「コンポ」のはなし。

(2020.10.18更新イベントHP内ブログ 原文ママ)

皆さんこんばんは!
『ヒトハタアゲル!!』CEOのたむです。


今夜は「コンポ」のはなし。

突然ですが、皆さんは普段家で音楽を聴くときに何を使いますか?

私は自分の部屋の中では"コンポ"を使います。
("CDメモリーポータブルシステム"というらしいのですが、普段"コンポ"と言っているので以下"コンポ"。)
CDやラジオが聴ける、スピーカー一体型のものです。
私が中学生の頃、タカアンドトシのラジオが聴きたい!と親に買ってもらったものなので、もう14年ぐらい一緒にいます。
深夜ラジオだったので本体かUSBに録音して昼間聴いていました。
買う基準も「ラジオが聴ける・本体やUSBに録音できる」が条件だったので、振り返ると、この頃はCDも持っていなかったし音楽(CD)<ラジオ という感じだったのかなあと思います。

今はケーブルを差し込みウォークマンを繋いで曲を流すことも多いのですが、先日出逢った1枚のCDがきっかけで、また"CDをコンポで”聴くようになりました。

出逢った1枚というのはHOTSQUALL(ホットスコール)というバンドの『SEVEN SHOUTS』というミニアルバム。
CDを開けると、1枚のカードが出てきました。購入特典でライブ映像のDVDがつくということは聞いていたのですが、何だろう?と思って見てみると、表面にはホスコの3人の写真、裏面にはメッセージ付きサインのプリントが。
その中に「この時代にCDを手に取ってくれてありがとう!」というものがありました。
"この時代"という言葉にはいろいろな意味が含まれていると思いますが、私は"CDの売れない時代"と捉えました。
CDをつくる側の人がこんなことを書く時代なんだ、と思ったとき、"CD"を買った私はすごく誇らしくなり…

コンポにかけました。

ブレーカーが落ちるたびに設定し直さなきゃいけない時刻表示。
ブレーカー落ちまくりでいつの日か設定し直すのもやめ、ずっと点滅中。
白い本体も変色して、もうリモコンも本体も効かないボタンが増えてきた。
そんなコンポから流れてきたのは、

「声を枯らして 届けたい歌は」という歌詞でした。

正直、普段音質なんてほとんど気にしないのに何だかすごく胸の奥にぐっとくるものがありました。

そんなラジオや音楽を届け続けてくれているコンポですが、何年か前に完全に故障して動かなくなったことがありました。
近所の電気屋さんに電話し、家から担いで修理カウンターに持っていくと…
昔のものなので部品がなく、工場に出しても直る可能性は低い、とのことでした。

一応修理には出しましたが、私は諦めて新しいコンポを探しました。
でも同じようなのが全然なくて。
ああ、CDの文化がなくなってきているんだなあと痛感しました。


数日後、電気屋さんから電話がかかってました。
内容は「修理に出された製品が直りました」というもの。


やったじゃん!てかお前すごいな!!何年生きるんだよ!!!


泣きそうな顔で修理に出すために担いだ道を、抱きしめるようにまた担いで帰りました。


中学・高校・専門学校・間借り時代・いま…
ずっと一緒にいます。
間借り生活を抜け出して今の家に来て、最初に設定して使えるようにした電化製品はコンポでした。

そしてそのとき初めて流したのは…
 
GELUGUGUの『CD SHOP』という曲でした。

「ロックンロールは君の家のコンポから始まるんだ!」
この歌詞を見たとき、私はいつまでも"コンポ"というものを使って"CD"を聴こう、と思ったのでした。


そんな「コンポ」のはなし。

それでは、たむでした!

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