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その他クラブ 気になる馬

これまでの検討

 先日、ノルマンディーTCライオンの出資候補馬を挙げましたが、そこからだいぶ絞れてきました。
 その他のクラブで検討したのは、DMMバヌーシー、ウイン、東京サラブレッド、グリーンファーム、京都サラブレッド、大樹ファーム、広尾サラブレッド、ワラウカドあたりです。これらのクラブで今迷っている出資候補馬を紹介します。

ウィープノーモアの2021(DMMバヌーシー)

ポジティブ要素
・ドゥラメンテの良血
・とてもイケメン
・歩様に乱れがない
・動画配信に力をいれているDMM
・早生まれ(2/7生)

ネガティブ要素
・旋回癖あり
・総額10000万円と超高価(一口50000円)
・セリ価格11000万円なので良心的だけど超高価
・1/31まで割引あるけど超高価(一口42500円)

コメント

 わずか2世代目にして複数のG1馬を送りだしたドゥラメンテ。その早逝が惜しまれる中、この仔はノーザン生産の牡馬のため、戦績次第では種牡馬入りというビッグドリームまで視野に入る超良血馬です。
 ドゥラメンテは母が欧州系だと成功しやすいとよく言われていますが、本馬は母系がごりごりの米国血統です。仕上がりが早く、中距離を得意としつつ、マイルなら対応できるスピードがありそうです。ダービーは十分に狙えるはずです。
 顔つきは父似の超イケメンで、無駄な肉のつかない体つきもあって、オーラだけならすでにG1馬の貫禄があります。
 一方で懸念はやはり価格です。1/31までなら一口42500円、総額8500万円相当ですので、セリ価格からすれば20%以上のディスカウント。それでも8500万という数字は、少なくとも重賞級の馬でないと絶対に元が取れないことを意味します。
 ただ、DMMはランニングコストが安いのが魅力で、他クラブとの掛け持ちがしやすい料金体系なのが助かります。検討している間に、すっかり本馬のファンになりましたので、動画サービスが充実しているDMMバヌーシーであれば、その応援はとても楽しいものになりそうです。
 自分は関東住まいなので、応援に行きやすい美浦所属ならすぐに出資を決めていたかもしれません。残念ながら栗東に入厩予定ですので、1/31までじっくりと考えます。

出資したい気持ち 80点


クイーンハーツの2021(京都サラブレッド)

ポジティブ要素
・父ゴールドシップ祖母カワカミプリンセスのウマ娘配合
・リファール持ちで中距離のスピード乗りに期待
・シアトルスルー持ちで米国要素もある(古い血だが)
・母が若い(5歳時の産駒)
・後脚の踏み込みが力強い
・早生まれ(2/15生)
・調教が順調
・タップ、キズナの佐々木晶三厩舎
・総額1500万円とお手頃(一口30000円)

ネガティブ要素
・もう少し体重増えてほしい(12/26時点で450kg)

コメント

 みんな大好きゴールドシップの産駒が、今なら3万円で出資できる!という売り文句がなくとも、純粋にいい馬だと思います。
 歩様を見る時の指標のひとつとして、「後ろ脚だけで立って歩けそうなくらい、力強い踏み込みをしているか」という部分を重視していますが、本馬はまさにそれを体現していて、実際に2本足で頻繁に立ち上がっていたゴルシのパワーとバランスを受け継いでいる印象です。そのわりに前脚の運びには柔らかさがあり、単なるマッチョな馬でもなさそうで、とても好みの歩様をしています。
 祖母カワカミプリンセスは、自身はオークスと秋華賞を勝ったものの、産駒は活躍馬に恵まれませんでした。しかし、往々にして隔世遺伝で孫に能力が伝わるケースがあるため、血統的にはかなりコストパフォーマンスが高いです。
 調教も順調で心肺機能が高いという評価もあり、早期デビューと勝ち上がりが期待できます。
 あまり欠点らしい欠点がなく、クラブ改革を進める京都サラブレッドの安価な料金設定もあって、かなり魅力を感じています。

