世界への前奏曲のような、小さな音楽たち。Part.6 秋の息づかいは木管五重奏
空を見上げたら、うろこぐも。
日射しも少しずつ穏やかになってる。
道ばたの樹の向こうに夕日が透けて、風がやさしく通りすぎていく。
秋の息づかいだ。
ちょっとつらいことが続いていたから、その息づかいがなんだかあたたかく感じて、ふと木管楽器の柔らかな音色につつまれたい気持ちになった。
フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン。
この五つの楽器が集まると、《木管五重奏》になる。うん、聴きたい。
なんかないかな、木管五重奏の曲。探そう。
あれこれと探していると、自分の好きな作曲家にジャック・イベールというひとがいるのだけど、彼の木管五重奏の小さな作品を見つけた。わたしはイベールさんのピアノ小品ばっかり弾いていたから、今回初めて知って、初めて聞いた。
それでね、さすがイベールさん。
とっても素敵だったから、みなさんにも聞いて欲しいのです。
いい感じ。
今日のわたしをつつんでくれた、秋のやさしい風が音になったら、こんなふうに聞こえてくるんじゃないかとおもう。
いい曲に出会えてよかった。満足。寝よう。
おやすみなさい。
今回ご紹介した曲について
作曲家:ジャック・イベール(Jacques Ibert 1890-1962)
曲名:「木管五重奏のための3つの小品」より「Ⅱ. Andante」
演奏:Sirocco Winds
投げ銭もらえたら嬉しいです♪ もっとたくさんの小さな物語をどんどこつくっていきます。 このnoteは、世界が小さな物語で満たされてゆくための、わたしなりのお手伝いです。