私が大袈裟太郎の読者をやめた理由
大袈裟太郎氏のキャスで行われている連日の、菅野完氏への突然の告発を視聴してから、なんとも言い様のない違和感、モヤモヤ感を私なりに言語化しておこうと思い書いておきます。
第一の違和感〜ふたりの関係性
私は日本会議の研究の出版差し止め訴訟問題辺りから菅野氏の存在に気付き、森友騒動の時もずーっとウォッチしていました。
騒動の渦中、籠池家の家宅捜査の時も、規制線の内側から配信するチームゲゼルシャフトの取材力に感心して、支持していました。
オスプレイが墜落した時も、BLMの米国取材も、現場重視の大袈裟氏の行動力を信頼し、リスペクトし、応援していました。
以前横川氏が評していた、「菅野完は頭の良い大袈裟太郎で、大袈裟太郎は頭の悪い菅野完だ。」というのも、言い得て妙だなぁ(まぁ大袈裟氏は面白くなかったかもしれないけど)本当に仲良いんだなこの人達。なんて呑気に思っておりました。
米国出発前、菅野氏のキャスに凸して支援を募った時も、ハンスト中、官邸前でUberEatsでカレーを頼み、横で食べていた時も、米国で大袈裟氏が菅野氏の演説をかけながら、街を歩く姿を見た時も、(あの時、菅野氏は本当に喜んでいましたよ。今回の抗議活動の意味を本当に理解してくれているのは、大袈裟太郎だけかも知れないと。)お二人の関係性の成せる技だなと微笑ましく視聴していました。
第二の違和感〜あまりにも突然の告発
ところが突然、11月15日の大袈裟氏のキャスで、菅野氏への怒涛の糾弾が始まりました。
この時点ではまだ私は、友人だから言っているのだな、菅野氏は良かったな良い友人が居て、なんて思っておりました。
菅野氏もハンストサポートしてくださった方からの批判は真摯に受け止めて、対応して欲しいなと思っていました。
アーカイブが残って無いので現在は視聴出来ませんが、大袈裟氏の発言を受けての11月16日の菅野キャスで、菅野氏が発言したのは、
〜大袈裟氏の事を友人と思っているので、大袈裟氏の自分に対する発言は否定も肯定もしない。彼も一言論人として発言しているのだろうから、そこは尊重したい。でもキンさんへの発言は誤解だ。彼女宛の支援金までよこせと言ったつもりは無いし、そう受け取られているならそれは違う。〜
と明確に否定されておりました。その場でキンさんにも電話していましたが繋がらず(着信拒否)、誤解を解きたいと思っていた様に見えました。
いずれにせよ一視聴者にはどうする事も出来ないし、どこまでいっても当事者同士で解決する問題なので、きちんと話合って誤解が解けると良いなと。
その後、勿論キンさんのキャスも見ましたが、私が確認できた彼女の言い分は、
自分には誤魔化しも嘘もない。菅野氏はあれから数回官邸前に来たが、言い訳をして帰っただけだと、お金の事(引っ越しのバイト代)はもういいので菅野氏と距離を置きたい、彼が始めた官邸前抗議の場所だけど、現在座っているのは私なので気がすむまで続ける、
とのことでした。これにも私は残念だけどキンさんが決めた事だし、しょうがないな、彼女を菅野氏に紹介した大袈裟氏しか間には入れない問題だと思いました。
しかし、大袈裟氏が行ったのは自分のキャスで一方的に菅野氏を糾弾する事でした。直接電話できる間柄なのに何故話さないのか、そこが私にはどうしても理解できません。
第三の違和感〜菅野信者呼ばわり問題
大袈裟氏は今回の告発に至ったきっかけとして、二つの決定的な事があったとキャスで言っていました。
一つはキンさんとの問題と、もう一つは菅野信者に、「米国から帰ったら、菅野さんにカレーを奢ってあげてね❤️」と言われた事、これが引鉄になったと。この発言は捨て置けない、こんなアホな信者に囲まれておかしくなっているから、俺が正すと。
そこから大袈裟氏はどんどんエスカレートしていったように、私には見えました。菅野クラスタにとっては既知の過去の事柄を上げつらい、あんな嘘つきな親に育てられるなんて可哀想だと子供の事まで持ち出し、感情的に人格攻撃に走っていました。もう見ていられなくて四回目くらいのキャスで私もコメント欄で聞きましたよ。
私の他にも違和感を感じた方がいて、これは欠席裁判ではないのか、本人のいない所で一方的に批判を垂れ流すのはどうかと思う、他のやり方はないのかなどと、いうコメントもあったと思います。
しかし、それに対する明確な返答はなく、まだ理解してない人達がいる、自分よりも菅野完を知っているのか、遡って動画を見てから発言しろ、それが信者化してるという事だと言うばかりで、異論を排除し、ブロックしたり、モヤモヤ感MAXでした。違和感しかない。
