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自分時間を取り戻す。コンシェルジュサービスの可能性【事業アイディア1】
たまたま、Facebookの広告でYohanaという米国のコンシェルジュサービスの広告が流れてきたので、少しコンシェルジュ・ビジネスの可能性について考えてみる。
Yohanaとは、忙しいビジネスマンやキャリアウーマン向けに家事の代行業務を外部に発注してくれたり、旅行のリサーチやおすすめのショッピングスポットのリサーチなど、それなりに時間がかかる業務をリモートで代行してくれるコンシェルジュサービス。
まだ、サービスを展開している地域が米国ではシアトルやロサンゼルスなどと限定的。2021年9月からサービスがスタートしていて、米国では月額200ドル程度で、1000世帯ほどが使用している。
そういった意味では、まだまだ売上もそれほど大きくないのだろうけど、今後、コンシェルジュサービスの需要はどんどん伸びていくことが予想されている。
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あるリサーチによれば、世界のコンシェルジュサービス市場は、2021年には7億5,080万米ドルだったのに対し、2030年までに11億9,089万米ドルに達すると予想されている。
Yohanaのサービスの特徴としては、テクノロジーのドライなコンシェルジュではなく、しっかりと人間がコンシェルジュを行い、人間のぬくもりが感じられるという点。
どんなお金持ちでも、時間は1日24時間と決まっているため、時間がない人にとっての追加の時間はかなりの価値を持つことだろう。
収入が高い人は常に時間がなく、収入が少ない人は常に時間がある。この部分を上手くマッチングできないものだろうか?
日本には家事代行サービスや育児代行サービスなど、業務に特化した代行サービスはあるが、人間的な温かみのあるコンシェルジュサービスのようなものはまだ存在していない。
実際、仕事、家族、個人的にやりたいことの狭間で、できていないことは本当にたくさんある。自分も一人で仕事をしており、リモートで秘書のような業務をお願いしている人がいる。
やはりある程度、人間的な関係があると、こちらが気づいていないところなども、「こういうふうにやったら良いと思うのですが、いかがでしょう?」といった感じで指摘してくれる。
理想としては、自分が指示しなくてもある程度、能動的に動いてくれる、1伝えたら2、3と動いてくれるコンシェルジュができれば理想だろうな。
一時期、アメックスにコンシェルジュサービスがついていたので使ってみたんだけど、全く使わなかった。人間的な温かみはあったのだけど、ちょっと求めているものと違ったんだよね。
コンシェルジュに作業を任せれば、確実に時間が増えて、家族との時間も増える。調べてみても、家族と過ごす時間と幸福度との間の相関関係は強い。
また、離婚の原因も忙しさから生まれるストレスやコミュニケーション不足が大きな原因なのだろう。もしかすると、健康は後でお金で買えるかもしれないが、壊れた人間関係を後でお金で修復するのは難しい。
マルチタスクもストレスに繋がるという調査があるから、コンシェルジュに任せられる部分は任せてしまった方がいいのだろうな。
企業が社員の福利厚生のために、コンシェルジュサービスを導入し始めているという背景も面白いな。むしろ企業は、手厚い福利厚生を提供しないと、社員が働いてくれない時代になりつつあるのかもしれない。