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夜が明けているのか朝がやってきているのか。日が沈んでいるのか、月が昇っているのか。

ものごとはとても多面的な事が多いと最近とくに感じるようになった。


牛の柄は白か黒かで語ると違和感がある。どっちもあるからだ。などと小学2年生の夏に考えていたことが頭をよぎる。


ものごとにはグラデーションがあって、この線からこっちはこうだよね。とはなかなか決めづらいものがある。夕焼けは昼と夜の間だし、どっちかの夜は昼間だ。


ぼくにも小さいなりに思想や信条というものがあるけれど、100%まったく同じヒトとは今のところ出会ったことがない。


自分の考えがこんなに素晴らしいのだ。と言いたいわけではなく、これを読んでいるみんなこう思ったことはないだろうか。


「あの人のここは好きだけどここには共感できないな。」


今まで共感できていたけど自分の視点が変わって共感できなくなったりもするはずだし、相手の視点が変わって共感できなくなったりもするだろう。


「あのヒトの言うことなら絶対に間違いないしそのヒトを全肯定する」というスタンスでヒトを見ているのであれば、少し危険だと思う。「あのヒトの言うことは絶対に間違ってるからあのヒトを全否定する」というスタンスでヒトを見ているのも危険だと思う。


一度考えなおしてみてほしい。どちらか極端な思想があったとするとそれはきっと自分で考える意思が少しだけ欠落しているのではないだろうか。


などと書いていたらタイミングよく深津さんがとても良いnoteを書かれていたのでシェアしたい。



仕事としては、こういう世界観が発生しない、そんなコミュニティの設計を考えていきたいです。


そう締めくくられている文章に深く頷いた。


これからぼくは仕事をしていく中で、大なり小なりのコミュニティを立ち上げる事がとてもたくさんあると思う。何かが二面的に割れている状況を意図的に作り、片側を排除することだけは避けたい。


ただ、大勢が頭を使い考えてその結果が「明らかである場合」には白と黒をつけなければいけない場面はあるだろう。


現状ペットトリミングで言えば「無麻酔の歯石取り」や「爪切りの根切り(ドッグショーで足のにぎりを良く見せるために根元に近いところで爪を切る)」や「もつれを無理矢理とく」などだ。


メリット、デメリットを天秤にかける。その上で多くのプロが賛同したときに、やっと白黒がつく。白黒を誰かがつけるわけではなく勝手に決着がつくのだ。


「これはこうありたいよね。」って。


とはいえ、その問題を表面化して世論に問いかけていくことはとても大切なことだと思う。誰かが言わなければ誰もが気にもしないことは往々にしてあるからだ。


そしてのその問題提起は基本的に今までの「通常」を「異常」とする行為なので当然反発はある。


例えばタバコは昔どこででも吸えたけれど今は分煙という形になっているし、酒は百薬の長だと言われていたけれど今は一滴も飲まない方がいいとされている。


常識は世論によって虚ろうのだ。だからまっとうな批判を繰り返していきたいと思う。


ちょっと蒸し返すようなのだけれど、前回ぼくが少し投げさせてもらった記事について少し触れてみようと思う。


かなりの反響を頂いてとても嬉しかった。ぼくが賛否が分かれそうな題材について扱うときには必ずそれを書く「目的」があるからだ。



誰かを説得しようとか、ぼくの考えを唯一の正解だとか押し付けようなどと図々しいことを考えて書いているわけではありません。



この内容に「異議あり!」って思う方もいると思うのですが完全に想定内です。



これに限らずぼくのひとつの記事を見て判断するのも少しだけ待ってもらいたい。特定の話題については意見が違っても、他の話題では意気投合できるかもしれません。今回の話題は意見が合っても他の話題では意見が違うこともあるでしょう。



ぼくが発信するにあたって「こいつは敵だ!」とは思わずにゆるく敵視せずに見守って頂けると助かります。


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