見出し画像

3年間 犬に優しいサロンを考えた


犬に優しいサロンです
犬ファーストです
と謳っているサロンが多くある

私もその1人であったし
当たり前のように思っていたけど
実際に限られた時間と効率重視の作業的な
トリミングでは叶えられないなって感じていました


(今までのことは「私のこと」からいくつかの記事に分けて書きました)

2021年9月10日

1人でサロンをしよう
犬に優しいサロンにしよう

と奮い立ち、引っ越してきたばかりの知らない土地で
イヌノコトをオープンしました。

今年で3周年、4年目になります。

開業したばかりの時は


優しいお手入れってなんだろうって改めて思う日が増えました
自分にできるトリミングは
今までの積み重ねたことの結果なので
独立前と同じ時間が過ぎていく感じがしました。

SNSで発信されている方たちの中で
目にしたありささんの投稿やクロクマ舎さんの長谷川先生の投稿を見て

犬に選択肢のあるトリミングをしよう!
私がやりたい「優しい」はこれかもしれない!と

2022年4月から2023年4月の1年間
技術と知識を学びに静岡まで通いました。

みーちゃんとトレーニング
長谷川先生と私とみーちゃん
まい先生、りんご先生とお爪切り
ピース先生とゴロンでブロー

ADGSでの行動分析学、ハズバンダリートレーニング理論で
犬の行動の理解とコミュニケーションの取り方を学びました。

在学中の期間にありささんと対談した時のラジオ
自分の信じる優しさを求めてのお話し。

ありささんが私のことを「ことさん」って呼んでくれるようになった
きっかけのラジオ

そしてなぜか夫との馴れ初めも話している

INUHAMI の四日先生

2022年11月から2023年10月 

月に1度イヌノコトでイヌハミの四日先生に歯磨き教室を開催していただいていました。

学校で学んだハズバンダリートレーニングを

実際にお客様と一緒にやっていて歯磨きもハズバンダリートレーニングで
できると目の前で見せてくださいました。

足がビョーンのおもちどん
みーちゃんとも練習したね♡


2023年5月 熊本県にある716dog groomingさんへ

花畑町という所のカフェがとっても素敵だった

在学中から応援してくださっていて
私も大好きなグルーマーさん

ユキさんは熊本にいながらハズバンダリートレーニングをお勉強されて
すごく上手なんです

東京じゃなければできない
通えないからできないではなくて
ご自身の場所ですごく頑張った方です

SNSでもよく発信されていて
「いつかお店見学させてください」とよく言われるのだけど
本当来たのはるちゃんだけだよー!

って言ってくださってとてもとてもおもてなししてくださいました。

本当に見たいこと、聞きたいこと、感じたいことがあるならば
自分の足や時間やお金も使う努力もするべきだと思う。


ユキさんとナナちゃん♡

ハズバンダリートレーニングをオンラインで教えてくださった
藤井先生に初対面!

レッスンを見学させていただきました

藤井先生は基本的にはオンラインでの授業ですが、
生徒さんのところへ出張をすることもあるそうです。

魔法の時間だった
天使
oppovillageの中村トレーナーさんに会いに鹿児島にも連れて行っていただきました!イヌノコトで販売させていただいているおやつ
牧山商店のご夫婦にはここで出会ったのです♡



2023年 1月 三重県 クロクマ舎さんへ!

