マガジンのカバー画像

世界への前奏曲のような、小さな音楽たち。

10
クラシックを中心に、ちいさくて素敵な曲を少しずつ紹介します。
運営しているクリエイター

2019年10月の記事一覧

世界への前奏曲のような、小さな音楽たち。Part.9 秋の透明な孤独。

ひとりでいることがけっこう好きです。 なんていうのかな、ひとりで本読んだり、音楽を聞いたりするときって、いい時間だと思うのね。 その孤独感は、さみしい!かまって!みたいな気持ちとはちょっと違って、なんだかこう、あたたかい孤独感。世界が満ちてくるような孤独感。 あーぜんぜんうまく言えない…。たぶん、わかる人いてくれると思うんだけど、どうかな。 というか、みんなひとりの時間って好きなんじゃないかな。 何をしてその時間を過ごすかは、ひとそれぞれだと思うけど。 * 秋になると

世界への前奏曲のような、小さな音楽たち。Part.8 妖精たちの祝福

この世界は、祝福で満ちあふれているとおもう。 わたしはこの世界には妖精がいて、世界は妖精たちの祝福であふれてるとおもっている。 ほんとうに、そうおもっている。 耳を澄ませば、きらきらしてて、透きとおってて、にぎやかで、しずかで、あたたかいおとが聞こえてくる。 目を凝らせば、たくさんの花や樹や果実のいいにおいにかこまれて、あっちへこっちへ飛びまわっているすがたが見えてくる。 妖精たちはみんな、楽しそうにおしゃべりしている。 近くの八百屋さんのおばあちゃんはお向かいの天