ツインスティックが出揃った感あるから好き放題書く
趣旨
電脳戦機バーチャロン・専用コントローラー「ツインスティック」。
業務用から家庭用まで、2024/12現在でリリースされたものは一通り触った(対戦もした)感があるので、個人的な(重要)感想をまとめてみんとす。
前提
大会の上位入賞を狙うなど、「ガチ／エンジョイ」の分類で言うと「ガチ」目線でのレビュー。
CPU戦とユル目の対戦できりゃソレで良いですーの人はレバーはなんでもいいんじゃないかな。何ならパッドで充分です。
ご新規さん&十数年振り復帰でツインスティック欲しい、は「雰囲気デバイスに何万まで突っ込めるか」をよーく考えて貰えれば、ってくらいの勢い。
ｵｶﾈﾊﾀﾞｲｼﾞﾀﾞﾖｰ
パッド覚える暇があったら札束💴で殴って解決するわ！とか、自由工作のネタとして魅力的っていうｱｰｼみたいな人向けなのは肯定する。
おことわり
ワタクシ、セガの中の人でも無ければ三和の中の人でもなく、セイミツの中の人でもないしゲーセン店員でもない、一介の民間人の感想なので、真に受けられて「ちがうじゃねーか！」とかやられても困るんで、そこんとこﾖﾛｼｬｽ
1. 業務用レバーユニット
以降は全部コレを基準に感想を書き散らかす。
最強にして、至高の逸品。コレの調達＆乗っ取り工作が現状取りうる最高の家庭用ツインスティック。
レバーユニット内の鉄芯が3種に分かれており
左から順に
丸シャフト：オラタン5.2、5.4時代のもの。
ネジ留め部だけ角：オラタン5.66（だったはず）
角柱：フォース＆ガンダムバトルオペレーティングシミュレータ(GBOS筐体)
となっている。角柱が最も耐久性が高い。
なお、丸シャフト品はサターン、ドリキャスのグリップがそのまま装着可能。
GBOS筐体コレ。ガンダムよりジムが強かったような記憶。
どの種類のシャフト品にしろ、筐体の現存数を鑑みると、そうそう入手できる代物では無いのがネック。
・業務用レバーユニット：メリット
ゲーセン用につき、操作に関する違和感が皆無(当然)
・業務用レバーユニット：デメリット
そもそも入手困難（本体、保守部品ともに）
更に入手できたとしても、部材破損時、入手可能なパーツが限られる。
軸受けに流用できそうな気がするストラップ
ガイドプレートを彷彿とさせる手裏剣
は存在こそするものの、2024/12現在の入手はどうだったか・・・？
方向入力用マイクロスイッチが2022/03を以って生産終了
※タニタツインスティック用スイッチが後続品だが、端子位置の関係でそのまま取り付ける事は不可
ターボボタン用ゴムのアレはセガサターン用/ドリームキャスト用のツインスティックや、セガサターン用バーチャスティック(アケコン・グレーの最も初期型)から回収する以外の入手経路無し
レバーグリップもセガサターン／ドリームキャスト用が取り付けられるのは丸シャフトのみで、後続の一部角柱とか、完全角柱には無加工での取り付けが不可
とナカナカ厳しいのが実情
💭というのもあっての新三和レバーなんだろうなぁ
騒音が大きい。
しっかり目のガイドプレートを積むため、シャフトがガイドに当たっての騒音がそれなり。同居人や、お隣さんの壁ドン注意。
PS4 or PS5で使うためのハードルは高め
乗っ取り加工にレバー取り付け用のケースをどうするかなー問題など、色々。
2. タニタツインスティック
7万円レバー。「高い高い高い💸」という話も聞こえるが、実のところ
最も現実的な解
だったりするので、どうしてもツインスティック欲しい民は7万覚悟しよう。
・タニタツインスティック：メリット
部材入手の容易さ
三和電子の通販でレバー丸ごと購入可能。
バネの硬さの調整キットも販売されているため、レバーが軽過ぎて落ち着かないって人には対応策が存在する。
