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M-1グランプリと多様性(オードリーのANNを添えて)

強み診断士のツヨミンです。

突然ですが、去年のM-1グランプリって皆さん観ました?
最高でしたね。
ほんと過去最高といっても良かったと思います。

実は僕は小学生の頃からお笑いとラジオが大好きで。
2丁目劇場baseよしもとにも連れて行って貰ったりもしました。
(ベイブルースの河本さんが亡くなった時の衝撃は今でも覚えてるなぁ・・・)

で今回のM-1は面白さも当然めちゃくちゃ面白かったんですが、僕が強く感じたのは「誰も嫌な気持ちにならないネタしかなかった」という部分です。

笑いと否定

今年のM-1は本当に誰かをバカにしたり貶めたり否定したりするネタがほとんど無かった。(談志師匠が嫌いな下ネタも無かった)
ごく一部あった所も、激スベりしてました。

元来、お笑いとは「緊張と緩和」であり「常識と非常識」の対比だと思います。
古事記に出てくる「アマテラスの岩戸隠れ」も、岩の前でアマノウズメが全裸で踊り出したのを見て神様が爆笑したことで解決しますが、普通はやらない非常識なことを非常事態の緊張感の中で滑稽に行うことで笑いを生んでいます。

しかし、ここには単純かつ強い「対立構造」が発生してしまいます。
通常があるから異常がある。
ボケとは「非常識(異常)」でありツッコミとは「常識(通常)」である。

誰かを異常でありアブノーマルでありマイノリティであるという「お前はおかしい」とする事でこの構造は成立しています。

今年のM-1には、この構造がほぼ感じられなかった。

ツッコミと多様性

前述した通り僕はラジオが大好きなのですが、今でも週に何本もラジオを聴きます。

その中でも最も好きなのがオードリーのオールナイトニッポンです。
そのラジオの12/28の放送で、若林さんが「多様性とツッコミは相性が悪い」という旨の発言をしていました。
1/1放送の山里亮太の不毛な議論でもゲストに若林さんが来て同様の話をされてました。
(僕はラジオの書き起こしサイトは好きじゃないのですが、今回はどうしても知ってもらいたかったのでリンク貼っておきます)

この放送を聞いた時に、自分が感じていた事がハッキリと言語化されていてさすが若様だなぁと関心と感銘を受けました。

前述の「対立構造」が前提にある限り、多様性を認めることとツッコむという行為は相性が悪い。
しかし、今回のぺこぱは見事にここを乗り越えてました。

ズラし、テンポ、意外性、身内ネタ、キャラ、知性など色々な笑いのタイプでこの対立構造を回避している人はいますが、最もベーシックな漫才のネタの中で「相手を受け入れる」というツッコミでクリアしていきました。

多様性

そこまで多様性が尊重され、多くの人から求められる時代。
そこれが、お笑いのステージでハッキリと目に見えてわかる時代。

全ての個性は「違い」であり「優劣」ではないという考え方。
この考え方も「正解」ではなく1つのフレームでしかない。

僕はストレングスでは個別化が1位であり、EQでは多様性が最も高いです。強み診断の中でも「相互理解」を最重要ポイントに置いて活動しています。

お笑いが大好きな僕にとっては、この流れは本当に嬉しいです。
ずっと憧れているフィールドで、何か僕にも出来ないかなぁ〜と考える今日このごろです。

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西村太嘉
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