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どこにだって誰にだってそれは平等に与えられてもいいと思ったから
小さいころ「この曲がり角を曲がったら突然ナイフで誰かに刺される」のではないかとか、登下校中に「この横断歩道の白線を踏んだ瞬間に地面が崩れて死んでしまう」のではないかとかを本気で考えていた時期があった。
もちろんそれが絶対に無いとは言い切れないしあり得ないこともない話しだとは思うのだけれど、周りのみんながそんなこと気にも留めず生活をしていることが少しだけ怖かった。
結果的には刺されてもいないし地面が突然崩れるなんていうこともなくて、ごくごく平和に生きてこられたのだと思うし、そんなことを言っていては一歩も歩けないのだということに気づいてからはそんな妄想は日々の生活の中でいつの間にかぽっかりいなくなっていた。
世の中はだいたいのことがそれっぽい説明がついたりするし、意味のわからない現象についてはあとから名前がつけられたりする。
ひと昔のガングロブームだって、白いたい焼きブームだって、誰も予測なんてできなかったのに後から知った顔でどこかのコメンテーターが解説なんかしちゃったり。いつ終わるかもわからないブームにのせられて脱サラしたたい焼き屋さんは今どうしているのだろう。
誰にだって「それ」が起きる前に予測なんてできないのだ。起きたあとにそれらしい言葉とそれらしい文脈で解説が加わる。
インターネットの普及と共に急速に、確実に増えていくブームと終焉。それってどうなんだろうね?なんて疑問の残る解説に出会うことも増えてきた。自分のことを思い返すといまやっていることはブームになったりしていなくて、なんとなく消費されていっている気がしている。世の中としては特に必要とはされていない気さえする。
それでもありがたいことにぼくは各方面からセミナーのご依頼を頂くことがあって、全部に答えたいのだけれど自分の時間が少ないせいでお断りすることが増えてきた。肌感覚で言えば月に平均5件くらいはお断りさせて頂いている。
TwitterのDMやFacebookのメッセンジャー、会社用のメールアドレスに日々どこかの誰かから「これってどういうことなんですか?」なんていうメッセージが飛んでくる。色々思うことはあるのだけれど、もうそれに手を差し伸べることはやめてしまった。きりがない。
毎日数十件のメールを無視することを覚えた。中には誠実なものもあって、そういうところにはちゃんと返すようにはしている。漏れてることもわりとあるのだけれど。
そういった経緯から基礎知識の欠如したヒトやモラルが低いヒトからの質問は絶対に返さないというマイルールを作ったのはいいのだけれど、救済措置がなければ世の中が変わらないのだということもわかったのでひとつ実験をしてみることになった。
勘のいい方は気づいているかもしれない。Twitterのハッシュタグ
#inushan
これは「何らかの理由でセミナーに来れないヒトのため」ネット上で頑張って情報をかき集めれば(あってるか間違ってるかは一度おいておいて)なんとかギリギリ知識を得られる方法なのではないかと、前回の大阪セミナーから受講者さんにアウトプットする際にこのハッシュタグをつけてほしいとお願いしてみました。
人に完璧な人間がいないようにシャンプーにもすべてを兼ね備えた完璧な物は無いんだよ。すべての物にメリットとデメリットがあるんです。その子の状態を見極めて使い分けるのが良いのです。
— ちりまち (@nao_n0801) June 20, 2019
『過度な謳い文句には注意!』#inushan
ちょっと前までは「セミナーに有料で来てくれた人に悪い」ということから「セミナーの内容をSNSに上げるのとかちょっとだめかなぁ」なんて自分でセーブしていた。でもそれだと基礎的な内容が広まらなくてつらいなぁ・・・なんて考えてた。
よく考えるとSNSでの発信は断片的な情報は拾えるけれど、その文脈や成り立ちや思考機序なんてものは当然伝えられるわけでもなくて。SNSでいくら情報発信しても受け取る側は多分大変だし、セミナーにきてもらったほうが短時間で多くの事が吸収できるだろうと思う。そういった意味で有料で受けに来る意味が薄まるわけではないんじゃないかな~なんて思った。
そもそもぼくがやっているセミナーはぼくが新しく発見したことでもなければ、発明したものでもない。先人の知恵や知識を体系的にまとめただけのものなのだし正しい知識はあまねく人々に開かれていなければならない。