出資したい気持ち 80点


エルメスグリーンの2021(グリーンファーム)

ポジティブ要素
・歩様や運動神経がバツグンに見える
・軽いミスプロ系に重厚な牝系でバランスよし
・牝系からはディーマジェスティなどの活躍馬あり
・メイケイエールの武英智厩舎
・総額1500万円とお手頃(一口75000円)

ネガティブ要素
・母がやや高齢(15歳時の産駒)
・もう少し体重増えてほしい(12/20時点で450kg)
・デビューは遅いかも

コメント

 グリーンファームは他のクラブと比べると分割口数が少なく(200口)、その分だけ毎月の出資維持金が多くなるため、出資しないこととしました。
 その上でこの馬なのですが、力強さと軽やかさを備えた動きがとても気に入り、22/12/31時点で売れ残っている馬の中では、1番走る可能性を感じています(あらゆるクラブのすべての馬を見たわけではありませんが)。
 父ニューイヤーズデイは、ミスプロ系らしい早熟性とスピードでアメリカ2歳G1を勝利しました。それに倣えば本馬の仕上がりも早くて良さそうですが、現状は基礎固めということで、デビュー時期は少し遅めになるかもしれません。
 適性距離はおそらく短距離からマイルで、スプリンターとしては馬格がもうふた回りほしいところです。それでも父からスピード、母からパワーを受け継いでいれば、これだけの動きの良さなら2、3勝は期待できます。
 価格が安いわりにリーディング上位の武英智厩舎ですので、コストパフォーマンスは抜群です。もしグリーンファームの会員だったら絶対に出資していました。

出資したい気持ち 100点(ただし見送り確定)


まとめ

 月会費がもったいないため、複数のクラブ掛け持ちはしたくありません。理想はメインとするクラブをひとつ決めて、毎年そこの馬に出資することです。
 ただし、DMM・広尾・ノルマンディー・京サラはランニングコスト(月会費+出資維持金)が安いため、サブとして使いやすいクラブです。
 出資初年度となる2021産世代は2頭持ちたいと思っていますので、メインで2頭、もしくはメイン1頭+サブ1頭の組み合わせで考えています。
 今回書いたとおり、ウィープノーモアの2021(DMMバヌーシー)とクイーンハーツの2021(京都サラブレッド)の2頭に心が揺らいでいますが、この組み合わせにはひとつ大きな欠点があり、両方とも栗東所属のため、関東住まいの自分は応援へ行きにくいです。
 美浦所属の馬も1頭ほしいとなると、ブライトガーランドの2021(TCライオン)やブランシェールの2021(東京サラブレッド)が候補に挙がってきます。しかし、将来メインクラブをシルクやキャロットにしたいのであれば、今ライオンや東サラの会員になるのはもったいない気がしています。
 あちらを立てればこちらが立たずで悩ましいですが、限られた予算の中で出資馬の検討をするのは、とても楽しいです。


書いた人:いぬたい珈琲のプロフィール

競馬に関する最初の記憶は、メジロマックイーン対トウカイテイオーの天皇賞・春。母がテレビ観戦しているのを、興味なく横目で見ていた。レース後、母は嘆いていたから、おそらくトウカイテイオーを買って負けた。数年後、ウイニングポストやダビスタに触れ、本格的に競馬に目覚める。一番好きな馬はヒシミラクル。先日は牧場まで出向いて行って、十数年越しに初対面を果たした。ディープインパクトの引退と時期を同じくしてプライベートが忙しくなり、しばらく競馬から離れる。オルフェーヴルの凱旋門賞チャレンジはリアルタイムで観戦した。ウマ娘ブームをきっかけに競馬に帰還。以後、予想記事を書いたり、牧場見学に行ったり、一口馬主になろうとしたりと、競馬が趣味の中心となりつつある。

(2022.12.31)


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