アニメ『ヴァニタスの手記』花江夏樹ってやっぱりスゴくない?
今回はkayserが担当します。
この夏、一気見したいと思っていた作品のひとつがテレビアニメ『ヴァニタスの手記(ヴァニタスのカルテ)』。「月刊ガンガン JOKER」にて連載中の同名人気漫画が原作です。
現在、コミックス既刊10巻。2021年6月時点の発行部数は550万部を突破しているとのことで、その後の数字も気になりますね。第1クール、第2クールを一気に視聴した筆者が、大人気『ヴァニタスの手記』を原作漫画からアニメまで紹介。その魅力について語ります。
『ヴァニタスの手記』って?~漫画からアニメまで~
2016年「月刊ガンガン JOKER」1号より連載が始まった漫画『ヴァニタスの手記』。原作は通称「パンドラ」こと『PandoraHearts』の望月淳です。「パンドラ」は望月淳にとって初連載作品ではありましたが、アニメ化もされた人気作品。その後、ノベライズもされています。
望月淳の美麗な絵柄に幻想的な物語は、新作の『ヴァニタスの手記』にも健在で人気のひとつです。その美しい漫画原作の世界観そのままに、2021年アニメ化されました。
第1クールと第2クールがすでに放送されており、原作10巻分の内容に追いついた状態です。漫画は現在も連載中なので、今後のアニメ化にも期待が高まります。
19世紀フランスを舞台に、吸血鬼の青年のノエと吸血鬼の専門医を名乗る人間ヴァニタスのコンビの活躍を描く物語。アニメ化の評判もよく、人気声優が集結しており、その人気に拍車をかけています。
『ヴァニタスの手記』あらすじ
吸血鬼が存在する世界。19世紀のフランス、パリ。アストルマイト(星碧石)を動力とする蒸気機構が発達し、飛行船などの飛行も可能となっていました。
そんなパリへ「ヴァニアスの書」と呼ばれる魔導書を探すためアヴェロワーニュの森からやってきた吸血鬼の青年・ノエ。「ヴァニタスの書」とは、青い革表紙に漆黒の紙、銀の鎖で繋がれた機械仕掛けの魔導書です。
蒼月の吸血鬼・ヴァニタスが作り上げた「吸血鬼の本当の名前(真名)」に干渉する力が宿った特別な本のこと。その真名が奪われた吸血鬼は「呪い持ち」と呼ばれ、自我を失い、吸血衝動が抑えられなくなり暴れ出します。果ては、抹殺されることに。
ノエは、偶然にもこの「ヴァニタスの書」を所有する人物に出会います。彼は蒼月の吸血鬼より、ヴァニタスの書と名前を受け継いだ人間だと。そのヴァニタスはノエにこう告げるのでした。
このヴァニタスとノエの出会いから物語が始まります。この2人が共に歩み、多くを得、失い、ノエがヴァニタスを殺すまでの物語です。
アニメ『ヴァニタスの手記』
現在連載中の漫画『ヴァニタスの手記』を原作に、アニメ化されたのがアニメ『ヴァニタスの手記』。分割2クールはすでに放送済みで、現在は各動画配信サイトで観ることができます。筆者はNetflixにて一気見しました。
アニメの監督には板村智幸。現在放送中の『よふかしのうた』の監督も務めています。動画マンから演出家に転向し、多くの人気作品を手掛けてきました。
脚本には赤尾でこ。アニメだけなく子ども番組なども手掛けるベテラン。多くの人気アニメにてシリーズ構成を手掛けています。
アニメ制作を担当するのはボンズ。『機動戦士ガンダム』シリーズで知られるサンライズから独立したスタッフで構成されています。『文豪ストレイドッグス』や『僕のヒーローアカデミア』など多くのアクションシーンを描いてきました。
また、声優陣も人気声優が集結。主人公ヴァニタスを『鬼滅の刃』などの花江夏樹、ノエを『ハイキュー!!』などの石川界人が務めています。そのほか水瀬いのり、茅野愛衣、小松未可子など注目の声優が勢ぞろいしました。
『ヴァニタスの手記』みどころ
異種同士の交流
『ヴァニタスの手記』の一番のみどころは、吸血鬼と人間という、この物語の世界では相容れない同士が交流を持ち、反発しながらも信頼関係を築いていくところです。互いの種族、育ってきた環境など何一つ共通点はなくとも、その人物の人となりをみて誰を信用していくのか。ヴァニタスとノエが次第に心を通わせていく様子に、みな釘付けになるに違いありません。
個性的なキャラクターと物語の厚み
また、ヴァニタスやノエなど個性的なキャラクターが多く登場してくるのが『ヴァニタスの手記』。みなそれぞれ抱えながら生きているのは、吸血鬼も人間も同じです。
そんなしっかりとしたキャラクターのバックボーンを描いているところは、さすが望月淳といったところ。アニメ版でも原作漫画を損なうことなく、しっかりとしたドラマをみせてくれます。
最初のうちは自分勝手な性格のように描かれているヴァニタスも、回を重ねていくうちに情に深く優しい性格であることがわかっていきます。口では強がりばかりのヴァニタスが抱えてきた過去のつらい出来事。
それらを包括し、ますますヴァニタスへの感情移入や愛おしさも増していくことに。それぞれのキャラクターが抱えるものがきちんと描かれていくので、物語としての厚みも感じられます。
美しいキャラクターと背景
望月淳の描く美しい登場人物たち。その美しさを損なうことのないアニメの作画。その美しさはキャラクターだけなく、背景も息を飲むほど美麗で、原作漫画の世界に、アニメは新たな彩を加えています。
印象的なのは、花が舞うシーンや蒼い月。漫画でも十分に魅力的でしたが、色彩がはっきりとした上で、動きがあるとまた格別です。原作漫画とアニメの相乗効果が楽しめる作品となっています。
この上ない声優陣
どのキャラクターにもぴったりな声優陣。特に、演技力に定評緒ある花江夏樹のヴァニタスは納得のキャスティングでしょう。花江夏樹の感情表現の豊かさを改めて認識することができます。花江夏樹って、やっぱりスゴい!
原作の持つ登場人物ひとりひとりの魅力が、アニメ化することでさらに増していきます。そんなみどころたっぷりな『ヴァニタスの手記』なのです。
まとめ
今回は『ヴァニタスの手記』を紹介しました。漫画もアニメも素晴らしい出来の本作。絵、物語、キャラクターどれをとってもおすすめです。
連載はまだまだ続いていますが、今後どのような展開になっていくのか気になる部分も。ラストが決まっているとはいえ、ノエとヴァニタスのバディをいつまでも見ていたいと願うのは、きっと筆者だけではないはず。今後も注目していきたい作品です!
kayser
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