レバーの倒し込み角度
業務用レバーと同様の8度。操作感は良好。
PS4 or PS5で使うためのハードルは低い
PS4 or PS5用だしね。
増設ボタンの利用による可能性
ターボボタン脇の追加スイッチにL3 & R3が割り当てられている。
しゃがみや、しゃがみ+右(左)ターボの割り当てにより、一部特殊操作の難易度が大幅に低減できる(OMGマシンガン&ワタリ各種、オラタン旋回しゃがみバーナー&こかし姫路など)。
・タニタツインスティック：デメリット
業務用比で耐久性
業務用ユニットに較べると、耐久力に若干の難アリ(レバー操作が荒い、丁寧の個人差はあるものの、数例の破損報告が観測されている)
騒音問題
またタニタツインスティックもガイドプレートを積む形状のため、業務用レバー同様に騒音問題アリ。
※スポンジを詰める事で内部の反響を減らし、音量低減は可能と推察される。
3.新三和レバー（JLV2-GF2）
三和電子さんからリリースされた、業務用新造ユニット。
【JLV2-GF2】 1トリガー1ボタン デジタルジョイスティック 【受注生産品】
は無加工でタニタツインスティックに搭載可能。
・新三和レバー：メリット
入手が容易
これもタニタツインスティック同様、2024/12現在も販売中。
レバーの倒し込み角度
業務用、タニタ同様にMax8度。
ガイドプレート無しによる騒音低減
新三和はガイドプレートを積まない構成のため、業務用、タニタに存在するガイドプレート起因の騒音は発生しない。
勿論、倒し込み限界まで倒すと音は鳴るため、完全な無音ではない。
PS4 or PS5で使うためのハードルは低い
タニタツインスティックを保有している前提だが、レバーユニットの丸ごと換装が可能。
・新三和レバー：デメリット
（個人の感想の域は出ないが）倒し込みからスイッチOnまでが遅い
業務用、タニタだと8度のうち３～4度辺りでスイッチがOnになるが、新三和だと4.5度辺りのように感じる。
このため、超低空ダッシュ（ジャンプ→移動＋ターボ）が業務用比で若干出しにくい。
また、自身で確かめた訳ではないものの、オラタンライデンで高速移動保存（斜め後ろ→後ろの順に入力、後ろ入れた瞬間に一瞬加速するため、そのタイミングでレバー閉じ）ができない、という言説も確認されている。
これもスイッチOnまでが遅い事から一瞬の加速を保存できるタイミングにビタ押しでレバー閉じができない事に起因している？？？
（個人の感想）ターボボタンが小さい
ので慣れるまで押しそびれる事がたまによくある。
4.ホリ製ツインスティックEX
XBOX360用の「ツインスティックEX」と、PS3用「ツインスティック3」が存在する。ユニットはいずれも同一なので項としてはまとめてレビューする。
・ホリ製ツインスティックEX：メリット
倒し込みが浅い（4度）
これは人によってはデメリットになるが、3.5度辺りでスイッチOn、Max4度なのでスイッチOn後の遊びが皆無。このため入力が最速気味になる。
ガイドプレート無しによる騒音低減
これもガイドプレート無しの構造なので、プレート起因の騒音は心配ない。
PS4 or PS5で使うためのハードルは低い
乗っ取り加工は勿論、コンバーターを1段挟むだけでOK。
・ホリ製ツインスティックEX：デメリット
入手困難
本体はヤ〇オクなどに放流される事があるものの、レバーユニット本体が生産終了のため、維持の面で難アリか。
耐久性に難アリ
前後左右の倒し込み上限を制御する樹脂部品が、結構な負荷のかかる部品のために割れやすい。
割れた場合、前述の通りレバーユニット本体の生産終了につき、修理が極めて困難になる。
倒し込みが浅い
これに慣れないせいで8度倒しの力をいれてしまい、前述の樹脂部品が割れてフィニッシュ、というケースが多い。
