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札幌2歳S ラップグラフで予想!


はじめに

(回避発表後に書いた)

助手
 たたた大変です!キングスコール、札幌2歳Sを回避することが決まりました!しかもその後、軽度の剥離骨折も判明し、この秋は休養になります!

いぬたい
 ええええ!ここまで4000字以上書いてきたんですけお!?いや、そんなことはどうでもいいか。しかしなおさら回避しておいて良かったなあ。怪我をしたショックよりも、怪我が軽くて安心した気持ちのほうが強いよ。

助手
 ほんとうにそうですよね・・・。でもこの予想どうします?

いぬたい
 もったいないからこのまま発表する。グリグリの本命の回避で、かえって妙味のありそうなレースに変わった。馬券的には楽しみ。

助手
 じゃあやっていきましょうか!

(ここから回避発表前)


いぬたい
助手

いぬたい
 おひさしぶりです!今回は札幌2歳Sのラップグラフ予想をやっていきます!

助手
 予想記事の形を借りた、出資馬キングスコールの応援記事ですよね!わかります!

いぬたい
 あ、うん。

助手
 今回、一口馬主2年目にして初の重賞挑戦ですが、緊張していますか?

いぬたい
 それが、キングスコールに関しては、ここは通過点と確信しているから、自分でも意外なほどに落ち着いてる。競馬に絶対はないしキングスコール自身の気性が激しいから、結果に結びつかない可能性はあるけど、能力については何の疑いも持っていない。少なく見積もっても必ずG1の舞台に立てる器だから。

助手
 強気ですね~。それでは、キングスコールの必勝を願ってラップグラフを見ていきましょう!

ラップグラフ

札幌2歳S(札幌開催)の直近10戦の集計

いぬたい
 10戦平均を見ると、ベースは12秒前半のラップを刻み続けるワンペースな持続力勝負。札幌競馬場は洋芝のうえ、最終週で馬場が荒れていることを考えると、1800mという距離以上にタフな戦いになる。なので、ラスト3Fの瞬発力はそれほど重要ではなく、ラスト4F・5Fからのロングスパートに耐えられる高次元の心肺機能が求められる。

助手
 この10年の勝ち馬のラスト3Fの平均は36.2となっています。最速でも2022年ドゥーラの35.7ですから、上がりは遅いですね!

いぬたい
 位置取りについては、直線が短く基本的には前が有利。過去10年では逃げの勝利が2回。道中で控えた競馬をしても、4角で4番手以内という好位につけた馬の勝利が6回。とにかく直線を向くまでに前にいないと、勝負にならない。2歳戦にしてはスタミナが必要なレースだよ!

データ

人気

助手
 過去10年で、1人気が3勝、2人気が2勝、3人気が1勝と、順当に勝率が落ちていますが、なぜか5番人気が3勝と、5番人気の単勝の期待値がもっとも高いです!

いぬたい
 それだけ、この時期の2歳馬は力の見定めが難しいだけでなく、能力どおりに走るとは限らないんだ。でも、人気馬が飛ぶレースではあるけど、2ケタ人気の馬が3着以内に来たのは、過去10年で2頭だけだから、大穴は狙わない方がいい。

枠順

助手
 過去10年で、レースごとの出走頭数を3分割して、内枠・中枠・外枠としたとき(端数は内枠から充当するので、カウント上は外枠がやや不利です)、内枠4勝・中枠1勝・外枠5勝となりました。また、3着以内の頭数は、内枠8頭・中枠6頭・外枠16頭でした。1着も3着以内も外枠が多いですので、外枠有利です!

いぬたい
 札幌最終週ということで、馬場の内側が荒れているのが傾向に出ていそうだね。でもそれ以上に中枠の数字が悪いのが気になる。内枠は荒れ馬場を走るけど距離ロスが少なく、外枠は距離ロスは多いが整った馬場を走れる、と考えると、中枠は距離ロスがある上に荒れ馬場を走るのがということになるのかもしれない。

助手
 あと、積極的に前に行く必要のあるレースですから、前後左右を包まれやすい中枠は、自分のタイミングで仕掛けづらいという理由もありそうですよ!