ついについに、憧れていたサロンに行きました
静岡の学校の同期のみんなと旅行気分で行きました。

ハズバンダリートレーニングを取り入れているサロンさんで
私の先生です。

長谷川先生みたいにご家族に伝えられるようになろうと
思っていて私は先生の口癖や伝え方をよく真似しています。

お外で一休さんも一緒にお弁当を食べたよ☺︎

この素晴らしい旅の帰り道にさおりさんと
一緒に犬育てをしようとワクワク計画をしました

そして
2023年4月から11月
「イヌノナライコト」をGROWのさおりさんと毎週木曜日に開催


1日グルーミングサロンで過ごし
お手入れの練習や
トレーニングをします

グルーミング以外に遊ぶ時間がほとんどなので
この時に通ってくれた子たちは
普通のトリミングの時も自分の足で力強くお店に入ってきてくれます

いいところ♡と思ってくれているといいなあ〜

2023年11月 静岡の学校の卒業後の研修旅行で山口県市立しものせき水族館 
海響館さんへ

立川館長のお話しを伺いながら
イルカのトレーニングを見学させていただきました。

イルカのショーを純粋に楽しんでいた昔の感覚ではなく
なんでこんな行動形成ができるのー!って驚きながらみていました。

行動形成のバリエーションの答えは
動物に限界をつくらないということ。を徹底しているからだそうです

野生から管理する動物に変えたのなら
できるだけ長く健康に飼わなければいけないそれが責務

それでこの健康管理も徹底して長く生活してもらうようにする

たくさんの行動を教えてあげて
心と身体を鍛えて健康管理もできています。

実際にショーの前のトレーニング時間は
体重測定や採血をハズバンダリートレーニングで行っていました

ショーのためにトレーニングしているわけではなく
ショーもトレーニングの一環なんだそうです。


大事なのは日常化すること
お客さんがいてもいなくても
トレーニングは普段の生活で特別なものでなく
パターンを変えていろんなバリエーションでやる
遊びのようなものだそうです

トレーニングってコミュニケーションでただの遊びだ
とすごく感じた研修でした。

白いのが体重計です
採血
寝ているイルカ


2023年5月 葉山ハーモニーガーデンにてタロウとルーカスと出会う

こちらは馬とのコトに書いてあります

馬の反応の原因は100%人にある。

2023年秋

イヌノコトでもマンツーマンで練習の時間をとってくださる
方も段々と増えて


みんなそれぞれのおはなしがあります
100頭いたら100通り以上の選択肢がある

その中でもゆっくり時間をかけて犬の選択肢を大切にという
ことを選んでくださって感謝しています。


2024年 4月

もうちょっと 犬になる

イヌノコトを開業した2021年からありささんにずっと憧れていて
何度かお会いしたりもしていましたが直接

教わるのは初めて

道のりは遠かったけど、ありささんの発信している
「スタンダード」とようやく向き合う準備ができました。

「普段の犬との距離をやってください」

その言葉から始まって

全てに意味のある、人の行動が100%伝わる
馬との対話のような時間が始まりました。


通じるまで待つのも大切
何かしようと思わないで


3年間の間にいろんな経験を時間とお金をかけて買ってきました
間違いなく私の財産となるでしょう。

それでも

「優しい」ってまだなんだろういまだに考えています

そのヒントに近いことが

「はしっこに、馬といる」 ウマと話そうⅡにありました

ウマは、変化に敏感な生き物です。
「いつものちがう感じ」がなにかあると、
すぐに気がついて緊張します。

そして嫌そうな顔をすることが多いです。

ところが不思議なもので、

ウマは、いったんその刺激を受け止めると、
それに合わせて自分のこころや行動を変化させていく
「やわらかさ」も持っているようです。


ー中略ー
「可塑性」という言葉を知ったとき、

あ、これは、「ウマのこころのありよう」を表すのに、
ぴったりの表現じゃないか、と、膝を叩きたくなりました。

河田 桟 
「はしっこに、馬といる」 ウマと話そうⅡ
96p粘土のような

私はこの章を読んで、膝を叩きました。

変化すること怖いことです
今までのやり方と違う、常識と違う
伝統のやり方ある

と意固地にならずに

柔軟に表現することであって
変化を恐れずに新しいことを常に求め

自分の形に取り込む

どんどん変化していろんな型になることができるから

どんな時でもぴったりはまるようにできる

そのためにたくさん刺激にじぶんからふれて
柔らかい心を準備しておくのが
「優しい」につながるのではないかと

今は思っています。




私はこのマンツーマンで目の前のこだけに、時間を使える環境がとてもありがたく

お手入れをする前も、している時も、
終わった後も、ありがとうって気持ちになれる時間がたくさんある

私が犬に対してわからないことがある分

いつでも答えてくれる犬にありがとうと思える
ゆとりのあるイヌノコトがやっぱり好きです


みんな本当に可愛くて愛しく思います

楽しく来てくれる子も
緊張している子も
怖がっている子も

その子にとってベストなお手入れの時間であるように、
柔軟な心を磨きながら
イヌノコトを育てていこうと思います

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?