芙蓉ステークス 2021 反省会
1 レース概要
中山2000の芙蓉Sの2015年からの6戦分と、12月開催の葉牡丹賞の直近4戦分、合計10戦分のラップをグラフ化したものです。
(グラフの見方)
緑:今回のラップ
赤:過去10戦のうち、前傾ラップの上位3戦の平均
紫:過去10戦すべての平均ラップ
青:過去10戦のうち、後傾ラップの上位3戦の平均
※前傾ラップ=前半3F-後半3Fの差が小さい
後傾ラップ=前半3F-後半3Fの差が大きい
今回ラップ(緑) タイム2:00.9 ラップ34.8-35.6 RPCI52.7
前傾ラップ(赤) タイム1:59.9 ラップ35.8-35.6 RPCI51.5
平均ラップ(紫) タイム2:01.7 ラップ36.8-35.1 RPCI55.7
後傾ラップ(青) タイム2:02.9 ラップ38.0-34.5 RPCI59.8
今年の芙蓉SはRPCI52.7とミドルペースながら、最初の4Fで速いラップを刻む消耗戦となりつつ、中盤の5F~7Fで大きくペースダウンして息を入れられたことで、残り3F(8F~10F)の末脚が問われる瞬発力戦の要素もありました。珍しい類型のラップでしたので、ラップ分析からは難解なレースとなりました。
2 ラーグルフ(1着)
スタートでよそ見をしていた分、少しだけ遅れましたので、馬なりで中団後方に構えてしっかりと脚を溜めます。3コーナーから距離ロスを承知で大外から押し上げましたが、スピードに乗るにはカーブを緩く回れて、ちょうどよかったようです。直線入口で前を捉える位置につけ、他馬がラストの坂で脚を止めたところ、脚色を変えずに勢いよく差し切りました。幻惑的なラップ展開の中、マイペースに競馬を進められたのが勝因だと思います。
3 グランドライン(2着)
スタートを普通に出て、馬なりで中団につけました。3コーナー手前から、他馬に先んじてじわりと前に上がって行き、直線入口では番手の位置で、先頭を行く1番人気のドグマに並びかけます。直線でそれを競り落とす完ぺきな騎乗でしたが、後ろから1頭追い込んで来たのは予想外だったでしょうか。クビ差、わずかに差し切られてしまいました。競馬の内容そのものは一番いい馬でしたので、ここを勝ち切れなかったことは少し痛手です。
4 本命◎ ミッキーブンブン(3着)
やはりスタートは普通ですが、特に前に行く主張もせず、今回も後方待機としました。3コーナー手前からまくっていき、直線入口では3番手まで位置を押し上げました。ここまでだいぶ脚を使いましたが、新馬戦の勝ちっぷりから、さらに伸びるイメージをジョッキーは持っていたのだと思います。満を持してステッキが入りますが、前を行くグランドラインとの差が詰まりません。最後には外から差して来た勝ち馬の目標となり、3着に留まりました。プラス16キロという馬体重増の影響もあったでしょう。きっちり絞れて来るなら、次走も期待できます。
5 ドグマ(4着)
脚を溜めて差し切った新馬戦から一転、今回は大外枠ながら先手を取りに行きました。道中は速い流れを番手で追走。前半で脚を消耗した上、4コーナー手前で逃げ馬が力尽き、繰り上がりでハナに立ってしまいます。当然のように後続のいい目標となってしまい、3頭に交わされてしまいました。人気に応えることはできませんでしたが、もっとも厳しい競馬をしながら1着馬に0.3差の4着であれば、充分に力を示したと思います。
6 反省会
本命のミッキーブンブンの複勝だけ当たりましたが、回収率は80%でガミとなりました。人気馬の複勝だけでプラスに持って行こうとすると、券種と予算のほとんどを複勝に充てないといけません。そのため、人気馬の複勝を買うときは、「相手選びを間違えたときのマイナスを減らす保険」のつもりなので、ガミるのは構わないと思っていました。が、そもそもそういう馬券の買い方は問題があるかもしれません。神戸新聞杯の時も思っていましたが、本命1点の複勝が自分には向いているのかも、と考え始めています。