キャリア

いぬたい
 過去10年の札幌2歳Sで、1・2人気を背負いながら4着以下に敗れた馬、つまり人気に応えることができなかった馬は10頭いる。そのうち、札幌2歳Sが
2戦目の馬は9頭(90%)
だった。

助手
 えっ!でも6月に新馬戦が始まって、3か月しか経っていないですよ?みんなそんなもんなんじゃないですか?

いぬたい
 そう思って、過去10年の1・2着馬のべ20頭も調べた。結果、3戦目以上となる馬は10頭(50%)だった。指摘の通り、新馬戦が始まって3か月しか経っていないこの時期なので、出走馬は新馬戦を勝ったばかりの馬の方が多い。それにも関わらず「キャリア3戦目以上の馬が必ず1頭連帯する」と考えれば、50%というのは無視できる割合ではないよ。

助手
 意外とレース経験がものをいうんですね~。今回ですと、キャリア3戦以上となる出走馬は、アスクシュタイン、ニシノタンギー、バセリーナ、レーヴドロペラ、ローレルオーブの5頭です。

いぬたい
 新馬戦はスローの瞬発力勝負になりやすいから、こういう道中のラップが12秒前半を刻み続けるワンペースな持続力勝負の適性は計れない。だから、新馬戦の勝ちっぷりだけで人気すると飛びやすい。逆に1戦でも多く競馬に慣れることで、力を発揮しやすいということもあるんだと思う。

助手
 でもそれ、キングスコールにも当てはまるんじゃないですか?レコードなんて派手な勝ち方をして、今回が2戦目ですよ?

いぬたい
 それは個別の馬の分析のところでやろうか。ひとまずデータをまとめると、以下の3点になる。

 ①5番人気前後が狙い目
 ②外枠有利
 ③札幌2歳Sでキャリア3戦以上

助手
 内枠の人気馬を軽視して、外枠の穴馬を狙いましょうということですね!

戦力分析

いぬたい
 ここからは各馬の戦力を見ていく。札幌2歳Sはラスト3Fの瞬発力勝負ではなく、ラスト4F・5Fのロングスパート戦ということで、出走予定馬(8/25時点)のラップをラスト5Fが速い順に並べてみた。

助手
 おー!ラスト5Fのタイムはキングスコールが1番ですか!

いぬたい
 そう!しかも、ラスト4Fのタイムもキングスコールが1番。あの新馬戦の異質さがわかる。じゃあこの表をもとにちょっと語るね。

助手
 え、あ、はい。

いぬたい
 キングスコールの新馬戦のラップは、ラスト5Fも4Fも優秀。新馬戦の経験が、そのまま札幌2歳Sに活きる内容だと評価できる。

 ラスト5Fが58.4という時計だけを考えると、ショウナンマクベスとバセリーナがそれに次ぐ58.5という数値。しかしこの2頭、そもそも前走の距離が1800mよりも短いから、速く走破できてあたりまえなんだ。

 そして4番目が1800mを走ったモンドデラモーレ。これはラスト5Fが59.0という数値だけど、ラスト3Fが33.8ととても速い。つまり、このレースは前半がとても遅く、東京らしい瞬発力勝負の3F戦になった。だからこれも札幌2歳Sの経験にはならない。

 というふうに見ていくと、キングスコールの次に札幌2歳Sに近いレースの質を経験しているのは、アスクシュタインということになる。奇しくもキングスコールと同じドゥラメンテ産駒であり、ともに母系にHurry Home Hillaryを抱えるように、血統構成が似ているこの馬が、まずはライバルと考えていい。

 ただし決定的な違いは、キングスコールはラスト3Fを加速ラップ、つまり脚を余して走ったこと。レコードという全体時計の速さは、芝のコンディション次第かもしれないけど、ラスト3Fを加速ラップでまとめられるかどうかは、純粋に馬の力にかかっている。この点をもってアスクシュタインよりキングスコールの方を上に取る。

助手
 じゃあ、マイユニバースは出走しませんので、その次のニシノタンギーはどうですか?

