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プロセカの大会運営について思うこと

 初めまして。あいぬるんとです。note始めてみました。
普段はプロセカの配信者をしつつ、知り合いに依頼されたり自分がやりたくなったらプロセカ非公式大会を運営しています。
 今日も今日とてTwitterを徘徊していたら、何やら大会運営について大層盛り上がっているみたいなので、大会運営について思うことを書き連ねていこうかなと。


01.大会実績について

大会運営やってます!といっても"お前実績ないんじゃね?"と思われると思うので一応書いておきます。

  • 知人のフォロワー1000人記念大会(中3)

  • 知人の大会(中3)

  • ぬるんと杯1st(高1)

  • ぬるんと杯2nd(高1)

  • LinkUp杯(高2)

※ここの大会はすべて僕が運営責任者を務めたものです。

 正直な話、この中で自分の満足のいくクオリティにできたのは、LinkUp杯だけでした。しかも最初に運営した大会に関しては日程調整のミスと僕の怠惰で、2週間を予定していた大会開催期間が3か月にのぼり、主催の方とは今も疎遠です。この場を借りて謝罪させて下さい。本当に申し訳ないと思っています。

02."未経験"からの運営の難しさ

 プロセカに限らずだと思いますが、音ゲー大会運営ってのは未経験には大変すぎるんです。ましてやそれが右も左も分からない中高生ともなればなおのこと。かくいう僕も、生徒会に所属したり文化祭実行委員に所属していたりと、企画運営能力に自信があったのですが、見事にそのプライドを破壊されることになりました。
 プロセカ大会に限らず、イベント運営というのは同時進行で考えなければいけないことが山とあります。大会全体のスケジュール管理、ルール管理、大会Discordサーバー管理、金銭が絡む場合は会計、スポンサーや運営の公認を得たいのであれば取引先との連携、告知等の画像作成、配信をするなら配信の進行表の制作や配信ソフトの構成。これらをすべて同時進行で進めなければならないわけです。未経験の人がこれ全部考えられるでしょうか?答えはNOだと思います。イベント企画、運営経験が豊富な人だとしても、”プロセカ大会特有の癖”があったりするので、それを理解して体に馴染ませることも求められます。つまるところ未経験が一発で大会を成功させるなんて不可能に等しいと思います。
 なんならぬるんと杯2ndでも運営のミスと僕のメンタル状態の悪化により配信をキャンセル、ダイジェスト動画の投稿まで3か月を要する結果になっています。我ながらお粗末すぎる。ご迷惑をおかけした方申し訳ないです。

03.そもそもイベント運営はワンマンでやるもんじゃない

 例えばプロジェクトセカイCSを見てみましょう。MC、実況解説など"画面に映る運営メンバー"以外にも、カメラマン、音響の叩き専門の方、おそらく配信コンソールルームには最低でも5名以上が配信を管理しているはずです。配信当日でこれだけの人手を要するわけです。

これプロセカCSの会場と思われる施設のHPから持ってきたコンソールルームの写真です。見てるだけで興奮してくる。


 では彼らは、大会のルール決めやスケジュール管理に携わっているのでしょうか?99.114514%そんなことはないと思います。先ほど"文化祭実行委員の経験からイベント運営には自信があった"などとほざきましたが、この犬も食わないクソみたいなプライドが破壊された原因は"ワンオペ"にあります。
 例えば学校の文化祭は、n人の文化祭実行委員が力を合わせて運営を行います。僕が通っている学校では少なくとも150人が運営に携わっていたはずです。その中の一部が全体の進行を決定し、残りの大多数は単純作業を淡々とこなしていく。イベント運営にあるべき姿です。このように潤沢な人材を使うことができるのは、それの運営が学校で行われることです。じゃあ対してプロセカ非公式大会はどうでしょうか?
 先ほどのものに加えて配信関連の専門知識も求められるわけです。皆さんが思うより大変なんですよね、本当に。

