君が君のままいられるように
ひたすら暑くて、汗をかくから夏が嫌いだった。
夏っていいことない。
そう思ってたけど、あなたに出会って少し夏が恋しくなり、少し夏が好きになった。
暗闇を照らす一筋の光のような、全てを包み込んでくれるような、あたたかくて優しくて真っ直ぐ心に響く。そんな歌声に出会ったのが2年前。
日プの 花束のかわりにメロディーを の動画を見たのがきっかけだった。
初めて歌声を聴いた時、自然と涙がこぼれたのを今でも覚えている。これまでの人生、曲の歌詞に泣かされることはあっても誰かの歌声を聴いて泣いたことはなかったから。
私はオーディションから追っている訳ではないから、あの時は彼のバックボーンやオーディション中の努力や挫折などは全く知らなかったし、別にあの時人生のドン底にいた訳でも、死ぬほど辛いことがあった訳でもない。
ただただ純粋に「こんなにも心に響く歌声を持った人がいるのか」という感動からきた涙だと思う。
今思えば、あの時あの歌声に恋に落ちたのだろう。
それから、藤牧くんの歌声が私の中で特別で大切な宝物になった。
しんどい時や落ち込んだ時に藤牧くんの歌声を聴くとそっと寄り添ってくれている感じがして、私の明日を生きる理由はこれなんだと再確認させられる。明日も、明後日も、1年後も10年後もその歌声を聴いていたい。
そう思うほど藤牧くんの歌声に惹かれて、知れば知るほど内面にも惹かれていった。
話し上手なところ、ちょっと口が悪いところ、愛嬌が苦手ですぐ照れ隠しするところ、愛嬌苦手なのに対1だと「好きだよ」って言うところ、狂犬の人格が出ちゃうところ、人一倍努力するところ、その努力からくる自信、自分自身と向き合える力、歌に対する真摯な姿勢。
数えきれないくらい好きなところがあるけど、そのなかでも特に好きなのは、
「優しいところ」。
藤牧くんは、本当に優しい人だと思う。
RTP福岡公演に行った時、藤牧くんの「毎日同じ時間に出勤して仕事して、そうしてると自分がわからなくなったりするから、休みの日は好きなことしたり好きな人に会ったりリフレッシュして。今日がそのリフレッシュできる日だったら嬉しいです。毎日大変なことがたくさんあると思うけど、自分を大切にして、休んでください。」という言葉がすごく印象的だった。
ちょうどその年は新社会人で、夢だった職業に就けたものの想像以上の大変さと慣れない仕事に毎日心身共にしんどかった時期だった私はその言葉を聞いて心が軽くなった。救われた。
自身も社会人経験があるからなのか、その言葉一つ一つに思いがこもっていて、あたたかくて、優しかった。
藤牧くんは、私たちただのオタクに寄り添う言葉を掛けてくれることが多いなと思う。アイドルから「いつもお疲れ様」「自分を大切に」なんて言われたことがなかったから、こんなに素敵なアイドルがいるんだと感心した。
一日の始まりにくる「今日もがんばろー!」で今日も頑張ろうと思えるのも、一日の終わりにくる「おつかれー!」でこのために頑張ったんだと思えるのも、大切で大好きな瞬間だ。
藤牧くんに出会って、嬉しいことも楽しいことも腹立つことも辛いこともあるそんなありふれた日常でも、特別になっている。藤牧くんからもらった言葉のおかげでそう思えている。
そんな藤牧くんが初めて作詞に参加したLet's Escapeの作詞についてのコメントが大好きで忘れられない。
この曲は藤牧京介を表しているなと思う。
藤牧くんのマインドだったり、優しい人柄が歌詞に滲み出ていて、とっても大切な曲。
藤牧くんが私たちに「ありのままでいていいんだよ」と言ってくれるように、私たちも藤牧くんに「ありのままでいて」と思っているよ。
烏滸がましいかもしれないけれど、私たちが頑張る理由が藤牧くんであるように、藤牧くんが頑張る理由が私たちであったらいいなと思う。
あなたがあなたらしく生きている姿が好きです。
ステージでキラキラ輝くあなたを見るのが好きです。
大好きな歌を真っ直ぐ届けてくれるところが好きです。
かわいい八重歯とえくぼが見える笑った顔が好きです。
いつも幸せをありがとう。
どうか京ちゃんもこの先もずっと幸せでいてください。
あなたの幸せが一番だよ。
京ちゃん、25歳の誕生日おめでとう!
ほら、また少し、来年の夏が恋しくなった。