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夏休み!映画館で観てほしい、おすすめ映画9選!

映画館の感染リスクは……?

夏休み、オリンピックも終わってしまいました。
もうお盆休みに入った会社もあるようですね。とは言え、実家への帰省へも憚られる今日この頃。

遠出もできず、かといって家にいてもつまらない……。
そんな人におすすめなのが、映画館です。
映画館は法律で換気が義務付けられており、高い換気能力を持つ設備が導入されています。
昨年7月に行われた「映画館における換気実証実験」では、20分で場内の空気が入れ替わることが実証されています。
黙ったままスクリーンのある同じ方向を見つめて過ごす映画館は、実はかなり感染リスクの低い場所と考えられているのです。


さて、そんなわけで、ぜひこの夏休みに映画館で観ていただきたい新作映画をご紹介します。

この夏は、人気シリーズの新作や、人気キャラクターの登場する大作映画も目白押し。
本来ならば2020年に公開予定だったファン待望の大作・注目作たちが、一気に公開されているのです。

ぜひこの機会に、映画館で楽しんでみては?


シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち

★『シャイニー・シュリンプス!』本ポスタービジュアル_s

ゲイの水球チーム「シャイニー・シュリンプス」がゲイ嫌いのコーチとともにゲイスポーツの祭典「ゲイゲームス」に出場する様子を描く物語。水泳命、頭が固いコーチが個性豊かな「シャイニー・シュリンプス」に出会い、一人ひとりの個性を知り、偏見を捨てていきます。
陽気だったりド派手だったり発展的だったり、人間味あふれる「シャイニー・シュリンプス」のメンバーたちを好きになってしまうはずです。

『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』(103分/フランス/2019年)
原題:Les Crevettes Pailletees
英題:The Shiny Shrimps
公開:2021年7月9日
配給:ポニーキャニオン、フラッグ
劇場:ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開
Official Website:http://shinyshrimps.jp/
© LES IMPRODUCTIBLES, KALY PRODUCTIONS et CHARADES PRODUCTIONS


ブラック・ウィドウ

「アベンジャーズ」の紅一点、ブラック・ウィドウの秘められた過去と家族の関係が描かれるこの物語。ヒーローものとしての面白さはもちろんですが、ウィメンズ・エンパワーメント・ムービーとしても素晴らしい!
とは言え決して説教くさいわけではなく、純粋にエンターテインメント作品として素晴らしいのです。

ブラック・ウィドウが敵と対峙し世界を救っていく姿に、胸が熱くなります。彼女の激しい空中アクションは、ぜひ劇場の大スクリーンでこそ楽しんで欲しいと思います。

『ブラック・ウィドウ』(140分/アメリカ/2020年)
原題:Black Widow
公開:2021年7月8日
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
劇場:全国にて
Official Website:https://marvel.disney.co.jp/movie/blackwidow.html

竜とそばかすの姫

『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』の細田守監督の最新作にして現時点での集大成。U(ユー)というインターネット上の仮想空間で歌姫“ベル”となった少女・鈴が、Uで出会った傷だらけの“竜”を救おうと、仮想空間と現実空間の両方で立ち上がります。

『アナと雪の女王2』などでキャラクターデザインを務めたジン・キムがベルのキャラデザを手がけるなど、ディズニーの『美女と野獣』オマージュに満ちた演出や、ロンドン在住のプロダクションデザイナーであるエリック・ウォンが手がけたUの世界観、音楽監督の岩崎太整やmillennium paradeが手がけた祝祭感あふれる主題歌やさまざまな楽曲の数々など、世界の才能が結集した本作、細田アニメの世界観が大きくスケールアップしたことを感じられる作品でした。

この映像と音楽は、ぜひ劇場で全身に浴びるよう感じて欲しいと思います。

『竜とそばかすの姫』(121分/日本/2021年)
公開:2021年7月16日
配給:東宝
劇場:全国にて
Official Website:https://ryu-to-sobakasu-no-hime.jp/

少年の君

中国を舞台に、イジメを受けた女の子と、彼女を守ろうとする孤独な青年の純愛を描いた物語。純愛といっても生やさしいものではなく、言ってみれば全身が傷だらけになった二人の共助の物語とも言えます。

厳しい現実から努力で抜け出そうとする少女と、底辺の環境から抜けられない自分を悟り、せめて少女だけでも救いたいと願う少年。彼らが直面する厳しい現実と、その現実をエンターテインメント作品として世に問うたデレク・ツァン監督の手腕と心意気に感動します。


『少年の君』(135分/中国=香港/2019年)
原題:Better Days
公開:2021年7月16日
配給:クロックワークス
劇場:新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマほか全国にて
Official Website:https://klockworx-asia.com/betterdays/


