見出し画像

業界のこと考えてるって何なのかね

今日はちょっとただのひとりごとです。あくまで私見でぼくの考えで、ポジショントークでバイアスにまみれています。


業界をよくしたい。そう色々なところで色々なヒトからこの言葉をきくのですが、そのヒトによっての良くしたい部分っていうのは違って、ぼくが今良くしたいなぁと思っていることと、これを読んでいるひとが良くしたいなぁと思っている場所はおそらく違います。


ぼくが「業界をよくする」というときは、おそらく一番大きい意味では「ペット業界のお金の総流通量を最低限の節度を持って最大化する」ということです。


個々にこうしたいああしたいって事はあるのですが、大枠で言えばそうなります。平易に言えばやっちゃいけないことはやらずにお金がたくさん流れるようにしたいね。なんてことです。


数年前からトリミングは値上げブーム。今までが安すぎた、値上げしようぜ。うぇい。


この流れはぼくは良い流れだったと思います。個々の事例を出すとややこしいので、全体としてよかったなと。とはいえこの流れってじつは業界全体で言うとほんの数%のひとたちが躍起になっていただけなのかなぁとも思います。


とはいえ、業界全体のトリミング部門に流通する金額は上がったわけです。よいことだねぇ。じゃあその流れでトリマー全体の給与は上がったんですかね?ということがとても気になっています。値上げをドヤ顔で発信している方は非常に多く見受けられたのですがスタッフの給与がどれだけ上がったかなんてお話しが少ないような。


その前に社会保険入ってますか?有休ありますか?完全週休二日になれました?残業代払ってます?ひとりで切り盛りしているお店はスタッフさん新たに雇えましたか?


この記事を読んでいる方でもちょっとチクッとした方がおられるのではないでしょうか。ぼくもチクッとしながら書いています。一番下の子は給与18万、上の子は24万。社保有休あり。完全週休2日。仕事はきっちり10:00-19:00で休憩は1時間よりちょっと多い。ボーナスは夏と冬に寸志程度。ちゃんと2か月分とか出せるようになりたい。


なんでスタッフの給与の話しをしたかというと、業界全体として考えたときに貨幣の流通量が増えるからなんですよね。業界が良くなるということは会社や店が儲かるということだけではなくて、その組織に属する人間の消費する貨幣の流通量が増える。ということです。手元になければ消費もできないんですよね。


つまり業界として入ってくるお金と出ていくお金をどれだけ最大化できるか?ということです。


ぼくはトリミングサロンに経営コンサルタントは不要だと思っています。わけのわからんお金をコンサルタントに使うよりも、目の前のお客様に誠実に対応していれば売上なんていくらでもついてくる業界だとも思っています。


その証拠に店舗で稼いでいるほとんどの経営者はトリマー上がりで経営の何たるかなど頭の片隅にしかないのだから。かしこくいじくり回すより、単純に目の前のお客様に喜ばれるサービスを適正価格で提供しているところが残っているんですよね。


つまり、こざかしいオプション作るより、単純に「わたしはこの子にこれがいいと思うんです」っていうストレートな接客のほうが良い。


トリミングサロンにとって本質的に価値のある経営の話しは、ディズニーにも高級ホテルにもない。


俺らはマスコットキャラクターでも高級なホテルマンでもねぇんすよ。


ここから先は

1,203字

¥ 300

取材費や研究費に使わせて頂きます。おなかがすいたらぼくの晩ごはんがアップグレードします。