桜花賞 ラップグラフで予想!
はじめに
助手
さあクラシック第1戦、桜花賞がはじまります。今年はサクラの開花が遅く、ちょうど満開のころに開催されますね!緑のターフにピンクの桜。若き牝馬たちの春の頂点を決める戦いにふさわしい舞台になりそうです。とても楽しみです!
いぬたい
そうしたら、前哨戦のふりかえりを並べてみるよ。
前哨戦
有力馬評価
いぬたい
そして、有力と思った馬のTier表を作ってみた。
S
アスコリピチェーノ
A
クイーンズウォーク
チェルヴィニア
スウィープフィート
ステレンボッシュ
B
コラソンビート
ライトバック
エトヴプレ
セキトバイースト
イフェイオン
マスクオールウィン
助手
他の馬は、残念ながらC評価ということですね!
いぬたい
うん。次がその理由としての能力査定。加速力は仕掛けからトップスピードまでの時間、最高速はトップスピードそのものの速度、持続力は最高速を維持できる時間、自在性はペースに関係なく好走できる能力、という感じ。
アスコリピチェーノ
加速力 A 最高速 A
持続力 S 自在性 S(ペース不問)
総 合 S
クイーンズウォーク
加速力 A 最高速 S
持続力 A 自在性 A(スロー歓迎)
総 合 A
チェルヴィニア
加速力 S 最高速 S
持続力 C 自在性 B(スロー希望)
総 合 A
スウィープフィート
加速力 A 最高速 A
持続力 S 自在性 B(ハイ希望)
総 合 A
ステレンボッシュ
加速力 A 最高速 A
持続力 B 自在性 A(スロー歓迎)
総 合 A
コラソンビート
加速力 B 最高速 A
持続力 A 自在性 B(ハイ希望)
総 合 B
ライトバック
加速力 A 最高速 B
持続力 C 自在性 B(スロー希望)
総 合 B
エトヴプレ
加速力 C 最高速 C
持続力 S 自在性 C(ハイ専門)
総 合 B
セキトバイースト
加速力 C 最高速 C
持続力 A 自在性 B(ハイ希望)
総 合 B
イフェイオン
加速力 B 最高速 C
持続力 B 自在性 B(スロー希望)
総 合 B
マスクオールウィン
加速力 C 最高速 B
持続力 B 自在性 B(ハイ希望)
総 合 B
助手
次は、ラップグラフを見ていきましょう!
ラップグラフ
いぬたい
桜花賞が難しいのは、このラップグラフが示すように、年によって展開が大きく異なることなんだ。10年平均で見れば、黒いグラフのようにラスト4Fの総合力を問われる勝負がベースなんだけど、ハイペースになると赤のグラフのように右肩下がりの底力勝負、スローペースの場合は青のグラフのようにラスト3Fの瞬発力勝負になってしまう。
助手
展開予想がまったく外れてしまう可能性があるんですねー。
いぬたい
うん。なのでここでは展開を考えず、10年平均みたいに、ラスト4Fの総合力を問われるレースと仮定して進めていくことにする。スローペースしか経験していない馬にはハードな戦いになるから、穴馬が台頭してくる余地は大きい。
助手
データの細かいところは他の予想家に任せますが、過去10年、単勝10倍以上の穴馬の複勝率は46%です。そのうち最低人気で馬券となったのは、2020年に9番人気で3着となったスマイルカナ。最大払戻額で馬券となったのは、単勝40.8倍で優勝したレーヌミノルです。ともにハイペースの前傾ラップを、前で競馬しての結果でした。ポイントをまとめます。
①単勝10倍以上の穴馬が1頭か2頭は馬券に絡む
②ただし9番人気か単勝40倍くらいまで!
いぬたい
下級戦はスローペースからの瞬発力勝負が多いけど、この2頭は事前に引き締まった流れで好走していたんだ。なのでもう1つポイントを付け足して、桜花賞の穴馬を探そう!
③前傾もしくは均等ラップを前で競馬して好走した馬
助手
次はいよいよ本命の発表です!
