相撲の話2

「新しく入るって言ってた人?」そう言ってきた人は自分と同じクラスのしょうたでした。そこまで太っている訳でもないし自分でもできるかもそう思いました。

残りの二人はというと三年生の先輩二人でした。その時期には部活は実質引退している状態で後輩のしょうたの様子を見に来ていたらしい。

それ以来会ったことはないので始めで最期の先輩の姿。今思えば小兵ながらも横に大きかったです。

じゃあ作るか、そう言っておもむろに土俵が作られていく。土俵を作るシートのようなものがあるのです。その時格技部っていうか相撲じゃんと思いました。ポスターには格闘技を通じて健全な精神を養う!と書いてあったけどあれは完全に人気のない相撲部に一度でも体験させるための嘘だったんだなぁと知る。

話が終わると「じゃあ練習頑張れよ」と言って二人の先輩は帰ってしまい。部員二人だけの時間になってしまいました。「じゃあ着替えて待ってようか」と言われたので見学に来る前に持ってくるよう聞いていた体操着に着替え体操着の上にまわしを巻く。始めて巻くまわしは硬いし重くてびっくりした。

それが終わるとしょうたは一人で自分のまわしを巻き始めた。その時、この人は前やってた人なんだろうなと思った。あとから知るがちびっこ相撲をやっていたらしい。

少しすると先生が来た。背はあまり大きくないが横に広い人だった。
「一人増えてる!」そう言ったのは先生でした。話を聞くと三年生は途中で生徒が一人ぬけ訳あって二人になったようで卒業するまで特例で残っていた部活であり。今年は部員が3人いないと存続できないらしい。そして先生の口ぶりは明らかに入る前提のものだった。

少し話をしているともう一人先生が入って来た。先に入ってきた先生は大学から来ている先生だったらしい。そして長い練習が始まった。

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