沖島 in Mother Lake
梅雨の合間に近場で行けるところはないかと探していてふと気づきました。琵琶湖に行っていないと。あまりにも近場で旅行感がないため敬遠していましたが、淡水湖の中の有人島という日本で唯一の特別があるらしい。
この沖島、実は去年にぽんぽこさんの動画で見ていつか行こうとメモっていた場所。せっかくの滋賀なのでついでに安土城も見学してきました。
ぽこピーの旅行動画を見ると旅に出たくなる
■沖島
上陸~奥津嶋神社
沖島へ行くにあたり一番の問題となるのはアクセス方法。高速船の出る堀切港へは近江八幡駅からバスが出ていますが1日2本のみ。あまりにも時間の制約がきついため今回は輪行で。バスの場合は沖島観光だけだと時間が余るので伊崎寺参拝と組み合わせるのが良いと思います。
上陸してからは奥津嶋社→沖島小学校→厳島神社→見はらし広場→ホオジロ広場→お花見広場(ケンケン山)というルート。船からは厳島神社の赤鳥居が見えてここに行くぞとテンション上がります。
まずは最初の奥津嶋神社と山神神社。和銅5年(712年)創立ということは1300年以上の歴史がこの離島にあると考えると物凄い。神社から下って周辺を眺めると子供が飛び込む桟橋や島特有の三輪自転車。あくせくした都市とは正反対でゆったりとした時間の流れに心が落ち着きます。
沖島小学校~厳島神社
沖島に来て一番最高だと思ったのが「ぼくのなつやすみ」感。上の動画でぽんぽこさんが連発していたこのワード、完全に正鵠を得た表現。まーじでやばいですよこの感覚。
特に沖島小学校から厳島神社へ向かう湖岸沿いの道は「あーこれぼくなつだわ」と一生喋りながら歩くこと間違いなし。途中にある杉谷浜も秘密基地感が満載で最高。ここは事前調査なく訪れたので視界が開けて浜が見えたときにうおおってなりました。
見はらし広場~ケンケン山
厳島神社には見はらし広場へと向かう案内板が立っています。せっかく来たし広場に上って景色見るべとなんの疑問も持たずに歩きだせば、これがめっちゃくちゃ辛い!
湖岸沿いを歩いているうちはぼくなつの続きで最高の気分で歩けます。しかし途中の山登りからは完全に山道。厳島神社側からだと距離も長くなるので、広場へ向かうならケンケン山側からのほうが絶対に楽です。
沖島には見はらし広場、ホオジロ広場、お花見広場(ケンケン山)の3つの山頂広場があり、全部回ってみました。が、ぶっちゃけ眺望はイマイチですね!
唯一お花見広場だけは桜の季節に来れば綺麗だろうなと思いました。沖島は何気に桜の名所でもあるようなので、春に訪れるとまた違った姿を楽しめるかもしれません。
沖島の昼食
離島なので当然ながらお店は少ないです。いっぷくどうさんは不定休、汀の精さんは予約必須。なのでランチは港にある漁業会館が無難。うどんか天ぷら定食を選べたので天ぷらに。
09:00堀切港発の船に乗り、12:15堀切港発で帰ったのでほぼ3時間の滞在。酷道ハイキングも含めて丁度ぴったりでした。帰りの時間帯だと堀切港に長蛇の列ができていたので朝早めに行くのをお勧めします。
■安土
折角なので安土もあっさり目に。信長スキーとして常々訪れたかった安土城。信長の時代に安土山を囲んでいた内湖は大規模な水田へと変貌。当時の風景は見れなくとも自転車で走ればなんとなく思い起こされます。
安土城跡
行った日がちょうど摠見寺の特別拝観。お茶をいただいて体力を整えます。やはり茶室でのお茶菓子は至福。ここでは様々な襖絵や織田木瓜のしつらえを見て信長の時代を感じられるので立ち寄るのは大いにあり。
階段を上って天守台へ。石垣を外壁として地下部分を作り、その上に6階建ての天守があったと言われています。信長は天守に住んでいたとか、そうではなく伝羽柴邸跡を山麓居館としていたとか諸説あり、今のところは謎だらけの安土城。「正解がない」というのも一種の浪漫でしょうか。
信長の館~安土城考古博物館
信長の館、良い評判も悪い評判もあったのでどうなんだろと思いながら行ってみましたけど、良かったですよ! 根拠の残っていない天守の再現がどこまで信用できるかはともかく、実物大はやはりテンション上がります。SNSアップ禁止の制約があるので載せれませんが一見の価値あり。
中でも素晴らしかったのがVR安土城のムービー。宣教師が安土城を訪れるというストーリーもので、ナレーションのないダイジェストを以下に貼っています。ムービーで見ると安土山全体を城郭とし、水運を生かした街づくりが死ぬほどかっこいい。
本能寺の変が起こらず安土城が炎上しなかったらどんな都市に成長していたのか興味は尽きません。隣接する安土城考古博物館には城郭の模型が置いてあるのでこちらも是非。
安土城郭資料館
安土駅直近にある小さな資料館。こちらには安土城天守の模型があります。左右に分割して天守の内部を見れるのがこれまた良い。非対称形状や八角形と四角形の組み合わせがあまりにもお洒落。模型を見るためだけにここに来る価値は確実にあります(入館料たったの200円)。
■まとめ
ぶっちゃけ滋賀舐めてました。ひこにゃんでしょー?オウミ住宅黒沢さんでしょー?くらいにしか思ってませんでした。でも実際行くと見るところ盛りだくさんで、近江八幡も観光するつもりが安土まででタイムオーバー。
ぽんぽこさんのおかげで滋賀の魅力を理解できて本当に良かった。竹生島にも行ってみたいしラコリーナやメタセコイア並木も一度は見に行かねば。
そしてやはり安土城。最高にかっこいいのでますます信長過激派になれそうです。