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公募制アンソロは博打なのか?

☆博打……偶然の成功をねらってする危険な試み。(goo辞書より引用)

どーも!こんにちは、今日も今日とて自分のために書き綴る!推しCP絶対幸せにしたいタイプのハピエン厨字書きです。
さてさて、昨年公募制のかなり自由度高めなアンソロを二度(全然違うテーマで)主催したので、その時思ったことをまとめてみます。あくまで私個人が感じたことを書いているだけですので、特定の誰かや作品について批判する意図などはありません。ゆるーく読んで頂ければ嬉しいです。

・公募制アンソロとは???

(この記事での認識です)
SNSで繋がりのある知人などに声をかけるだけでなく、企画に興味を持ってくれて参加条件を満たした方なら誰でもOK~!て感じの誰が来るかわからないドキドキなアンソロ。

・参加者を公募するメリット・デメリット

◇メリット
知人や友達が居なくても複数人で作品いっぱいのアンソロが発行できるかも!
知らなかった素敵な作品と出会えるかもしれない!
どうなるかわからないドキドキ感が楽しい!!!

◇デメリット
まじで誰が来るかわからないぞ!

・公募制の難しさ

初めに言っておくと、私は公募制アンソロが好きです。二度主催して、それなりに大変さも経験したけど……もしまた主催するとしたら公募がいいな~と思うくらい。
あと交流が下手すぎてお声がけだけで成り立つ程知人が居ないというのもある。知ってる誰かと本を作りたい!ってだけなら合同誌みたいな形でも良いのでは?
アンソロっていうからには……やっぱり……いっぱい!参加者が!!!欲しいんですよ!!!!!!!!!!!
まあ公募したところで集まるとは限らないんですけどね……うん……。
公募の難しいところというのは、予想を立てづらいことだと思う。でもこれって参加者全員が例え知人だったとしても有り得ることと言うか……。原稿のやり取りするのって普通の交流とはちょっと違いますもんね。

アンソロは色んな作者さんの作品の集まりではあるんだけど、本にして発行する時は奥付に主催者の名前や連絡先などの記入が必須。みんなで作る一冊なんだけど、同時に主催の本でもあるんだよね。発行する以上、収録する作品に責任を持たなきゃいけない。
だから全く知らない人の作品を預かるのは不安って気持ちもわかるし、同時に作品づくりって本当に時間も労力も気持ちも注ぐ大変な作業だから、知らない主催に原稿を預けるのが不安っていう参加者の気持ちもわかる。
公募アンソロは信頼関係が全くない状態から始めるわけなので、お互いにそれなりに不安があると思います。SNSで繋がったり交流を持とう!みたいなことは全く必要ないと思うけど、主催として、参加者として、「お互い全然知らない相手」ってことを忘れずに不安にさせない対応を心掛けた方がいいのでは。(当たり前なんだけど、締切を過ぎそうな時は早めに伝えるとか、音信普通にならないとかそういうこと……)

・これをされると不安になるぞ

前述したようにお互い全く知らない状態からのスタートなので、参加希望を頂いたあと、作品やSNSをなんとな~く見に行くことはきっとある……はず。
ずっと追ったりはしないけど、申し込みが来た際に「どんな感じの書(描)く方なのかな~」みたいに何度か覗くことがあった。
決して個人の批判ではないのでもし本人が読んでしまっても気にしないで欲しいんだけど、SNSを見に行った際「辞退の常習犯」「今度は辞退しないようにしよう……(恐らく私のアンソロについて言っていた)」のような呟きを発見してしまい、かなり不安になってしまった。
過去の創作歴とかどんな企画に参加してるかとか、そういうことにはこだわらないんだけど、本当に「お互い全く知らない相手」なので!!!!!!!!!『辞退を繰り返す人』発言は不安になります(涙)

大抵の参加者さんは原稿が完成してから「できました!」って送ってくれる感じだったんだけど、中には「今こんな感じで、○○くらいには提出できそうです」って途中経過を報告してくれる人や、(漫画の)ラフの状態で「こんな感じなんですけど大丈夫ですか?」って聞いてくれる人もいました。
個人的には嬉しかったな。参加申し込み~原稿提出までの数カ月、やり取りすることがほぼないので。数カ月あると状況変わることもあると思うし……ちゃんと原稿着手してくれてるんだな~ってわかって安心しました。
ただ、何にもコメントなくいきなり画像だけを数枚送ってこられたことがあり、(たぶん確認して欲しいのかな?メッセージ後で来るのかな??)って待っても全然来ず、え?何……???みたいなことがありました。(ラフの前の下書き状態みたいな感じだった)
一言でいいので何か添えて欲しい。こちらからメッセージ送ってやり取りはできたので問題はなかったんだけど……結局色々あってその方は辞退されてしまった。アンソロは参加希望もらってから数カ月以上かかる長期の企画だと思うので、状況が変わってしまうことはある。辞退者が出ても仕方ない……とは思う。
辞退って言いづらいよね。職場の欠勤連絡とかもすげー嫌だもんな……。でも何れ言わなきゃいけないことは、早めに済ませた方がいいかもしれない。早めの連絡、ありがたいです。またどこかでご縁があれば。

