断捨離をして7割を切り捨てた先に、明確に方向性が見えました。
「海外に出ていく人」を語学面やロジ面でサポートできる人やサービスはたくさんあります。その期待に応えてくれる留学斡旋会社や英語学校、コーチングのサービスは世の中に無数にあります。
でも、
「一度大海に身を置いた人が、自分の原点に戻ってきたときに、引力に引きづられずに、自分自身をさらに拡大させ続けること」
「大きく広がった可能性をどんな社会環境下にあっても、自分で育て続けるチカラ」を教えてくれたり、伴走してくれる人はいないのでは?と思いました。
非常にニッチなマーケットなのでしょうが、
「井の中に戻ってきても、大海にいる自分を体現できるあり方やスキル」
これを心技体で表現できる人が身近に全くいない。
「昔は輝いていた」
「〇〇を成し遂げた」
など、過去の栄光を語る人はいるが
「今」もその背中を見せ続けてくれるロールモデルがいない。
そんな声を多く聞きました。
今、揺らぎの中にいる方々に私が提供できるのは、
私自身の実体験とエビデンス(知・理論)の両輪をもって体系化させれた教育プログラムとコミュニティー運営なのだと、はっきりと見えてきました。
試行錯誤の上で、対法人のお仕事、対個人のお仕事
その黄金比率、担当領域、誰と組んでシナジーを最大化させるか、など、かなり明瞭になりつつあります。