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崖の上から鞆の浦

最近運動していない。でも家にいたら運動しない。なら旅行先で運動したらいいじゃない! ということでポニョで有名な鞆の浦まで自転車に乗って無人島の玉津島を散策して階段を583段上ってさらに因島の白滝山にも行ってきたので(白滝山は別記事で)。

日本遺産PV

■尾道~常石港

今回借りた自転車はチェーンじゃなくてベルトドライブ。ギアチェンジに不思議な感じがしましたが慣れれば違和感なく乗れました。そして自転車と言いつついきなり船でのショートカット。この日は昼過ぎから雨予報なので降りだす前に戻ってくるためには仕方ないんです。

瀬戸田方面へは新たに就航したサイクルシップが大人気

船旅だと尾道の街並みやしまなみ海道を海上から眺められるのも利点。瀬戸内の島々を眺めながら巨大船を建造している造船所が見えてくると常石港に到着です。

新市庁舎竣工楽しみですね!

常石港の造船めちゃくちゃ大きいです

■阿伏兎観音(磐台寺観音堂)

常石港からポタリング開始。最初に目指すは鞆の浦までの中間点、阿伏兎観音。まずはこのカッコいい姿を見てください。
鞆の浦までに何かないかなあとGoogleMAPで探して見つけたここ。実はポニョのモデルになった場所とも。交通機関が壊滅的で3時間に1本しかバスがない尾道⇔鞆港のフェリーで沖から眺める人は多くとも実際に訪れることが難しいのならこれぞレンタサイクルの出番。土日でも景色を一人占めです。

1338年に開かれて以来荒れ果てていた磐梯寺の客殿とともに観音堂を再建整備したのはあの毛利輝元。よくぞ建て直してくれたと言いたい。
さてこの観音堂、下の写真を見ての通り柵がめっちゃ低いうえ海に向かって傾いています。監視している人もいないので落ちないようにだけは注意しましょう。

落ちたら死ねます

のんびりしていると何隻か船がやってきました。船上からの写真に映り込むのも野暮なので鞆の浦に向けて再び出発です。
なお、阿伏兎観音は子授け・安産の観音様としても有名で、お堂の中はおっぱいの付いた珍しい絵馬が。結構インパクトがあるので是非とも自分の目で確かめてください。

■玉津島

一山超えて鞆の浦へ向かう道すがら、マップ表示では海に浮かぶ玉津島。写真表示に切り替えると防波堤が続いているではないですか! こういうちょっと変わった場所へ行くのは大好物なので迷わずGo。

写真表示に切り替えると・・・

玉津島上陸なり

まあ何があるかというと何もないんですが玉津島。逆側へ抜ければ灯台が。ちょっとした崖上りをしたり探検気分が味わえてこれぞ寄り道できるポタリングの醍醐味とも。有名どころとは違う場所から鞆の浦や仙酔島を眺めたい人にお勧め。日本遺産 鞆の浦のラストもここ玉津島でした。

鞆の浦、弁天島、仙酔島を横から

■鞆の浦

鞆の浦に到着したらまずは定番の常夜燈へ。サイクリストやバイカー全員がやっているショットを撮影。少し街をぶらついてから常夜燈の目の前にある@カフェさんで腹ごしらえを。

狭い路地とサイクリストさん

ポーニョポーニョポニョ

イギーやんけ

■福禅寺 対潮楼

鞆の浦に来たら対潮楼に来なければ始まらない。潮待ちの港で昔から評価の高かった風景が朝鮮聘礼使より「日東第一形勝」として称賛され、対潮楼の名が付きました。赤い絨毯と柱で風景を切り取っているのがさらに景観を引き立てています。
仙人が酔う美しさの仙酔島よりも手前にある弁天島の弁財天福寿堂がとてもいいアクセント。天気のいい日の夜は満月とのショットがあったりしてとても美しそうですね。

ところで鞆の浦のコインロッカー、検索するとありそうだけど情報が少ないので本当にあるのかないのかよく分かりませんでした。ということで見てきました。対潮楼の隣、仙酔島への渡船乗り場に少ないながらもあったので写真を載せておきます。鞆の浦にコインロッカーは、ありまーす

中型6個大型4個

■医王寺(太子殿)

運動のために鞆の浦に来た、となると登らねばなるまい医王寺の太子殿。医王寺に着くまでがそもそも坂、そこからさらに階段を583段上った先に鞆の浦全景を見渡せる太子殿があります。

医王寺の境内からでもそれなりに見渡せるしここで十分では?という意見もあります。しかし鞆の浦に来た人間は2種類に分類される、太子殿に登った人間か登ってない人間かだ! ということでひたすら階段を上がります。

583段踏破して太子殿に到着

梅雨の曇天が恨めしい!

鞆の浦全景を見るならここしかない。階段の段差が低く思ったより簡単に登れるので是非ともチャレンジを。
そして鞆の浦最後は医王寺からの下りにある平賀源内生祠。いやこれはもうちょっと整備してあげたい。郷愁漂うブランコ眺めて下山、尾道への帰路に尽きます。

■沖の観音・厳島神社

出発点の常石港まで戻りさらにぐるーりと半島をまわってたどり着いたのは尾道のモンサンミッシェル沖の観音。普段はストリートビューのように海に囲まれていますが、干潮時には徒歩で行くことが可能。RPGの時間限定イベントみたいで楽しい。
自分の足で歩いて観音堂に願い事をすれば望みが叶うとも言われているので、潮を見極めてスケジュール立てると良いです。

さらに海岸沿いを進んでいくと海の中に鳥居が。全国に500社あると言われる厳島神社。広島にはこの他に総本社で最も有名な宮島のもの、以前に訪れた向島のものなどがあります。朱色が浮き上がってますね~。

満潮の方が見頃かも?

■河野温泉

行きたいところは行ったので歌~戸崎間の渡船でこれまた地味にショートカットして尾道に辿り着きレンタサイクル返却。もう一度向島へ戻って福本渡船の目の前にある河野温泉さんに宿泊です。雨も小降りで何とかセーフ。

1人のために対岸から来てくれる渡船

宿をここにした理由は屋上から尾道の夜景を見れるから。雨でもじっくりと撮影可能です。尾道城は取り壊す前に派手にライトアップしてもらいたい。

■まとめ

note書きながら調べると7/1に福山市から「しおまち海道」のマップが公表されていました。まさに今回行ってきたところです。常石港~内海大橋の海沿いは豪雨に伴う崖崩れで1,2ヶ月ほど復旧のため通行止めなのでご注意を。
走行距離40km程度で各種ポイントを回れるまさにポタリング。運動不足解消にももってこいです


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