そうだ、尾道、行こう3
尾道に初めて訪れてから1年も経たずに3度目の訪問。尾道という町、目的に応じてやれることが色々あるので何回訪れてもまだまだ足りない。
今回4月に来た一番の目的は当然ながら桜尾道。そして気になっていたカフェや向島にも足を延ばしています。
■尾道新駅舎
まずは新幹線から在来線に乗り換えて尾道駅へ。しかしこの時点から過去に来たときと比べ物にならない混雑。千光寺が日本さくらの名所100選に選ばれているだけのことはあります。
尾道駅について改札から出るだけでも行列という状態。3月に竣工したばかりの新駅舎をバックに写真を撮る人多数です。
観光側としては人が少ない方が嬉しいけれど人が来ないと観光地は成り立たないため、ハイシーズンに観光客が押し寄せるのは良いこと。人のいない観光地をまわりたいのなら時期を外すか早朝に動けばいいんです。
ということで朝6時くらいなら誰もいません。上の写真を撮っていた時に、親切なおじさんがもっと引くと尾道城と一緒に撮れるよと教えてくれたのでそれを。おじさんによると尾道城は今年度にも取り壊しとなるため、駅舎と一緒に撮れるのは今だけとのことです。
一度中に入ってみたかった
■桜の千光寺公園
早速メインである千光寺公園の桜を。この時期は本当に人、人、人。通常は17時で終了のロープウェイもこの時期は21時まで運行し、屋台も出ています。そのため夜になっても人は減らず、花見客で大賑わい。
尾道市立美術館周辺が桜の名所
屋台は賑やかでいいですね
桜の期間は公園がライトアップ
朝5時は流石に人がいない
お祭りを散策するのも楽しいですが、誰もいない夜明け前から歩き回って写真を撮るのも乙なもの。山の上から見る彼は誰時(かはたれどき)や朝焼けは尾道の醍醐味の1つ。彼は誰時の桜は薄紫に、朝焼けの桜は赤く照らされて美しいです。
ロープウェイ営業時間外なので徒歩となりますが、尾道早朝散歩は風景は綺麗だし気分は爽快になるしで一押しです。私の場合初めて訪れたときから千光寺山へは登って下りて登って下りてしまくってるのでキツイと感じなくなりました。人間慣れるもんですね~。
彼は誰時の天寧寺三重塔
真っ赤な朝焼け
早朝散歩は気持ちいい
■尾道の猫
前の記事に書いたとおり、猫スポットは千光寺を少し下ったところの共楽園です。さらに早朝にはここでご飯がくばられるようなので、住猫に一斉にお会いすることが可能。
なんとしても猫と戯れたい!という方は朝6時前に共楽園に来れば鉄板です。写真なんていくらでも撮り放題です。
位置取り牽制
にゃんこと桜
警備員さんとの攻防で有名なケンちゃんも
日中で人が多くてもタイミングが良ければ猫さんがごろごろしている場面に出くわします。中には私をなでろと積極的にすりすりしてくる子も。
向島で会った猫さんは足にまとわりついて関心を引く→ドデンと香箱座り→ごろにゃんの見事なコンボを決めてくれました。
猫の細道で日向ぼっこ
キリッからのごろにゃん
■尾道のCafe
坂の街のカフェ、最高ですね。魅力的なお店がありすぎて全件周ってみたいです。今回お邪魔したのは空猫カフェ、ミーシャのハーブ庭園ブーケダルブル。
まず空猫カフェなんですが、たどり着くまでの道が難しい! ネコノテパン工場の道をそのまま上がって行って右手の階段が正解です。営業日は金土日のみ、夏季冬季も休業ありと来店タイミングを計る必要ありとはいえ、ここのベーグルは最強。噛むたびに美味しさがあふれだします。
尾道水道を見下ろす古民家の雰囲気も素晴らしく、お勧めしまくりたい。ただ、お客さんにゆっくりくつろいでもらいたいため団体やお子様連れはNGとのこと。我々来客側も含めた雰囲気作りが大切ですね。
窓からの風景、庭に兎います
このベーグル美味しすぎか
千光寺のくさり山に登ったりして運動した後の休憩に入ったのは前から気になっていた猫の細道にあるブーケダルブル。オーガニック香水作りや占いもやってくれるという魔女の館。
テラスからは尾道市街が一望でき、内装もお洒落。これはフォトジェニック間違いなしということで先客のお姉さま方がプチ撮影会を行っていました。
