愛してやまない雑種の世界
九州・福岡のド田舎で育った私。
田舎には「いったい何が入ってるの??」というような魅惑的な雑種犬達がたくさんいました。
かれこれ40年近く前。小学生の頃。
犬たちの放し飼いも多々。外生活はあたりまえ。
家を何軒も持ってる犬もいて。
避妊去勢なんて考えてる人はほぼいない。
恋の季節になると、放たれた男子が魅惑的な女性のところに通っての自由恋愛。そして多夫多妻制。
毎シーズン同じような顔した子犬がプラプラといて。
給食の残りの牛乳やパンを、給食のおばちゃんからもらってはその犬たちに献上し。
お母さんに飼いたい!と言ってはダメ!!と一発却下され・・・。夜中にこっそり家にあげては、学校に行ってる間に遠くの山に連れていかれ・・・。今考えるとありえない、というかゆるされない、犬を取り巻く日常がありました。
そんな福岡のド田舎でさえ、今は全く変わりました。犬たちの自由恋愛時代はほぼ終わりをむかえています。
いつのころからか、「雑種」という言葉があまり好まれなくなりました。「ミックス犬」という言葉が主流の時代。
雑種犬というと顔を曇らせる飼い主さんもいたり。
数年前位からはシャレオツな言い回しも増えてきました(笑)
「ハイブリッド種」とか。
「ハーフ・クォーター」とか。
最近聞いて一番ウケたのは
「ナチュラルブレンド」。
聞くたびに、「車かっ!!」とか「コーヒーかっ!!!」と心の中でツッコミを入れてました(笑)
雑種はいつのまにか、田舎の庭につながれている犬から、おうちの中で幸せに暮らす犬へとシンデレラストーリーのようにグレードアップしたんだなぁと、うれしく思いました。
前置きが長くなりましたが。
わたしは、「雑種」という響きがなぜだか前からずっと好きです。
ZASSHU って書いてもカッコイイし(笑)
名前もだけど、犬自身がすごく好きでした。
私の周りには以前から魅力的な雑種犬がたくさんいました。
デキル犬、ホレル犬、ツッコミどころ満載のお笑い犬。
個性的な子が多いです。
私自身、大学生の時から一度雑種犬と暮らし。
47歳の秋。人生二度目の雑種犬との生活をはじめました。
大好きすぎて吟味して吟味して考えて。時間かけてブリーダーさんから迎えてきたシェルティと違い、ふたりとの出会いは青天の霹靂。
まさにビビビ婚(笑)。(シェルティたちもビビビ感はおなじだけど。)
出会いだけでもオモシロエピソードが満載で。その後も、犬種DNAに頼った成長の読みがきかないので、日々さぐりさぐり、相手を読む。そんな日々がとてもおもしろいです。
こんなに大好きな雑種犬達。
大中小様々な魅惑的な愛すべき犬たち。
仕事上本当にたっくさんの犬と出会うので、雑種達にも系統があるなぁ…地域性があるなぁとそれを探っているととても楽しい犬たち。
しかし雑種なだけに、くくりがアバウトなだけに、写真集もなければ、特集本もない。だったら作っちゃえ!と思うけど、書籍化はもろもろ大変(笑)
ということで、のんびりゆっくり書き溜めていこうと思います。
撮影した写真と共にいろんな雑種達を紹介していきたいなぁと思います~♪
写真は神奈川の川崎出身二代目雑種のDanbow氏(パピパピ期)と、フザケた彼をガツンと叱ってくれる姉御の小糠ねえさん沖縄出身。
とても美しい雑種犬たちです。