イン・ザ・ハイツ

マンハッタンの北、移民たちの街ワシントン・ハイツで暮らす、様々な出自を持った若い移民二世たちの葛藤を描くミュージカル。ラップやポップス、ラテンミュージックなど色々なジャンルの音楽に合わせ、ラテン系移民たちが歌い踊ります。

親の世代が叶えた夢が子世代を縛る鎖になり、地価の高騰によりこれまで暮らしてきた土地に住めなくなるなど、彼らに突きつけられた現実は厳しいもの。でも現実に打ちのめされるのではなく、歌い踊って自分たちでパワーチャージしていく姿に、人間としての底力を感じます。

映画を観ながらついつい体が動いてしまうような一作です。


『イン・ザ・ハイツ』(143分/アメリカ/2020年)
公開:2021年7月30日
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場:全国にて
Official Website:http://wwws.warnerbros.co.jp/intheheights-movie.jp/


ワイルド・スピード/ジェットブレイク

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個人的に、この夏一番楽しみだったのが、「ワイルド・スピード」シリーズ9作目の『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』です。

ヴィン・ディーゼル演じるドミニク・トレットと仲間たちが大爆走する本シリーズ。本作では、世界を掌握できる装置「アリエス」を悪の手から取り戻すため、アメリカ、日本、イギリスと、世界各地で大暴れします。

9作目ということで、シリーズ未見の人にはなかなか手を出しにくいかもしれませんが、シリーズをずっと見ていたとしても「あれ、あの人前も出てた人だっけ?」と一瞬わからなかったりも。でもまあ、シャーリーズ・セロンは超悪い女、ヘレン・ミレンは悪党家族のゴッドマザーとだけ覚えておけば、あとはだいたい主人公の仲間達だと考えてればいいはず。

街を破壊しながら猛スピードで疾走する、馬鹿馬鹿しいほどに大規模なカーアクションを堪能するには、ぜひ劇場で楽しんで欲しい作品です。


『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(143分/アメリカ/2021年)
原題:Fast & Furious 9
公開:2021年8月6日
配給:東宝東和
劇場:全国にて
Official Website:http://wildspeed-official.jp
(c) 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.


ザ・スーサイド・スクワッド ”極”悪党、集結

2016年のデヴィッド・エアー監督作『スーサイド・スクワット』を、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのジェームズ・ガン監督が新たに映画化。前作から引き続き登場するハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)のほか、半分サメで半分人間のキング・シャーク(シルベスター・スタローン)、世界最強のスナイパーであるブラッドスポート(イドリス・エルバ)など、やばい奴らが勢揃いしています。

“自殺部隊”と呼ばれる彼らのぶっ飛んだ戦いぶりは必見。グロ成分や下ネタも多いので、嫌いな人は要注意ですが……。


『ザ・スーサイド・スクワッド ”極”悪党、集結』(132分/アメリカ/2021年)
原題:The Suicide Squad
公開:2021年8月13日
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場:全国にて
Official Website:https://wwws.warnerbros.co.jp/thesuicidesquad/index.html

Summer of 85

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フランソワ・オゾン監督が送る、フランスの海辺での1985年の夏の恋を描いた本作。
美しい少年たちが青い空と海に彩られながら繰り広げる甘く苦い恋。そして冒頭から感じる死の香り。

フランソワ・オゾン監督自身が17歳の頃にエイダン・チェンバーズの小説「Dance on my Grave」(おれの墓で踊れ)に感銘を受け、それを映画化したということで、監督の思い入れもたっぷり。映像も美しく、80年代の音楽も懐かしくも新鮮な、青春映画の名作です。

『Summer of 85』(101分/アメリカ/2020年)
原題:Ete 85
英題:Summer of 85
公開:2021年8月20日
配給:フラッグ、クロックワークス
劇場:新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開
Official Website:http://summer85.jp

© 2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINÉMA–PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES


ホロコーストの罪人

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ホロコーストやヒトラーをテーマにした映画は、ヨーロッパで多く作られていますが、本作『ホロコーストの罪人』はノルウェーが製作したノルウェー最大の犯罪を描くホロコースト映画です。

1942年当時に、ノルウェー秘密警察が、ユダヤ系ノルウェー人をオスロ港から移送船に乗せ、アウシュビッツなどの絶滅収容所に送りこんだという実話を描いています。

ホロコーストの罪人とは、いったい誰なのか? 戦争という非常時下に、大きな権力の流れに巻き込まれたとは言え、反対の声を上げなかったのは罪ではないのか? そんなテーマが観るものに突きつけられる本作。劇中に訪れる沈黙に強く心を揺さぶられるはずです。

『ホロコーストの罪人』(126分/ノルウェー/2020年)
原題:Den storste forbrytelsen
英題:Betrayed
公開:2021年8月27日
配給:東北新社、STAR CHANNEL MOVIES
劇場:新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開
Official Website:https://holocaust-zainin.com/


松 弥々子

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