#001 『小さな手』
1st miniAlbum『Chorus』より
M-1「小さな手」
作詞・作曲は、"ちょうさん" ことfunnySkash Vo.帖佐洋一さん。
この曲はハイハットから入るんですが、このハイハットを音源に入れるか入れないかで意見が分かれたんだそう。
当時のBa.聡さんがどっちか派で、それを言われたときちょうさんはその考えにびっくりした、と。
入れる派は「ハイハット含め『小さな手』という曲」、入れない派は「ハイハットはライブで演奏するとき曲の頭に鳴らすもの」という考えだったからだそう。
私が初めて買ったfunnySkashのCDがこの『Chorus』だったのですが、コンポで流したときにまず聴こえてくるのが、この曲のハイハット「シャンシャンシャンシャン!」な訳です。
私はもちろん「入れる・入れない」なんて当時は考えたこともないし、メンバー間でそんな話があったことも知らない訳なのですが、第一印象って本当に強力なもので、この、コンポに入れた瞬間に流れてくるハイハットこそがfunnySkashが私を強く繋いでくれたんじゃないかなあと思うのです。たった1秒やそこらの音で、「これからどんな曲が始まるんだ?」とワクワクさせてくれる。
やはり"込み"でこの曲なんだ、と。
あの4つの音で、funnySkashがどんなバンドか、っていうのが初めて聴いた人でもよくわかると思うんですよね。
全体的なイメージは、爽やかで繊細でありながら、歌声だったり圧巻のTp.ソロの力強さ、「絡みあった / 意地を張って」のそれぞれ後にくるTb.&Sax.の安定感のある低音。そこからTp.が入りググッとサビに持っていく…
特にホーン隊での緩急の付け方が映える曲。
ちょうさんの歌詞は、具体的なことや直接的なことはあまり書かれていないように思います。
一馬さんの歌詞と比べると、それがすごくよくわかります。
どちらがいい・悪いでという訳ではなくて、それぞれの良さがあると思うのですが、ちょうさんの歌詞は「聴いたあなたにお任せします」
そんなことを言われているようにも思います。
このCDを買って7年が経っていますが、いま歌詞カードをよく見たら「捨てたい、と」だと思っていた歌詞が「捨てた糸」でした。
こうして大好きなバンドの1曲1曲に丁寧に触れていくことで再確認できることも多くありそうなので、自分でも楽しみです。
小さな手 / funnySkash
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?