いぬたい
 人気はしないだろうけど、この馬は面白いと思ってる。デビューは東京で、クロワデュノールとかち合って大敗。2戦目は福島に舞台を変え、ロングスパートの4F戦を大外を回って上がっていって差し切った。スタミナはかなりありそうだね。現状、スピード勝負では劣るが、スタミナ比べならなかなか怖そう。今回で3戦目になるというキャリアも、データ的には頼もしい。

助手
 札幌で乗れている永野騎手というのも頼もしいところです!その次に来ているのが、これまたドゥラメンテ産駒のファイアンクランツですが。

いぬたい
 ファイアンクランツの新馬戦は、前半が遅すぎて、極端に言うと1F戦のようだった。札幌2歳Sとは真逆の内容なので、人気するようならこの馬は切りりたいところだけど、netkeibaの予想オッズを見ると5番人気前後になりそうか。このくらいの人気で外枠に入るようなら一考したい。

助手
 じゃあ、そのnetkeibaさんの予想オッズで上位に来ている、マテンロウサンはどうですか?

いぬたい
 マテンロウサンのレースは、逃げと先行集団がかなり離れてしまったから、この表のラップはあまり参考にならない。そのため、自身の上がりが35.2という数値から想像してみると、同条件のアスクシュタインに近いから、おそらくラスト5Fや4Fも、それに似たラップだったのではないかな。走破時計もこの2頭は0.1しか違わない。その意味では、札幌2歳Sで求められるレースの質は経験したといえる。ただし、キャリア自体は、今回3戦目となるアスクシュタインの方が上だね。

助手
 ではマジックサンズアルマヴェローチェはどうでしょう。

いぬたい
 その2頭の前走は瞬発力勝負の3F戦だから、ファイアンクランツと同じで人気するようなら切るし、5番人気前後で外枠なら一考の余地ありというところ。

助手
 ふむふむ~。予想としてはだいぶまとまったんじゃないでしょうか。では印の発表してください!!

◎キングスコール

いぬたい
 出資者目線ではなく、予想家目線で見てもここでは力が違うし、経験も伴っている。敵は己のみ!

助手
 予想家って・・・そんなドヤ顔してますけど、今年はダービーしかまともに当たってないじゃないですか!いわゆる逆神なんじゃないですか?大丈夫ですかこんなnote書いて!

いぬたい
 競馬の祭典・日本ダービーを当ててるならすべてヨシ!来年のダービーだって本命キングスコールだい!そのためにはここで勝ってもらわないといけないんだい!

助手
 ・・・。それにしてもキングスコール、中間はソエの発症もあって順調とは行きませんでした。重賞で戦える体なのかどうか不安はありますが、2連勝で怪物候補のヴェールを脱いでほしいですね!!

いぬたい
 いや~!走るの見るのこええ~~~~!!

助手
 急に出資者目線!

(ここから回避発表後)

助手
 と、ここまで書いていたんですね。キングスコールが回避しましたので、改めて本命を選んでください!

◎マテンロウサン

いぬたい
 うーん難しい。とりあえず安定していそうなのはアスクシュタイン。でも、前2戦とも逃げたのが気になっていて、今回は最後差されて2着というイメージが強い。でもそうすると、崩れる可能性が十分にある1勝馬から本命を選ばないといけない。悩んだけど、ロングスパート経験のあるマテンロウサンから入る!

○アスクシュタイン

いぬたい
 アスクシュタインは経験値が1番豊富なのがいいし、脚質的にも有利に進められそう。しかし、今回は一気にレースレベルが上がる。ここも逃げるようであれば、強いプレッシャーの中で目標とされる。勝ち切るまではどうかな、ということでこの印とした。1回でも控える競馬をしていたら、◎まで評価を上げてた。

▲ニシノタンギー

いぬたい
 穴っぽいところならニシノタンギー。さっきも言ったけど、前走のラップはなかなか優秀で、スピード勝負ではなくスタミナ比べの潰しあいになれば浮上してくる。印を回すのはこんなところかな!

さいごに

いぬたい
 今回は、出資馬のキングスコールくんが重賞出走ということで、はりきって書き始めましたが、枠順発表が金曜日ということを知らず、中途半端な予想となりました。ちょっと金曜早朝から北海道に行って馬に癒やされてきますので、枠順発表を待たずに予想を終えることにします。マジックサンズ、ファイアンクランツ、モンドデラモーレについては、外枠に入ったら△としておきます。

助手
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