閉鎖空間でしかやらない内容が広まるわけなんてなかった。広めたいのならもっと多く、もっと多様に。そして「誰にでもアクセスが可能にすること」だ。広く出して困る事はなにもないし、どうせなら誰もが知っている常識のレベルまでもっていきたい。
結論から言えば「ぼくが基礎の内容でセミナーをする意味をこの世界からなくしたい」つまりぼくの基礎セミナーの内容がどんなトリマーにも理解できている状態で、基礎セミナーにヒトが来なくなることを目標としている。
「社会的な問題が解決しないから続けられる仕事」なんていうのはやり続けたくもないし、それをメシの種ししようものならばきっと知識が開かれることを拒むようになってしまうだろう。
もう一度簡単に説明すれば #inushan は知識もお金もない低年齢層の子たち、正しい知識に触れるキッカケを持てなかったヒトたちのために「時間をかければどうにかシャンプーの基礎が学べる場所」をつくるためのものだ。
#inushan←これすごい素敵システムだと思うのです。自分がセミナー行けない側だったらめっちゃ嬉しい。知りたいけど何をどう勉強すればいいか分からない、という状況は自分にも思い当たる。取っ掛かりがあるだけでめっちゃ助かる。こういう仕組み作れるのホントに凄い。
— conekko (@nekoniconekko) June 21, 2019
もっともっともっと。みんなの知識をここに集めたい。
これは今までぼくのセミナーを受けたことのあるヒト全員にお願いしたいと考えています。力を貸してもらえないでしょうか。
一人の学習効果ってやっぱりこころもとなくて、聞いたことを忘れていたり間違って解釈していたりすることも結構あると思います。
なので、みんなで自分が知っていることをつぶやいちゃえばその中で修正もできるし新しい発見もあるかもしれません。ハッシュタグをつけて発信したひとも、それを見る人も。
きっとこういう情報を無料で触れられるようにするということを良く思わない人も出てくるかもしれないのですが、ぼくは基礎的情報にあまり価値を見出すことはしていなくて誰にでも開かれるからこそスピード感をもって世の中を前進させられるのではないかと思っています。
これは今までもこれからもぼくが費やしてきた時間やお金が回収できるようなものではありません。ただぼくはもう自分がかけてきたお金を回収したいとも思ってなくて、一日も早く基礎的なことが周知されてほしいだけなのです。お金はきっとあとからついてくると思う。ついてこなかったらそのとき考えるわ。
ただこのハッシュタグにも欠点はもちろんあって「全部の情報が正しいわけではない」という前提があってあくまでヒントとして活用してください。
下のやりとりのように間違いに気づいたら訂正かけるときもあります。
犬の角質層(皮膚をバリアしてる層)って、
— トリマーみつこ✂️ (@trimmer_mi) June 20, 2019
0.001mmしかないんです。
サランラップの半分しかないんですよ。
そのめっちゃ薄~いけど
めっちゃ大事~なものを、
いかに傷つけないように
いかに負担を少なく
いかにバランスを保ってあげるか。
その方法を学ぶのが私たちの使命なのです\( ´ω` )/#inushan
桁がひとつちがうけど大丈夫!笑
— いぬのしゃんぷーや (@inunoshanpu_ya) June 21, 2019
サランラップの厚さもネットで調べて
— トリマーみつこ✂️ (@trimmer_mi) June 21, 2019
めっちゃドヤ顔でツイートしたのに
間違えてるww
すいません!!💦💦
(トリマーみつこさん例として出してスミマセン!)
訂正かけるとはいえ、間違えてるかもな~~~ってやつも放置プレイしつつ見守ってみようかと思います。無料で得られる知識っていうのはそういうことなので、確認作業が必要になったら「そのときどこかで誰かがやっているセミナー」に行ってみるのもいいかもしれません。
はじめは合っていようが間違っていようが、たくさんの情報に触れてみる。そしてそこから情報の取捨選択を自分でできるようになってください。セミナーでもよく言う言葉なのですが「いぬのしゃんぷーやさんが言ってるからこうする」みたいな考え方は本当に危険です。
「自分が調べた範囲でこれはきっとこういうことだからこうする」
そうみんなが言っている世界が多分一番素敵なのだと思います。
最後にアニメ「ゴブリンスレイヤー」の5話、神に仕える神官さんのセリフを置いておこうと思います。
「悪をさばくことではなくて、悪があると気づかせることが正義なんだよ。」
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