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ドリームクルーズ 7戦目(3歳1勝C)  観戦記


過去のノート

はじめに

 2024年9月8日、バヌーシー所属の出資馬・ドリームクルーズが、昇級初戦となる3歳1勝クラス、中山芝1600mを走りました。

 前走は6戦目にして待望の初勝利!中間の調教では、夏休みを経て引き締まった馬体を披露。さらには、前で競馬する脚質が開幕週の中山に合いそうな上、内枠の偶数番をゲットしたこともあり、勢いそのままに連勝できるのでは?とワクワクしていました。

 ところでこの週、スマシをしっかり確保して現地応援する気マンマンだったのですが、コロナにかかってしまい断念(そんなわけで今回は写真館はありません。アイキャッチの画像は過去に撮影したものです)。その代わり、グリーンチャンネルWEBに加入して、自宅応援の環境を大幅にアップグレードさせました。

 往復の電車代だけでもグリーンチャンネルWEBの月額料金と同じくらいなので節約にはなりますが、終わってみればあまり緊張せず客観的にレースを観戦することになり、やはり現地から受ける熱量は他に代え難いものがあると思いました。次回は体調を万全にして現地応援に行きたいです!

 余談が過ぎましたが、我らが黄金闘姫ドリームクルーズの結果はというと

netkeibaより

 終始噛み合わず、いいところを出せずの11着に終わりました。残念ではありますがこれも競馬。まずは人馬無事に帰ってきたことに感謝します!おつかれさま、ドリームクルーズ!騎乗してくれてありがとうございました、吉田豊ジョッキー!

 さて、内容は悪かったですが、次につながる収穫を探しつつ、レースを回顧していきます。

レース回顧

ラップグラフ

集計:3歳1勝C(中山芝1600良)9月最初の開催の直近10戦+今回

 これは、過去9月の最初に中山芝1600良で開催された3歳1勝クラスのレースを、10戦分集計してグラフにしたものです。黒が10戦平均、赤が相対的にハイペース、青が相対的にスローペースで、黄色が今回ドリームクルーズが走ったラップのグラフとなっています。

 今回は、中山芝1600にしては、ずいぶんとスローに進んだことがわかります。中盤の3F~5Fの区画では、1Fが12.0の低速ラップを刻んでおり、そこからラスト3Fの瞬発力勝負となりました。基本的には前にいないと勝負にならないレースだったといえます。

 これを後方から差し切ったピックアチェリーの脚力は相当なもので、覚醒すると止まらないモーリス産駒ですから、これからもまだ1つ2つ上を目指せる素材かと思います。

 ドリームクルーズはというと、このスローペースを馬群の後方に包まれてかかり通し。自分の競馬を作れず展開がまったく向かないとこうなる、の典型でしたが、脚力で負けたわけではありませんので、引き続き次に期待します!

序盤

 スタートは抜群ではなかったのは確かですが、並くらいだったでしょうか。吉田豊ジョッキーも押して押して前に促します。よすよす!ドリクルちゃんは前に行ってこそよ!と拳を握りしめますが、行き脚がつききらなかったか、内枠の白帽の後ろに収まりました。

 そのまま4番手あたりを進んでくれればと思いましたが、外枠の馬たちの勢いが良く、ドリームクルーズを含む内枠の集団を一呑みして、さらに前に先行集団を形成しました。

 思い描いていた前のポジションを取れなかったことで、早くも不安になります。これはマズいか?いやでも、前があれだけ主張するなら、ハイペースになって結局後ろにいた方が良かったということになるかも・・・。

中盤

 激しいハナ争いが落ち着いて隊列が決まります。次にドリームクルーズが画面に映ったときには、中団のなかほどでクビを上げてかかっていました。吉田豊ジョッキーはグッと手綱を抑え続け、その間にも位置取りはどんどん下がっていきます。ああああこれはまずい。 

終盤

 ドリームクルーズのテンションは落ち着きましたが、4角を回っている間もなお後方。なんとか距離ロスを省くべく、吉田豊ジョッキーは内ラチ沿いを進ませます。中山の短い直線を迎えてステッキが入り、ドリームクルーズは懸命に脚を動かしますが、さすがに開幕週、前が止まらない。大きく着順を上げることはできず、下位入線となりました。

感想

 レース直後は正直「あまりいい騎乗ではなかったな」と思いましたが、パトロールビデオを見直したところ、序盤の早々に前を奪われてしまったこと、自分から動けない中でスローペースになったことで、今回はどうしようもなかったと思います。すみません、吉田豊ジョッキー

 レースを見ながら思い出していたのが、ドリームクルーズの2戦目です。ピーヒュレク騎手を鞍上に迎え、馬群に揉まれて激しくかかるも、折り合いを教えてもらいながら4着にがんばった飛躍の1戦でした。

 そして、今回の収穫も折り合いにあったと思います。横山武史ジョッキーを背にしてから、逃げ・先行の果敢なレースを続けてきたドリームクルーズでしたが、かえって「競馬とはこう走るものだ」という先入観が彼女の中に形成され、久しぶりの競馬で馬群に包まれたことで、軽くパニックになったのではないかと想像します。

 しかし、吉田豊ジョッキーが改めて折り合いを教えてくれましたし、ドリームクルーズも走りながら落ち着きを取り戻しました

 1つクラスが上がると、自分の競馬を作るだけでも大変です。ドリームクルーズの強みは勝負根性から来る先行力だとは思いますが、それだけでは、今回のようにスタート直後の数秒間で、レースそのものに参加することができないことがあります。

 そこで、競馬の引き出しを増やせば、向かない展開だろうと順位を上げることができるようになるはずです。なので、いいところが全く出せない内容だったのは残念でしたが、次に繋がる収穫はあったレースだと思います!

おわりに

 次走は勝ち上がった1400に距離を戻し、場合によっては減量ジョッキーを乗せることも示唆されました。おそらくは、武史ジョッキーの勝ち方をそのまま再現することを狙っているものと思われます。
 
 ドリームクルーズはだいぶ胴が伸びたので、体形的には短いところは合わなそうですが、前向きな気性をそのまま活かそうという戸田先生の思惑を感じます。斤量有利な3歳のうちにもう1つクラスを上げ、来年はさらなる大きな舞台を目指してほしいです。

 がんばれ!ドリームクルーズ!!

使用機材

カメラ CANON EOS R10
レンズ RF100-400mm F5.6-8 IS USM

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