正しさとぼくの向かう道
ペット業界も変わろう。そう叫ばれはじめてもう3年はたっただろうか。
各メーカー、個人。とりわけトリマーさんは色々な活動に熱心な気がしている。
それでも叫んでいるのは少数だけで80%は傍観者のようだ。
ペットのおかれている現状はわりと厳しい。それは世の中に「正しいとされる情報」よりも「間違っているであろう情報」のほうがあふれていて、その「間違っているであろう情報」のほうが正しい。そう考える人が少なくないからだ。だからあくまでこう付け加えたい。
「ぼくが間違っていると思う情報のほうが世の中にあふれているし支持されやすい状態になってしまっている。だから変えたい。」
そう思いながら過ごしてきたこの3年。少しは変えることができただろうか。いや、大きな海からすればきっと一滴の水の波紋くらいだろう。
ひとつの波ですぐにさらわれてしまう。
世の中はどこまでいっても経済が支配している。そこに「正しさ」なんてなくて・・・いや、正確に言えば正しさは存在するのだけれどベクトルが違うんだ。
世の中の「正しさ」は経済が滞りなく回る。つまりよく売れるものが残り、売れないものは去る。そうなっている。だから企業は売れるものを作ることが「正しい」のだ。
いくら良いものを作ったところで売れなければ市場から去っていく。誰にも見つけられずに。ひっそりと。
いくらガラクタを作ろうが売れればそれが正義。正しい。
だけど美しくない。
ぼくは美しい商品が好きだ。隙間なく埋められた理論。それに違わないモノ。使っていてとても嬉しくなる。
市場にはぼくが美しいと思える商品が少ない。とても少ないのだ。
経営者として考えると「売上を上げる」事が正義だ。そうすると市場の多数が求めるものを置く必要がある。だけどそれは美しくない。そんなもので稼いだって嬉しくもなんともないし吐き気すら覚える。
美しいモノのフリをしたガラクタも多い。ハリボテの理論。表面上いいモノのフリをしているぶんすぐにガラクタだとわかるものよりとても醜い。
ぼくの存在は業界的に邪魔だと思う人間が多いだろう。
売上を上げるために嘘を重ねてきた人間たち。
だけどぼくはその人たちを責めようとは思わない。それがその人たちの「正しさ」なのだから。
いくらその人達の正しさを否定したところでぼくの声はお金という流れでかき消される。それを売っているサロンの人たちもまた、ぼくのことが邪魔なのだから。
否定すればするほど。もっと固く「経済の正しさ」は団結するだろう。
だからぼくは否定するのをやめた
いいと思いますよ!でもこっちのほうが良くない?
に切り替えた。全然いいと思ってないときもあるけれど。ジャンプを読みすぎた子供が少し世の中を知って大人になった程度だけれど。
まだ、完全に許せないモノに関しては「それは・・・・」って言ってしまうこともある。
基本的には「否定」よりも「提案」というスタンスでやっていきたいと思う。
いつの間にか。たくさんの人が異変に気付けたら。いつの日か、ぼくのセミナーなんてなくてもそれが常識になってくれたら、どんなにうれしいだろう。
「ペット業界を変えたい」
そう思ったときに必要なのは仲間だ。同じ目線で話せるヒトたち。
ぼくの「正義」は「イヌにとって」の正しさだ。
仲間はどんなジャンルだっていい。カット、シャンプー、フード、トレーニング、接客、商材、獣医師、看護師、ブリーダー。「イヌにとって正しいであろうもの」を共有できる仲間が必要だと思っている。それはトリマーやトレーナーだけではなくて、メーカーもそうだしなによりも大切だと思うのが「ごく普通にイヌをパートナーとしている方々」だと思う。
最終消費者の支持が得られなければ何をしたってすぐに消えてしまうだろう。
「イヌにとっての正しさ」が「経済を回せるようになったとき」きっとぼくの目的は達成されるのだと思う。
ひとりでは無理だ。
ぼくがここまで頑張れている理由は、支えてくれる人たちがいるから。九州から後を推してくれてる人もいれば、関西からエールをくれる人もいる。北海道から無限の愛が届くときもあるし、関東から刺激をもらう事も多い。沖縄からも長野からも頼ってくれる人たちがいる。
1人では頑張れない。
だからみんなの力をかしてほしい。そう考えています。そしてそれを達成するための仕組みを作っていきたいと思う。これを読んでくれてる人たちはとくに積極的に巻き込ませてもらいたいと思っているのでよろしくお願いしますねっ!!!!
っていう日記でした。
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