鈴を3回鳴らして入場
テラスからは尾道市街やロープウェイ
ハーブてんこ盛り
山手だけでなく、尾道商店街にも魅力的なレトロ喫茶が多数あります。前回行ったバラ屋、キツネ雨もその1つ。そして今回モーニングに行ったのは尾道浪漫珈琲。店内がコーヒーの香りで溢れており、カウンター越しにサイフォンで淹れる姿を間近で見ることが可能。
朝7時半から開店しているので早めから動きたい人にはとてもありがたいです(尾道のお店は結構開くのが遅め)。
後はおまけで。尾道商店街で通りがかったゲストハウスあなごのねどこ。とても雰囲気のある入り口です。奥にはあくびカフェーという宿泊客以外も入店できる喫茶があるようなので次の機会に行きます。
■ネコノテパン工場
超有名なこのパン屋さん。千光寺から微妙に離れているため自ら行こうと思わないと到達できない。でも尾道に来るなら是非とも一度は行きましょう。お客1人しか入れないこじんまりとした感じがなんとも言えない可愛らしさを醸し出します。
尾道駅から持光寺、光明寺を通って坂道を上がるのが軽い運動にもなって丁度いい感じ。買ったパンを早速店先で食べるもよし、展望台広場まで上がって景色を眺めながら食べるもよしです。
通販もやっているので尾道まで来れない方は利用するのもあり。
雰囲気のいい坂道
客1人がやっとのスペース
こんなん絶対美味しいわ
軒先で子供と遊ぶ猫
■向島:兼吉の丘、岩屋荒神社、大元神社
ちょっと海を渡って向島にも足を延ばしたので少しだけ。GoogleMapで目をつけた兼吉の丘やや下の桜スポット。ストリートビューほどの最高の時期ではなかったのが残念。
ここは桜と千光寺山を一緒に収められるので上手い人ならとてもいい写真を撮れるのではないかと思います。地元の人も桜がいい感じなのでと坂を上って見に来ていました。また、上で紹介した私をなでろ猫もここです。
現在はコンクリート床面境界に柵がありました
この崖の上のとこです
優しいベンチ
最後は同じくGoogleMapで目を付けた尾道三山を望める大元神社のビュースポットへ。まずは手前の岩屋荒神社へ向かおうと兼吉の丘から歩いて行ったところ、川に自動車が転落していてびっくりしました。特にニュースにもならなかったので中の人は無事だったと思います。
その神社のある岩屋山、近年の研究で千光寺本堂と岩屋山の巨岩が冬至の朝に一直線になるように建立されたことが分かったそうです。そんなこんなでにわかに注目されはじめたとか(と言っても人は全然いませんでした)。
この岩屋巨石、祠の向きが夏至の朝日の方向、上部の割れ目の東側が夏至の日の出、西側が日の入りとあからさまに人為的。さらにこの岩自体が天然ではなく人造ではないかという疑いも持たれているほど。
天の岩屋戸伝説に新風を吹き込む古代の浪漫は心惹かれます。研究によって謎が明らかになることを期待ですね。
巨岩からの眺め
巨岩群を抜けて10分も歩けば大元神社とその裏手の尾道三山ビュースポット。この日は黄砂の影響か残念ながら霞む天気でくっきりと眺めることはできませんでした。
しかし帰ってきた直後のおのなびで見事な夜景がアップされているのを見て目の付け所は悪くなかったと確信。植生があるので夜景を撮るならやや高めの三脚があると良さそうです。
霞む尾道
こういうのを撮ってみたい
霞んでるし綺麗な夕日は無理だなと諦めて下山し、渡船に乗ったところでちょうど日が沈みました。前々回も行ったベッチャーらーめんを食べて今回の観光は終了です。
前より美味しい気が?
■まとめ
ということでまたも来ました尾道。上にまとめた他にも文学の館や志賀直哉記念館とかも見学してます。語り手さんが親切でお話も興味深かったです。基礎知識があればもっと楽しめるため、尾道文学と映画の尾道三部作はいつか見ないといけないですね。
尾道の後は別記事に書いた竹原と倉敷に行きました。尾道~竹原って物凄くいい感じなのでオススメのルートです。天気が良ければ是非とも自転車で海沿いを走りたい。これも次の楽しみにしておきます。
後はおまけで尾道写真を何枚か。
坂の街ですねえ
かみちゅ
天寧寺三重塔
文学の館と志賀直哉旧居