菅野クラスタならご存知の通り、菅野氏は常にファンは要らない、俺に興味を持つな、気持ち悪い、などと言ってファンだと崇拝してくるような人は嫌っています。むしろアンチやネトウヨに対しての方が優しい。下手な事発言したら、叱り飛ばされますよ。菅野キャスに集まる人達は信者と言うより、問題の多い人間性だとは理解しながらも彼から学ぶ事の方が多いから視聴している方が多い様に思います。彼の発言や鋭い洞察力、文学から芸能に至るまでの豊富な知識、権力との戦い方やネトウヨのあしらい方、それに喋りも下手な芸人より面白いです。まぁスベることのが多いけど。
菅野氏の人間性などはなから期待していないと思う(しかも彼は自分の人間性はクソだと言っている)。
確かに、今回のハンストで24時間キャス配信して以来、その辺の事情を全く知らずにファンになったご新規さんが、大袈裟氏に不用意な発言をしてしまったのだとは思うけれど、それを信者とひとくくりにされては、敵わない。
それとゲゼルシャフトが月刊誌なのに毎月出ていない!詐欺だ!などと騒いでおられましたが、解約させてくれないとかなら問題だけど、そんなに不満ならば解約するだけですよ。毎月サロンもあるし、(ちなみに11月のサロンはとても面白かったし)私は月謝のつもりで払っています。別に不満ありません。読者それぞれの判断で良いと思います。購読者が文句言うならまだ分かるけど、声の大きい人ほとんど購読者じゃないみたいだし。それこそ主体性を持って各自判断せよだと思います。
第四の違和感〜告発の方法
大袈裟氏は今回の告発をこれは社会問題だ、
自分と菅野氏の問題に矮小化するな。と言っていますが、一体どこが社会問題なのでしょう?めちゃくちゃ個人的な問題じゃないのでしょうか?確かに日本社会における、おっさんのミソジニーというかマチズム問題は重大な問題だと思います。これが根底にあるから社会全体がアップデートできないとも。
でもそれは常日頃、菅野氏が指摘している問題だし、それに菅野氏は自分の加虐癖、ハラスメント体質を自覚して、認知行動療法を受診したり、改善する努力をしているのではないですか?いつかのキャスでも過去の自分は糞ミソジニー男で、最低な奴だった、女を人間と思っていなかった、それについては本当に反省しているが、意識していないとすぐにソレが顔を出すので、変な発言があったら注意して欲しいと告白していました。
私には過去の自分の犯してきた過ちに自業自得とはいえ、苦しみもがいている姿に見えました。
大袈裟氏が今回行った糾弾は、彼と同じようにその病気と闘い、更生しようと苦しむ人達の心まで破壊する行為に私には見えました。その機会まで奪う権利はあなたには無いし、
本当にそのやり方は正しいのでしょうか?
正義の味方気取りで、菅野氏の事をトランプと同じだと、敵を作って自分のプレゼンスを高めるやり方で信者を集めて搾取していると言うならば、大袈裟氏こそ菅野完という敵を作って、自分のプレゼンスを高めて、自分の信者を増やしている様に見えますよ。
現にあのキャスでは菅野氏の過去の事件を知らなかった方々がショックを受け、どんどん大袈裟信者になっていく姿が可視化されていました。
いずれにせよ大袈裟氏の今回の告発は、菅野完氏が行った、日本学術会議への人事介入に反対する抗議のハンストから始まった、静かなる読書プロテストにも冷水をぶっかけて、台無しにしてしまったことには代わりないと思います。何故このタイミングだったのですか?
批判するなら帰国後、伝聞でなくキッチリ取材してから、本人に直接対峙して欲しかった。正攻法では敵わないからそんなに卑怯なやり方なのですか?
菅野完氏をどうしたいのか、何をしたいのか大袈裟氏のやり方ではサッパリ分かりません。
人を思い通りに動かそうとしても、無理です。強大な権力と戦うには直角に当たることのみしか勝機はありませんよ。(これも菅野氏に教わったこと)
この後、大袈裟氏がどう表現者としてのご自分の発言に責任をとっていかれるのか注目しています。Twitterはブロックされてしまったから見れないけれど。
長々と書きましたが、これが私の総括です。
流石に一ヶ月も経ったので、私も飽きてきましたが、12月22日現在、まだこの問題は燻っています。キンさんは被害者の会でも結成しそうな勢いです。どうしてこんな事態になってしまったのか、残念で仕方ありません。
追記
これは自分用で公開するつもりなかったのですが、1月12日現在、キンさんもおかしなことになってきているので、そもそもの発端と時系列が皆様と共有できるように公開します。
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