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オブシディアーナ 2戦目(2歳未勝利) 観戦記


過去のノート

はじめに

 2024年12月21日、G1中山大障害で盛り上がるこの日に、バヌーシー所属の出資馬・オブシディアーナが2戦目を走りました!デビュー戦は芝のマイルでしたが、今回の条件は中山ダート1800mの牝馬限定戦です。

 前走は明らかに競馬をわかっておらず、ただ馬群の後方を着いていっただけというレースでした。そこで精神面の難しさが課題となったことから、そして改めて競走馬としての基礎を固めようということで、国枝師が信頼する外厩・ジョイナスファームで10月と11月の丸2か月間、みっちりと乗り込まれました。

 そうして気性面、肉体面での良化が進んだところで帰厩。追い切り時計は良好で、調教助手さんからのお褒めの言葉も貰いました。なによりオブシディアーナの父ナダルの産駒が今年の2歳ダート戦線を席巻していることから、ダート替わりで大きな変わり身が期待されました。

結果

 オブシディアーナ、好位を追走するも直線を向いて失速の12着でした・・・。

 残念な気持ちはありますし、着順こそ14着だった前走から2つしか上がっていませんが、内容には大きな前進が見られましたので、このあと詳しく振り返っていきます!

レース回顧

ラップグラフ

集計:2歳未勝利中山ダ1800牝 12月21前後開催の過去10戦+今回

 これは、毎年12月21日前後に、中山・ダート・1800・牝馬限定という条件で開催された2歳未勝利のレースを、10戦分集計してグラフにしたものです。黒が10戦平均、赤が相対的にハイペース、青が相対的にスローペースで、黄色が今回オブシディアーナが走ったラップのグラフとなっています。

 グラフを見ると、テン2Fが異常に速く、その分だけ中盤でしっかりペースダウンし、ラスト4F目からペースアップしてなだれ込む持続力勝負となりました。走破タイム1:55.8は10年平均から見ると優秀で、勝ち馬のレベルの高さが伺えます。

 今回オブシディアーナは、スタートは良くありませんでしたが、二の脚を使って先行集団に取り付くことができました。最終的には4コーナーの勝負どころから失速してしまいましたが、初ダートながら序中盤の乱ペースに戸惑わず先行できたのは大きな経験になったと思います!

序盤

 この日は、4コーナーを過ぎた直線の入口あたりで待機していました。中山ダート1800はそのあたりがちょうどゲートの目の前で、スタートを撮影することができました。

ゲートイン、3番がオブシディアーナ
ゲートオープン!「スン」と無反応な3番
タイミングは遅れたがゲート出た
出遅れというほどではないけど、スタートはまだまだ遅い

 前走、オブシディアーナは競馬にならないほど大きく出遅れました。今回はというと、改善は見られたものの、写真の通り半馬身分は反応が鈍く、後手を踏んでしまいます。ライバルたちの前進気勢は高く、みるみるうちに後方へと下がって行きます。新馬戦と同じように、後方に置いていかれるのではないかと心配しました。

勝負服しか見えないがここから前に行く

 しかし、今回のオブシディアーナは一味違いました。1周目の直線でスッとスピードを上げ、好位にまで位置取りをリカバリーしたのです。こうした競馬センスを発揮できたのは嬉しかったですし、結果が残念だっただけに、このレースの一番の見所はココだったと言えます。

中盤

 先行集団を眺める位置まで押し上げたあとは、向正面のゆったりとした流れにもかかることなく、いいリズムで走っているようでした。これは行けそう!がんばって!!

終盤

 全体が加速を続ける3コーナーを持ったまま回り、いよいよ勝負の4コーナーです。場内の大型スクリーンを見上げるのを止め、コースに視線を移すと、先行集団の中にオブシディアーナの漆黒の馬体を見つけました。よし!来い!!!!

後列真ん中がオブシディアーナ
行ける!はず!

 しかし、ここから伸びることができません。道中いい感じに進めていたように見えていただけに、「ああ~苦しいか・・・」とつい声に出てしまいます。

少し狭くなった?騎手の上体が浮いているような?
懸命に追う菅原ジョッキー
しかし伸びてこない

 直線を向いてからは、完全に脚が止まってしまいました。1頭、また1頭と抜かれるのを見送るだけです。

直線を向く頃には勢いを失っていた
おつかれさまオブシディアーナ、また会いに行くよ!

感想

 12着と着順だけ見ると大敗ではありますが、競馬を理解せずただ回ってきた前走とは違って、それなりに競馬して帰って来てくれたというのは大きな収穫で、陣営も出資者も手応えを感じる1戦となりました!

 水準以上の時計を出せる追い切りや、レース後に息の入りが早いことからしても、まだまだ競馬で全力を出していないのは明らかで、伸びしろはとても大きいと思っています。

 大丈夫、クロチビちゃんはこの世界でやっていける。じっくり行こう!

写真館

パドック

返し馬

輪乗り

おわりに

 2024年の走り納めは今回のオブシディアーナとなりました!気性面で難しい部分を抱えているようですが、ここを乗り越えればきっと大器に育ってくれると信じています。

 おまけで、2024年11月30日にデビューした、クロチビちゃんの幼馴染、シロチビちゃんことエクラドネージュの写真をこっそりとここに置いておきます。

 オブシディアーナエクラドネージュ、来年はともに勝ち上がり、飛躍の年になることを願っています!!2頭ともがんばれ!!!!

おねがい

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使用機材

 カメラ CANON EOS R10
 レンズ RF100-400mm F5.6-8 IS USM

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