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milkprincess17
書くことがしんどくなった日に読んだ本
私は文章を書く時、言い表しようのない不安に襲われることがある。
こんなこと書いても面白くない、絶対読んでもらえない、批判が来るかもしれない、時間を無駄にしているに違いないなど。
そういうネガティブな妄想に囚われず、"書くこと"自体を楽しむ方法はないか、そう考えていたとき1冊の本に出会った。
いしかわゆき
『書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力』
この本には、文章を書く人へのエールが満ち溢れている。
読みすすめていくうちに"書くこと"への信頼や心地よさを強く感じ、私はとても勇気づけられた。
その中でも印象に残った部分を引用させて頂く。
支離滅裂だったり、タイトルと関係ないことが書いてあったり、あっちこっちに脱線したり。
でも、そんな文章にも「わかる」「頑張れ」「グッときた」と言ってもらえることもあるんです。なぜならわたしは、そんな文章でも、
「ちゃんと世の中に公開した」側の人間だから。
誰かに読んでもらいたいのなら、その「側」に行かなくてははじまりません。だから、ヘタクソでも躊躇する必要はまったくないのです。
私は、他人に文章を読まれるのがすごく苦手だった。
大学時代に文芸部にいたときの批評会。
今思えばとても貴重な機会だったと思うのだが、当時の私にとってはむき出しの本音を曝け出した上、批評されるという状況が苦痛で仕方なかった。
そんな経験もあり、人からどう思われるかを考えすぎていたらしい。
前述した言い表しようのない不安は、それに起因しているのだろう。
ヘタクソでもいい。書いたもん勝ちで世の中に公開したならめっけもん。
それくらいの気持ちで書いても良いんだ。書くことって楽しいことだったんだと、目の前が少し明るくなった。
こういうポジティブな気付きを忘れっぽい私は、これから何回もこの本を読み返す。