 話は少し逸れますが、"配信関連の専門知識"というのはどういうものを指すのでしょうか。例えば配信ソフト(OBS)に大会専用のプリセットを作っておくこと。これにはAdobeのPhotoshopを使用しています。背景にはプロセカのセカイ風の動くものを使っています。自作の素材です。Affter Effetctsを使用しました(僕が原案を作り、手伝いを頼んでいる友人が仕上げを行いました)。続いて集計のシステムはどうでしょうか?Unitiyを使用している方もいますが、僕はExcelを使用して集計を行い、VBAを使用して.txtに出力、LAN内に構築したNASに格納、配信ソフトを動かしているPCにてファイルコピーのコマンドを実行してPC内に.txtを移動、それを配信ソフトで読み出すということをしています。

画像出力フォルダに並ぶLinkUp杯のために制作した画像


何言ってるか分からないと思います。それが普通です。
"配信関連の専門知識"だけでこれほどに難解なわけです。これも一部にすぎません。他に例を挙げだしたら止まりません。

04.先行大会のクオリティが高すぎる

 さて、ここまで大会運営の難しさをひたすら書き連ねたわけですが。いったん周りを見渡しましょう。

先行事例が強すぎるのなんなん????

 名前は出しませんが、プロセカ最大規模のプロセカ大会のクオリティは本当に素晴らしいと思います。多くのプロセカ実況者を巻き込み、自身もプロセカ人気実況者で、配信の進行に関して滞りもなくUIも見やすい。話題性もとてもある。プロセカの非公式大会というコンテンツにおいて、あまりに突出しすぎていると考えています。スーパー大会過ぎる。
 問題は、"その完成形"だけを見て真似をしようとして失敗する事例があるということ。その裏に隠された不断の努力やノウハウの積み上げがなければ、まずできないと思っています。
 もう一度、声を大にして言いたいです。先行の大会は回数もクオリティも話題性も、どこをとっても強すぎます。お恥ずかしながら、他のゲームコンテンツの大会を知らないのでわかりませんが、音ゲー大会において存在感のあるコンテンツだと思います。

05.トップ1強の問題点

 さて、トップのコンテンツが強すぎると言いました。でもまあいいんじゃないかな?と思う方もいます。僕はそうは思いません。せめてもう1コンテンツぐらいは強い非公式大会があってもいい。(そう思ってLinkUp杯を開催しました。)
 ここで「スマートフォンOS」に目を向けましょう。皆さんが普段しばいているスマホやタブレット、「iOS」「Android」以外見たことありますか?
 僕と同類のガジェオタの皆さん以外は「NO」と答えると思います。

スマホOSシェアです。これ以外息をしていない。この2つのOSがあまりにも強すぎて、新生のOSが売れる見込みがないんです。これのせいで、スマホOSの進化は大きく遅れていると考えている専門家も多いようです。

 これと似たことが現状のプロセカ非公式大会コンテンツに起こっていると考えています。先行大会の1強によってコンテンツの成長がその1つの非公式大会に委ねられている。これでは成長しにくいと考えます。

06.「非公式大会をやってみたい!」の気持ち

 ここまで"初めから大会運営は無理!!"などとネガキャンを貼っておきながら"1強はヤダ!"と矛盾していると思われるかもしれません。違います。説明させて下さい。

  1. 大会運営の実績がある者が無償で運営ノウハウを公開する

  2. 実際に大会運営のお手伝いさんとして修業を積んでから運営を引き受ける

これだと思います。
※LinkUp杯については、僕のほかに有能な複数のお手伝いさんに協力してもらっていました。
1.については僕にも反省があります。そのためにこのnoteアカウントを開設しました。これからは片手間に、音ゲー配信に関してのノウハウや音ゲー大会に関する情報をたくさん発信していければなと思っています。
2.について、既に少し実践しています。大会運営をやってみたい!というモチベーションがある方を大会運営にお誘いして、ノウハウを積んでもらう。その上で自身の大会やその他イベント運営に活かしてほしいなと。

