私のこと
グルーマーのいとうです。
2024年現在でグルーマー歴は13年になりました。
※グルーマーとはイヌのお手入れの総称グルーミング
をする人のことです。トリマーはカットすることの意味で和製英語になります。
ここではグルーマーに統一します
このお仕事をしていると
「わんちゃん好きなんですね」
ってよく言っていただけます。
もちろん大好きです。
でも10年目まではあまりこのお仕事を好きになれませんでした。
わんちゃんが「好き」だから続けてられない気持ちに何度もなりました。
それでも続けて、10年目の9月に独立
ドッグサロン イヌノコトを開業しました。
今までのグルーマー人生で感じたきたことが
今のイヌノコトに詰まっています。
そんな人生を
子供の頃
学生時代
新卒の頃
そして現在に至るまで
私を支えてきてくれた犬達と共に振り返ろうと思います。
はじまりはポメラニアンのアランとマリコ。
祖母が動物が大好きで私の産まれる前からポメラニアンと暮らしていました。
私の幼少期にそばにいてくれた犬はこのアランとマリコです。
アランは少し怒りん坊な子、、
今思うと子供だった私に雑に触られるのが嫌で怒ってくれていたのだと思います。
怒られてもあまり怖がらずに触れ合っていたので
叔母が「はるかは犬が好きなんだね〜」とよく言ってくれました。
子供の頃に言ってもらえた言葉は
すごく心に残り
私は犬が好きと自分でも思うようになりました。
年長くらいの時だったでしょうか、我が家にも初めての犬がやってきました。新聞の地域の掲示板に載っていた「里親募集」の欄からの縁できたサスケくん
柴犬風の雑種という認識です。
外飼いの番犬のような犬で知らない人には
よく吠え、おやつをくれる近所の人には甘えて、たまに脱走してしばらくすると帰ってくるような犬でした。
シャンプーは父が夏場に水かけをするくらいで爪切りや肛門腺なんてやったことありませんでした。触るとべったり、手が臭くなるようなわんちゃん
臭くても愛してました。
学校から帰ってきて遊んだり、
鍵を忘れてしまった時に一緒に外で待っていたり
寒い夜に隣に座って星空を眺めたり
怒られて拗ねて外に飛び出してサスケの小屋の前で泣いていて
慰めてもらったりしていました。
小学生時代、中学生時代、高校時代と共に生きたサスケはどちらかというと
「子供が飼いたいといったのに結局世話は親がみる」
みたいなタイプなわんちゃんだったかもしれません。
さよならをしたのは高校3年生の時
急に体調が悪くなり家の中に入れて3日間ほど過ごした後に
「ワオーン」と吠えて息を引き取りました。
初めての愛犬の死がかなしくて、とても泣きました。
どんな時でもそばにいてくれた。
私よりも後に産まれて私よりも早く亡くなってしまうんです。
高校生でまだ子供だった私は悲しくて次の日の朝何も気力が湧かずに
学校に行かないと母に言いました。
すると母は「どんなに悲しいことがあってもやるべきことはやりなさい」
といってくれたのです。
暗い気持ちで学校へ行くと私の様子を気にかけて友人たちが話を聞いて慰めてくれてみんなの優しさにまた泣きました。
愛犬との別れは悲しいけれど、悲しみの乗り越え方、
周りの人のあたたかさに気づかせてくれました。
そしてもう会えないけれど、
いつまでも私の愛犬で家族で相棒なサスケの存在はずっとずっと忘れません。
犬と暮らし、いつかは別れる。悲しいけどそれでいいんだと思わせてくれました。
「犬が好き」になるきっかけになった祖母の犬たちそして叔母からの言葉
初めての愛犬との暮らしそういった幼少期のおかげで
私は犬が好きで犬と暮らすのは当たり前のことだと思い育ってきました。
そして高校時代に進路を決めることになります。
次回は専門学校へ行くまでのお話です。