・あったらやだな

私は本当に二回とも参加者さんに恵まれた幸運な主催~!と思ってるんですが、アンソロ企画するに当たって検索しまくって、色々な問題が起きたアンソロの話を知ったりして。色んな人が集まるわけだから、色んなことが起こるよね。無事に発行できるのは奇跡だと思います。

・「アンソロの原稿って何%くらいの力でやる?」みたいな質問。
うちとは全然関係ないんですがめちゃくちゃショックだった。
自分から参加希望しといて「20%でいっか~(笑)」みたいな人は居ないと思うので、知人から声掛けられて渋々やるか……みたいな感じだったのかなあ……。
いや、何%の力で仕上げて欲しい!ってことではなくて、「他人のアンソロに出す原稿は手を抜いて当然」みたいな空気で会話をされていて、そのことに無関係ながら傷付いてしまった。
これはお声がけのみの知人限定アンソロとかにある問題なのかもしれないな~。お声がけのみだと、声掛けないと(或いは参加しないと)角が立つから……みたいな面倒くささもあるのかもね。
その点公募は気楽ですよ。まあどうしても参加して欲しくて、一部お声がけさせて頂いた方もいるんですけど……。角が立つという理由で気を遣って参加して頂いていたらまじですまんと思います……ありがとうございます……

・微妙に集まってしまった時

「集まらなかったらこっそり消します!」
「集まらなかったらひとりアンソロになります!」
企画の概要でよく見るんだけど、集まらなかったら企画が消滅するか、それとも主催一人の企画になるか、これってかなり差がないですか?
「一人でもやる!」っていう企画の場合は大丈夫かも知れないけど、前者は人が来なかった場合消える企画ですよね。
前者が書かれているのを何件か見ましたが、『〇人集まらなかったら』みたいな条件は特に付いてないパターン多かったんですよ。

「いっぱい集まるといいな……!」って願いを込めて立てた企画に誰も来なかったら、悲しい。
でも真に辛いのは、集まったのが1~2人だった時なのではないだろうか。
0人だったら凹む。凹むけど、なかったことにしちゃえば意外とダメージは少ない。悲しいけどね。めちゃくちゃ考えて企画したと思うので……。
知人だったら別にいい。公募の場合、知らん人と二人、もしくは三人で本が出せるのか?出してくれます?はじめましての主催と二人で???
せっかく興味持ってくれて、参加したいと思ってくれたのに……どうする?これどうしよう!?!?!?

初めて企画したアンソロの時、公募したところすぐに二名ほど申し込みがあって、やったー!!!!と思ったのも束の間、その後数日申し込みがなく。主催をやって一番怖いのは、参加してくれた人に「やめときゃよかった」って後悔されることなんですよ。
「参加しようと思ったけど盛り上がらなかったから辞退した」みたいなパターンが一番悲しくないですか?
申し込んでくれた人がどういう想像して来てくれたのかわからないので、「賑やかなパーティ会場想定して行ったら主催しか居なかった」みたいな思いさせちゃったらどうしようと思って……超~~~~~悩んだ。
その後参加者が増えて本当に良かった……。具体的に何人欲しいとか、初めてだったんであんまり細かく考えてはなかったんだけど、集まらなきゃ止めようと考えてる人は「〇人集まったら」って最低条件を付けといた方がいいのかも。

・おわりに

取り留めもなくつらつらと書いてしまいましたが、私は公募アンソロ楽しい!と思います。
アンソロって大変だけど本当に楽しいんですよ。なので知り合いが少なくても……交流下手でも、やりたい企画があるならどうかやってみてほしい!
ただし前の方にも書いたけど、アンソロは参加者さんから作品をお預かりして作る自分の本でもあるわけなんですよ。載せる以上は責任が伴うし、100%自分好みの作品が来るとは限らない。
「好き」の幅が広い人ならば、ぜひぜひおすすめしたいです。

最後に。
主催はやりがいもあって楽しいですが……でもでもやっぱり、

これが真理ではあるんだよな~~~~。
だからね。企画、してください!


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