5.ドリームキャスト用ツインスティック
実の所PS4で使うための加工さえ頑張れば、2024/12現在でも相当有力な名機だったりする。
・ドリームキャスト用ツインスティック：メリット
レバーの倒し込み角度
業務用準拠の8度。新三和みたいなスイッチOnが遅いなどの違和感もなし。
実は保守部品の調達が容易
内部のバネ受け（俗称イエローハット）が割れる、という故障が多いものの、セイミツ工業製 スプリング受（赤）が代用可。
軽い（総重量的な意味で）
持ち運びがホント楽。
・ドリームキャスト用ツインスティック：デメリット
入手困難
生産終了品のため、中古流通を探すしかない。
前述のバネ受け以外の部位が破損した場合、場所次第では詰み。
騒音問題（若干）
レバーユニットはガイドプレート有の構造のため、プレート起因の騒音アリ。
ただし、ユニット本体がかなりコンパクトなため、業務用やタニタ棒に比べると若干控えめか？
レバー間隔が業務用／タニタ比で狭い
ので、ちょっと肩が閉じ気味になる。窮屈な姿勢が辛い人はしんどいかも？
6.セガサターン用ツインスティック
令和の時代にコイツをPS4に繋ごう＆対戦をガチろうと頑張る人が居るとは考えにくいが。。。
・セガサターン用ツインスティック：メリット
・・・無さそう。
いやマジで。
たまたま物置に眠ってて、電子工作やってみるかー、みたいな状況でもない限り、採用するメリットは無さそう。
値段に釣られて「頑張ればPS4でバーチャロンできるんじゃね？」ってなるのはわからんでもないけど、手間の割に・・・感は正直否定できない。
あ、業務用レバーはシャフト種類次第だが、少なくともドリームキャスト用レバーを使用している状況下において、グリップ回りの部品取り用には優秀か。
・セガサターン用ツインスティック：デメリット
入手困難
生産終了品のため、中古流通を探すしかない。
7.セイミツ工業製 LSX-57
業務用レバーが手に入らないが、どうしても可能な限り近い環境を準備したい！っていうエクストリーム限界突破勢向き。
・セイミツ工業製 LSX-57：メリット
操作感は業務用ユニットに相当近い
のはある。
・セイミツ工業製 LSX-57：デメリット
加工難易度Max
これまでのレバーは全てシャフトの太さが9ミリだった。
しかし、セイミツLSX-57は11ミリだか12ミリだかで太い。
このため、既製品のグリップはそのままでは搭載不可。シャフトを削るか、グリップ側を削るか、いずれにしろ超頑張れ。
勿論、写真の通りでグリップついて無い。
まとめ
ツインスティック使いたい&ガチでプレイ頑張りたい&加工は頑張りたくない
って人はタニタツインスティック or タニタツインスティック+新三和の組み合わせが丸いかな
新三和積むかどうかは
・増設ボタンに恩恵を感じていない
・オラタンライデン or エンジェラン（も確か漕ぎに難があったような？知らんけど）使ってない
・家庭で騒音問題に重大な課題感がある
・財布が許す
・自由研究欲
辺りが判断基準になりそう
とはいえ
ここまで散々ツインスティックに言及してアレだけど、前述の通り、パッドで実現困難な入力がシリーズ3作通じてほぼ無い（あるにはあるけど支障の有無が正直大分怪しい）ってのが昨今の評価。
なので、「バーチャロンをパッドで？いやいやご冗談を。ツインスティックにあらずんばバーチャロンにあらず！」みたいな事言ってる人の話は話半分で良いですよって感じ。
💭有識者がゲーセン時代からも有力プレイヤーって事もあって、入力テクニック回りの話す事全てがレバー前提で、パッドには翻訳必須なのよねーソレ、みたいに感じる事はままある、ってのはパッドのデメリットかも。・・ね？
パッド覚えるのが面倒で、札束で解決し続けた人間のﾖﾀって事で、ひとつ。