
【symposium2】(Part.9)「クバへ/クバから」第2回座談会(レクチャー2)上演記録「『クバへ/クバから』の写真群と沖縄写真史をめぐって」
(Part.8はこちら)
コンセプトはどこへ?
三野 他者。謎他者。
鈴木 これをパフォーマンス材料として使うというか、これをうまく演じる人間として、存在するようでしていない謎の登場人物として、なんか「やってこないゴドー」みたいなものとは違うような、立ち上がらせ方はできないのかなぁと。
三野 できるのじゃないですかね。
鈴木 コンセプトは別に、僕は、僕自身の問いとしてもそれはすごく考えたいなとは思うんですよ。僕にとっての地元みたいな。
三野 そうだと思います。コンセプチュアルであることの――コンセプチュアル・アートの話をするとすごいあれなんですけど、写真と文章っていうことが、コンセプチュアル・アートにおいてはすごい重要だったんですね。だからタルボットの写真集も今読むと若干コンセプチュアル・アートの写真集に見えるんですよ。
鈴木 というか、もうけっこうそうですよね。
h その場合の「写真」って、ある意味、なんでもよくなっていったりするんですか? 例えばこれなんか……。
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