あなたの顔が見たい
憶測で私は殺された。
仮想空間では真偽のわからない情報が加速する。
電波に乗った無意識の悪意や無慈悲がタンポポの綿毛のように不特定多数の人に届くと、そこで新たな感情が芽吹く。
無限に増幅したソレは私の足にしつこく絡みついて離れなかった。
インターネットは世間ではないことを知らなかった幼い私は、感情の舵を完全に握られてしまった。
逃げる先は冷たいアスファルトか、冷たい森か。
逃げ道は暗くて怖かったけど、あの場所よりはずっとずっとマシでずっとずっと優しかった。
今あなたはどんな顔してるのかな?
私は殺されながら悟った。人は絶対に許し合えない生き物だって。
先人が口酸っぱく説くほどだものね。
あなたの憂さを少しでも晴らせたかな?
そうであったら私は少しだけ救われる
わけねーだろお前も道連れにしてやるから身辺整理は済ませておけ。
活動のモチベーションになりますので良ければお願いします。