いよいよ放送開始!小学館創業100周年記念!『うる星やつら』
今回はkayserが担当します。
この秋、伝説的人気を誇る高橋留美子原作のアニメ『うる星やつら』が装いも新たに帰ってきます。小学館創業100周年を記念し、フジテレビ系「ノイタミナ」枠にて放送が始まることに。筆者も多大なる影響を受けた作品です。今まさに放送直前!これから始まる新たなシリーズの前に、その魅力について紹介します。
まずは『うる星やつら』を知ろう!
『うる星やつら』は、『らんま1/2』や『犬夜叉』で知られる高橋留美子のデビュー作です。1978年「週刊少年サンデー」にて短気集中連載や不定期連載を経て、1980年に本格連載が始まりました。当時の「週刊少年サンデー」を高橋留美子とともに支えたのが、『タッチ』のあだち充です。「サンデー」の黄金期であり、他の少年漫画誌とは一線を画していました。
地球人で女の子大好きな高校生・諸星あたると宇宙人で鬼の女の子・ラムとが巻き起こすドタバタラブコメディです。多くの少年少女たちが『うる星やつら』の世界観にハマり、後に始まるアニメとともに人気を博しました。
筆者もその内のひとりです。これまで読んだことのない「なんでもありの不可思議な世界」にどっぷりとハマりました。高橋留美子の描く女の子たちのセクシーで可愛らしいところ、地球人とか宇宙人とか関係なく一緒くたになった登場人物たち、ラムの一途さ、あたるの適当だけれどもラムへのまっすぐな気持ちなどどれをとっても愛おしく、今なお大好きな作品です。
その後、『うる星やつら』の連載は1987年まで続き、全366話にて完結を迎えています。累計発行部数は3500万部。作者の高橋留美子は2020年に紫綬褒章を受賞し、2021年には米国ハーベイ賞も受賞しました。
1981年からは、テレビアニメもスタート。声優、スタッフともに多くの才能を輩出した伝説級の作品です。そんな『うる星やつら』ですが、40年の時を経て再びアニメ化されることに。
2022年、小学館創業100周年の記念作品として放送が決定しました。原作エピソードから厳選されたお話を4クールに渡り放送。第1期は、2022年10月13日から始まります。
今回のアニメ作品も声優、スタッフともに非常に注目されているところ。2022年版の『うる星やつら』、まずは気になる声優について紹介しましょう。
2022年ならこのメンバーで間違いなし!納得の声優陣
1981年版アニメ『うる星やつら』の声優陣は本当に豪華な面々が揃っていました。まず、主人公の諸星あたる役には古川登志夫、ラム役には平野文、面堂終太郎役には神谷明がキャスティングされました。当時、人気の若手声優として活躍していた古川、DJとして活躍するも本作にて声優デビューを果たした平野、1970年代の声優ブームで爆発的な人気を獲得していた神谷。『うる星やつら』の人気とともに、さらに注目されていきます。そのほか島津冴子、田中真弓、山口勝平、古谷徹、島本須美などレジェンド級の声優陣が揃っていました。
そして、2022年版の声優陣もこの豪華メンバーに引けを取らない人気声優が一堂に介しています。諸星あたる役には神谷浩史、ラム役には上坂すみれ、面堂終太郎役には宮野真守、三宅しのぶ役には内田真礼、そのほか高木渉、沢城みゆき、花澤香菜、小西克幸、早見沙織、石上静香、水樹奈々など2022年現在のキャスティングとしてこれ以上ない納得の声優陣が揃いました。
スタッフだって負けていない!豪華なスタッフィング
1981年版のアニメ『うる星やつら』のスタッフとして最も注目すべき点は、作品前半のチーフディレクターを押井守が担当していたというところです。原作漫画の人気が勢いを増していたこともあり、アニメには否定的なファンもいたようでしたが、押井守ほかスタッフの自由な制作体制により、徐々に人気が高まっていきました。
2022年版でもスタッフ陣には力を入れています。監督を務める髙橋秀弥、木村泰大は『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』でもタッグを組んだコンビです。シリーズ構成には『境界のRINE』も担当した柿原優子、キャラクターデザインには『おそ松さん』の浅野直之を起用など期待も高まります。『うる星やつら』に新たな命を吹き込むにふさわしい素晴らしいスタッフィングとなりました。
旧作アニメのレジェンドといえば
漫画、アニメともに大人気作品となった『うる星やつら』。旧作アニメ版で特記しておきたいのが、押井守の存在です。旧作アニメ前半のチーフディレクターを務めた押井守。1984年までテレビシリーズを担当していました。その間、劇場版アニメも公開され、押井は最初の2作品を監督しています。そのうちの2本目『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』は、押井守の出世作となり、アニメファンの中でも語り継がれることに。
高橋留美子の原作漫画とはまたひと味違った独特な世界観、音楽や声優の重要性を訴える押井の姿勢、映画作品へのオマージュなど、ひと言でいえば、押井守のやりたい放題作品です。しかしながら、この作品が後続作品へ与えた影響は多大なものがあります。多くのクリエーターたちが名言しています。
かく言う筆者もそのひとり。当時、子どもではありましたが、この作品があったから映画の世界に足を踏み入れたといっても過言ではありません。豊かな映像体験でした。
やっぱり大好き!『うる星やつら』
ここまで、『うる星やつら』をザっ~と紹介してみました。まだまだ書きたいことだらけですが、今回はこんなところで。10月13日よりスタートする新たな『うる星やつら』。まだ見たことのない世代も懐かしく思い出す世代も一緒に2022年の『うる星やつら』を盛り上げていけたらいいですね!
実は別サイトでも、こんな記事を書きました。
kayser