ドリームクルーズ 2戦目(3歳未勝利) 観戦記
過去の観戦記
1 2歳新馬
はじめに
フェブラリーSが開催される2024年2月18日、東京競馬場4Rで、バヌーシー所属の出資馬ドリームクルーズの2戦目が行われました。条件は、新馬戦とまったく同じ東京芝1800m。なにかと臆病なこの仔にとっては、経験あるコースで走れるのはプラスだと思っていました。
馬券的には、前走が、関係者や出資者でなければ良いところが見い出せない内容だったこともあり、8番人気46倍とかなり軽んじられていて、これ幸いと単複に厚く張ってみました!
結果は・・・
前走9着から大躍進の4着!!馬券的にはもうひとつ上に来てほしかったですが、勝ち上がりを意識できる素晴らしい内容で、次走の優先出走権を得られる掲示板内に入りました!
今回はその観戦記になります。写真もたくさんアップしましたので、ドリームクルーズファンの方に楽しんでもらえれば嬉しいです!
レース回顧
ラップグラフ
前走と条件がまったく同じのため、せっかくなので両方のラップグラフを重ねてみました。こう見ると、2戦ともかなりのスローペースだったことがよくわかります。
今回、掲示板に載った5頭はすべて上がり33秒台の脚を使っており、切れがあるかどうかを試されるレースとなりました。ドリームクルーズは、いくつかの不利がありながらも上がり33.9と、勝負に行ける切れを備えていました。ギヤを孫に渡したであろうシーザリオばあちゃんも、ニッコリしていることでしょう。
序盤
前走は出遅れて大きく後手を踏みましたが、今回は五分にスタートを切ることができました。
しかし、現地ではわかりませんでしたが、直後に右の10番の馬と軽く接触。さらに左の8番の馬から、強い体当たりをくらってしまいます。それでも押して出るピーヒュレク騎手の指示を受け、ドリームクルーズはめげずに前へと取り付きました(えらかった!)。
結果的にスローペースの瞬発力勝負となったので、ここで馬がびびって引いていたら、また前走のリプレイになるところでした。人馬ともにファインプレーだったといえます。
ただし、その代償として、ドリームクルーズは気が入りすぎてしまい、今度はかかってしまいました。頭を上げ、口を割って走るドリクルちゃんがスクリーンに映し出されます。
いつも穏やかな彼女がカッカしている様子に驚きましたが、前走で見られなかった前進気勢が生まれたこと自体は悪くありません。ここでコントロールできるようなら次に繋がる大チャンスと、ジョッキーの手腕を祈りました。
中盤
ピーヒュレク騎手は見事に役割を果たし、暴走しかけるドリームクルーズを、向こう正面で確実に落ち着かせました。しかも、前走は最後方から外を回る安全運転だったのが、今回は馬群のど真ん中でガマンを覚えさせる教育騎乗。短期免許で日本に来て、今日をラストに帰国するジョッキーなのに、馬の未来を見据える完璧なエスコートです。
ドリームクルーズは3列目の真ん中と、前後左右にフタをされた不自由なポジションながら、落ち着きを取り戻してからは、リズムのいい脚運びで追走します。もしかしてこのまま突き抜けるんじゃないか?という手応えすらありました。
全体の隊列が決まってからは大きな仕掛けはなく、淡々と進んで3コーナーを回り、4コーナーを過ぎて直線に向きました。
終盤
勝負どころ、ドリームクルーズの前には2枚の壁ができていて、右に左に進路を探します。最終的には、勝ち馬が開けた進路を選択しました。再度壁が閉じる前にと、瞬時の加速で抜け出します。このときの脚には目を見張るものがありました。気づけばラスト200mで、単独の3番手という好位置にいました。ピューヒュレク騎手の手が激しく動き、ラストスパートに入ります。
しかし、わずかながら仕掛けが遅くなったことは否めません。すでにトップスピードに入っている前2頭には、追いつけそうにありませんでした。それでもジョッキーはステッキを入れ、見せムチを使い、ドリームクルーズの覇気を切らさないよう全力を尽くします。
最後は脚が止まったふうではなかったのですが、脚力の違いか通った馬場の違いか、大外からの1頭に交わされての4着でした。
感想
ピーヒュレク騎手がレース中に出す課題を次々とクリアしていくドリームクルーズの姿は、もはや気の弱い女の子ではなく、立派なアスリートです!特にこの1戦の経験値はかなり大きいと思いました。
これで勝ち上がりについてメドが立ちました。優先出走権も取りましたので、馬体やメンタルに問題がなければ、続戦を期待したいところです!
写真館
ここからは、パドック写真を中心に、この日のドリームクルーズの様子をお伝えていきます。
パドック
返し馬
おわりに
前走は、そもそも身体能力があるかないかで心配していましたが、今回は勝てないまでも、いい内容での大幅前進だったので、かなり安心しました。あとはなんとか、未勝利戦が終わる9月1週目までに1勝してくれることを祈ります。
次にさくっと勝ち上がりそうな雰囲気はあるものの、めぐり合わせが悪く、なかなか勝てない可能性だってあります。未勝利戦が終わるまであと半年しかないですから、出走回数にして3回か、多くて4回くらいしかありません。成長を待つ時間に限度があるというのは焦るものです。
今日の結果を受けて、続戦か休養かわかりませんが、戸田先生がベストを尽くしてくれることを信じています。
ところで賞金についてですが、JRAの賞金シミュレーターによると、こんな感じになりました。
本賞 830,000円
特別出走手当 525,000円
内国産馬奨励賞 270,000円
内国産牝馬奨励賞 80,000円
合計 1,705,000円
2つの奨励賞のボリュームが大きく、特別出走手当と合わせると本賞より額は多いんですね。合計1,705,000円を2000口で割ると、出資者の1口あたりの取り分になります。約850円ですが、実際の配当は70%くらいになるため、だいたい600円かなと予想しています。
1口あたりの1か月のごはん代が350円ですから、ドリームクルーズは2か月弱の食い扶持を自分で稼いで来たことになります。
えらいぞ!ドリームクルーズ!!!!
使用機材
カメラ CANON EOS R10
レンズ RF100-400mm F5.6-8 IS USM
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