いぬたい
目次にすでに書いてあるけどね。
◎アスコリピチェーノ
いぬたい
前走の阪神JFでは着差以上の完勝。展開的にも、桜花賞の10年平均に似たラスト4Fにおける総合力勝負だったので、前回と同じ競馬をすれば、そのまま勝利に繋がる内容だった。瞬発力も持続力も勝負根性もある。2歳女王にして、もっとも桜の女王に近い存在だよ。
助手
前哨戦のふりかえりをずっとしてきましたが、やっぱりこの馬が本命ですか。加速力A 最高速A 持続力S 自在性S という能力査定をしていますね。これ解説してください。
いぬたい
仕掛けてからトップスピードに乗るまでは、すこし時間がかかる。カミソリのような切れ味というタイプではないという意味で、加速力と最高速はともにAとした。でも、スピードに乗って止まらない感じは凄みすらあるから、持続力をSと高く評価。スローペースでもハイペースでも好走できるはずなので、自在性も唯一のS。軸ということなら外せない一頭だね。
助手
逆に崩れる可能性があるとしたらどんなパターンですか?
いぬたい
ドスローの瞬発力勝負になった場合かな。それでも高いレベルで対応できるだろうけど、短い距離での純粋な切れならチェルヴィニアの方が上回っているし、アスコリピチェーノと同程度の瞬発力を持つライバルは何頭もいる。だから、そういう切れのある差し馬の脚を奪ってくれる程度には、ペースが流れてくれた方がこの馬には向くはず。そして、そういう展開になると思う。
助手
なるほどですねー。わかりました!
○スウィープフィート
いぬたい
前走はチューリップ賞で、スプリント戦のような前傾ラップを、後方大外から追込一気で勝利。見た目にも気持ちよく、阪神芝1600という桜花賞と同じ舞台で好走した実績も高く評価してる。
助手
YGG期待の星がここで対抗ですか!!アスコリピチェーノに勝てるんですか?
いぬたい
スウィープフィートの強みは、ハイペースでもしっかり脚を溜められるところ。前走の位置取りは後ろすぎたけど、それ以上に余裕のある強い勝ち方だったから、もっと前のポジションでも十分に差し脚を繰り出せると思う。アスコリピチェーノをマークするような競馬で、ラストの叩き合いに持ち込んだら、全然可能性はあるはず!
助手
能力査定は、加速力A 最高速A 持続力S 自在性B(ハイ希望)でした。こう見ると、自在性以外はアスコリピチェーノと同じと見てるんですねー。
いぬたい
競争能力そのものは負けてない。ただ、前走が極端な競馬だったので、現状は展開待ちの側面があると思った。3戦無敗のアスコリピチェーノと違って、ここまで勝ったり負けたりだしね。でも、チューリップ賞のふりかえりでも書いたように、速いとか強いとかじゃなくて、謎の爆発力を持っていそうな「怖い」馬。
助手
怖さを感じる馬ですか。うーん、楽しみですねえ!
▲コラソンビート
いぬたい
穴ということならコラソンビートはかなり面白い。前走はスプリント戦のフィリーズレビューで先行し、前と外が壁となる不利がありながら2着。阪神JFではやや出遅れて中団からの競馬で、アスコリピチェーノに目標にされながらも、最後まで脚を伸ばし続けて3着。スウィープフィートと同じ父スワーヴリチャードだけど脚質は正反対で、先行で粘り込んで良さを発揮するタイプだと思う。
助手
能力査定は 加速力B 最高速A 持続力A 自在性B(ハイ希望)でした。あまり評価は高くないようですが。
いぬたい
実はここまでの印、持続力がSかAで、自在性が「ペース不問」か「ハイ希望」の馬を上から並べているだけなんだよ。
助手
えっ、あっ、本当ですね!
いぬたい
それくらい、持続力とハイペース耐性を今回は重視してる。コラソンビートを単穴を推すのはそれが理由。
助手
先ほどの3つのポイントをクリアした穴馬ってことですね!期待しましょう!
おわりに
いぬたい
ずっと楽しみにしていた、クラシック1戦目の予想がやっと書けた!素質馬たちが色んな前哨戦を戦ってきて、ついに1つのレースに集結する。そしてまだ結果が出ていないこの時期が、一番楽しみまであるな~。
助手
夢がありますよねー!ちなみに△以下はどんな感じですか?
いぬたい
クイーンズウォーク、ステレンボッシュ、エトヴプレ。あまり手を広げたくないから、この6頭まで。でもエトヴプレは買わないかも。マイルを戦うにはスプリント適性が高すぎる。
助手
チェルヴィニアはいいんですか?加速力と最高速の両方にSをつけたのこの馬だけじゃないですか。
いぬたい
スローペースしか経験がないのと、大外枠に入ったのが懸念なんだ。せっかく荒れやすいG1なんだし、人気馬で切りやすい馬はバッサリ行くよ!
助手
では、桜花賞予想スペシャル、ここまでにしておきましょうか!このノートを楽しんでいただけましたら、ぜひスキを押していってください!今後の励みになります!ありがとー!!