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数億年ぶりの釣り、さびき。

先日、ボードゲームやビリヤードなどを企画して毎月遊んでいる友人らと、釣りに行ってきた。
最後に釣りをしたのはたしか小学校の時、鹿児島県での旧い親戚の集まりの時以来。
約15年ぶりとなる海釣りだった。

集合は午前5時半。
半分どころか瞼はほぼ閉じきっており、運転をかって出てくれた友人には大変申し訳ないことをした。

到着したのは7時頃。
人はまばらに点在しており、誰もがみんな竿を垂らして魚を待っていた。
今日の海は時化ており、あまり釣果は芳しく無さそうであった。

私はというと、上州屋で買った安い釣竿とサビキ釣りセットを使いネンブツダイを乱獲していた。
自分を含めた4人のうち、2人はキャスティング。私ともう1人はサビキ釣りに勤しんだ。
アミ姫を入れたカゴを沈めた瞬間、フグの子供やネンブツダイがかかるわかかる。まさに入れ喰い状態だった。

小さなフグの稚魚がかかりまくる。

バケツにネンブツダイが20匹ほど集まった頃だろうか、どこからともなく「にゃーん」という鳴き声と共に二匹の猫が現れた。
この釣り場に漁港猫がいることは事前のリサーチで知ってはいたが、実際に現れてくれるとは思わず感動した。

毎日釣り人たちから魚をもらっているのだろうその2匹の猫は、首から身体につながるくびれのラインが消滅するほどにまるまると肥えていた。
つやつやの毛並みにむちむちの体。飼い猫だと言われても納得するほど綺麗な見た目をしていた。

足下までやってきた2匹は、はち切れんばかりのわがままボディをすり寄せてきては、にゃあにゃあと鳴きバケツの中の獲物を催促する。
元よりリリース予定だった雑魚なので、たらふく食べるようにと欲しがるだけ渡した。
バリボリと音をたてながら魚を次々と喰らっていき、バケツの中身を半分ほどまで減らすと猫らは満足したのかまたどこかへと行ってしまった。

たらふく食べられた後の魚たち。

結局釣りを終えたのは15時過ぎとなった。
あっという間に時が流れたが、大物と呼べるサイズの魚は一匹も釣れなかった。
キャスティング組も最後はサビキでとりあえず『魚を釣る』という目的だけは達成していた。

久々に釣りをしたが、想像していた数倍は楽しめた。

次回の開催がいつになるかは不明だが、必ず大物を釣り上げるリベンジを果たそうと誓った。
上州屋の釣竿、その時はまたよろしく。

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