ドリームクルーズ 9戦目(3歳1勝C) 観戦記
過去のノート
はじめに
2024年10月27日、天皇賞・秋が開催されるこの日、バヌーシー所属の出資馬・ドリームクルーズが、9戦目となる3歳1勝クラス、東京芝1400mを走りました。鞍上には武豊を迎え、初勝利を上げた条件と同じということもあり、1勝クラス勝ち抜けの期待が高まります。オッズは4.2倍の1番人気。混戦模様ながら、ファンからも実力上位の支持を受けました。
結果
ドリームクルーズ、自分の形を作れず残念な8着。3着だった前走から着順こそ大きく落としましたが、着差は0.3ということで、馬柱から受けるイメージほどは負けていません。今後も引き続き勝ち抜けを期待できる内容だったと思います!
レース回顧
ラップグラフ
これは、過去10月中旬から11月上旬に東京芝1400良で開催された3歳1勝クラスのレースを、10戦分集計してグラフにしたものです。黒が10戦平均、赤が相対的にハイペース、青が相対的にスローペースで、黄色が今回ドリームクルーズが走ったラップのグラフとなっています。
今回はRPCI53.9と、この指標だけならごく平均的な展開だったといえますが、実際の流れとしてはテンがものすごく速く、反対に中盤で大きく緩んで、そしてラストの瞬発力勝負となったことがわかります。
ドリームクルーズが勝ち上がった6戦目のラップグラフがこちらですが、中盤が緩まないハイラップでした。通常なら前が不利な展開なのですが、ドリームクルーズはそこを腕力でねじ伏せるような勝ち方をしました。しかし、今回はそれとはほぼ正反対のラップを刻んでいます。
ドリームクルーズが得意な形は、脚を溜めて直線で弾けさせる競馬ではなく、前に付けてド根性で粘り込む競馬ですので、こういう流れでは能力を発揮しきれません。それでも0.3差の8着で賞金を持って帰って来てくれたあたり、できる限りの仕事はしてくれたと思っています!
序盤
スタートは五分。レジェンド武豊はグイグイと押して出ます。このあたり、ドリームクルーズの競馬をするために、しっかりと作戦を伝えられていたものと思われます。
ただ、すぐ隣のライバルの勢いの方が良く、前を譲らざるを得ませんでした。さらには、大外枠から2頭がさらに前へと被さって来て、あっという間に3列目、4列目に押し込まれてしまいました。
このノートを書くために馬柱を見て気が付きましたが、この時の17番パストラーレの鞍上は横山武史で、この序盤に強引に番手につけて3着に粘り込んだあたり、ドリームクルーズがやりたい競馬を、ドリームクルーズを勝たせた騎手にやられてしまったという感じがしてきます。
そうでなくとも、1番人気の馬をまず警戒するのは普通のことで、周囲としてもドリームクルーズの形は作らせないという共通理解があったような序盤戦でした。
中盤
激しいハナ争いを終えて隊列が決まります。ラップを見た通り中盤はいったん減速が続きますが、はたしてドリームクルーズはというと、口を割るほどではないにしろ、鞍上武豊ががっちりと手綱を抑え込んでおり、どうやら少しかかっている様子。こういう緩急の多い競馬はまだまだ苦手のようです。
終盤
馬群が団子になったまま4コーナーを曲がり、直線を迎えます。ドリームクルーズは包まれたまま、現地ではどこにいるかもわからない状況。ここから抜け出してくれ・・・!とグッと拳を握りしめますが、現実は無情で、一団になったままゴール板を過ぎていきました。
感想
レース後、武豊ジョッキーからは「芝1400mだと周りが速い」という指摘があり、これはその通りだなと思っています。未勝利クラスを勝ち上がったときは、外枠でスタートも良くはなかったのに、かなり強引に番手を奪っていました。普通なら勝てない競馬を、能力でむりやり勝ったという印象で、この距離がベストの馬ではないと感じていました。なんなら、直線の長い東京もあまり向いていないのではないでしょうか。
それでもこれだけ健闘しているあたり、実力的には1勝クラスに留まらないものがあります。数を重ねれば、確実に勝ち上がってくれるはずです。その意味で、使い減りしないドリームクルーズのタフネスは非常に頼もしく、いつも楽しませてくれる彼女には頭が上がりません!
おわりに
今回は写真館がなくてすみません!ウィープディライトの本栖湖特別の観戦記でも書きましたが、秋天の日に入場券で入ったため、パドックは撮影を諦め、直線では団子に包まれた愛馬を見失っていて、たまたまカメラに収まっていたのがアップしたものだけになります。
さて、ドリームクルーズが目指す理想像としては、母父ダイワメジャーの半妹ダイワスカーレットです。逃げ番手の競馬でG1を4勝の女傑。血統的にも縁がありますし、彼女みたいになってくれればといつも願っています。
なのでレース後は芝で距離延長を期待していましたが、武豊ジョッキーから「ダート適性が高い」と進言を受け、次走はダートに決まりました!
初物に弱いところがあるので、砂かぶり耐性がどれほどか気にはなりますが、決まったからにはドリームクルーズの新しいチャレンジを全力で応援しに行きます!もうスマシも取ったど!
おねがい
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使用機材
カメラ CANON EOS R10
レンズ RF100-400mm F5.6-8 IS USM
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