 偉そうに語っていますが、LinkUpで初めて納得のいく完成度の大会を作れたことは、過去の度重なる失敗から学んだからです。たくさんの方に迷惑をかけ続け、本当に心苦しい日々でしたが、何とかうまくやりたいと思ってもがきました。でも、大会の運営を引き受けているのに失敗すれば、それは主催に迷惑がかかったりしてしまいます。ダメージを負うことなく修行を積める環境があるべきです。僕はそんな環境があったらよかったと思います。
 実際、今話題に上がっている大会の主催は今後3年は擦られるでしょう。そんな状態で第2回大会を開催します!なんて言えますか?僕の場合、影響力が小さい状態での失敗だったので傷はまだ浅かったです。しかし今話題の大会はカラフルパレットの公認を得た大会です。傷は大きいです。

しかしながら大きな問題があります。僕がもうすぐ受験生だということです。今、高2です。滑稽なことに、音ゲー大会のノウハウを積んだ結果、勉強のノウハウは残念ながら蓄積されていないので、死に物狂いで勉強せねばなりません。
そう、残念ながら僕は人に教えることはできないのです。誰か大会運営のノウハウがある人、"人に伝える"ことをしてほしいです。
このnoteは暇つぶしで息抜き的に月1の生存報告的に書きたいですね。

07.公認大会配りすぎ

 これを言うかは相当迷いましたが、コミュニティカップの認証は、どうやら条件を達成していなくても認められている事例があるようです。
 カラフルパレットさんも、そういった「公認大会」の質の担保のために設けた条件なのではないかな?と思っていますが、そうではないのでしょうか。
 事実、条件を満たしていないけれど高品質な大会コンテンツは存在しています。それがルールを守り公認を取れなくて、条件を満たしていないのに申請を行った低品質なコンテンツが公認を得る。おかしいと思います。話を聞いた時に目の前が真っ赤になるほど怒りを覚えました。

しかも、その大会運営元は別に悪意があったわけじゃないのではないでしょうか?
「大会、やってみたいな」
「条件達成できていないけれど、公認プログラムに申し込んでみよう!」
そんな考えで運営されている大会なのでしょう。
当然ノウハウは無い。"SNSの怖さ"を知らない。見ず知らずの人から言葉の刃を突き付けられる怖さを、その炎上をもって初めて知ることになります。
このコンテンツがもし、公認を得ていなければ参加者はそれほど多くなく、もしグダったとしても傷は浅かったでしょう。僕程度の傷だったはずです。メンタルがよわよわの僕でも復活できたので、それならまだいいです。
しかし公認を得たことで影響力が増大してしまった。

主催の彼は深く傷つくことでしょう。彼女かもしれませんが。
その責任の一端は公認大会を条件も満たしていないのに配ったカラフルパレットにあると思います。この場を借りて強く抗議したいと思います。
条件未達成の大会に公認を付与するぐらいなら、リズムゲーム大会支援プログラムなんてやめて下さい。

本来素晴らしいものであるはずです。ユーザー主催の大会がゲーム内の称号になるなんて前代未聞です。非公式大会への注目も高まるでしょう。
そのほか楽曲公募や衣装の公募など、カラフルパレットさんはユーザーとの交流を大切にしているように見えますが、本当に今回のその公認付与はプロセカのためになりますか?
この1件で、プロセカ公認プログラムへの信頼と、その有償・準優勝称号の信頼は地に堕ちたといって過言ではないと思います。


08.さいごに

 ここまでご覧いただいて本当にありがとうございます。キチガイの書き散らしでした。
 僕がここに書いたことは僕のいち意見であり、極端な意見です。これを妄信するのは絶対にダメです。
 全てのプロジェクトセカイ非公式大会コンテンツが成功することを切に願っています。


追記:もし今話題の非公式大会の運営チームの皆さんが見ていたら。
運営お疲れ様です。すごく大変だと思いますし、批判にさらされると思います。でも始めてしまった以上は終わらせることが必要です。誹謗中傷に負けずにやり切って下さい。その先には必ず次への光があります。今負けちゃだめだ。過去の俺になるから。DMくれたら無限にノウハウ話します。Discord電話繋いでもいいです。気の持ちようでも、集計システムでも、映像伝送システムでも何でも聞いてほしい。どうか踏ん張ってくれ。

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