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☆★2021年度 柴デミー賞 発表★☆

 2021年鑑賞した劇場映画から最もグッと来た俳優、監督、挿入曲シーンを選出する、柴デミー賞の発表となります!
(ついでにワースト映画3本も発表)
それでは、さっそく発表の方にまいりましょう!

★最優秀主演女優賞
【伊藤万理華】
『サマーフィルムにのって』

伊藤万理華

時代劇が好きすぎて監督もしちゃうボーイッシュなショートカットの女子高生を瑞々しくフレッシュな存在感と個性を終始見せつけられた。
ホントにこんな女子高生いそうっていう実在感と、一流のアイドル性を纏った伊藤さんのその姿は観終わってもしばらく目の裏に焼き付くほどだった。今後の活躍に期待する女優さん。

★最優秀主演男優賞
【若葉竜也】
『街の上で』

若葉竜也

4人の女性に振り回され、自分からは特に何も能動的な行動を起こさない主人公・青は、特別な人間ではないし、どこにでもいそうな古着屋の店員。
しかし色んな人物に振り回されてる姿は微笑ましい。
やはり観終わってその姿が脳裏にこびりついて居座られたし、なんなら青クンと友達になりてぇ!

★最優秀助演女優賞
【アナ・デ・アルマス】
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』

アナ・デ・アルマス

ダニエル・クレイグ版『007』最終作の中盤に突如登場し、ボンドと共にミッションを遂行する女スパイを演じたアナさん。
本編のクライマックスシーンはこのアナさん活躍のシーンであった。
コケティッシュなルックスにセクシーバディのミスマッチ感がフォトジェニックな魅力としてスクリーンを掌握(Show Act)。
正直、本編は、彼女の登場シーン以外あまり記憶が無い。

★最優秀助演男優賞
【ナヴィッド・モハマドザデー】
『ジャスト6.5 闘いの証』

ナヴィッド・モハマドザデー

麻薬捜査チームと麻薬組織との尋常でないレベルの熱量と緊張感溢れる闘争を描く傑作だった本作の中で、イランの麻薬王ナセルを演じたナヴィッドさん。麻薬捜査官を欺き法律をかいくぐる犯罪者の一面だけでなく彼もまた普通に家族を愛する男だったんだ、とその高い演技力で説得力を持って見入ってしまった。

★最優秀バディ賞
【伊澤彩織&髙石あかり】
『ベイビーわるきゅーれ』『ある用務員』

伊澤彩織&髙石あかり

2021年を代表するバディといえばこの2人。
明るい女殺し屋の映画というあまりにフレッシュで斬新だった本作品。
社会人としても殺し屋としても役割がハッキリと分かれたこの2人の、永遠に続きを観ていたくなるイチャコラツンデレな関係性に魅了された。

★最優秀パンフ賞
『サイダーのように言葉が沸き上がる』

『サイダーのように言葉が沸き上がる』パンフレット 1,200円(税込)

独特な色彩感覚が鮮烈な青春アニメ作である本編は、とある昔のレコード盤を探すという話。
このパンフはその本編に出てくるレコード盤まんま12インチ(30×30cm)サイズのジャケットに冊子が封入されており、更に中央がくり抜かれたピクチャーレーベル仕様になっているというお金がかかった凝りよう。
これで1,200円でも全然安く感じる。
作品の世界から飛び出し、現実に形になったモノとして持ち帰れるというバーチャル感は2021年ベストパンフにふさわしい!

★最優秀監督賞
【阪元裕吾】
『ある用務員』
『ベイビーわるきゅーれ』
『黄龍の村』
『最強殺し屋伝説 国岡[完全版]』

阪元裕吾

2021年に新作が4本公開され、しかもそのどれもが傑作という異常な公開ペースとその高いクオリティでその存在感を強くアピール。
ドッカンと頭角を現した新進気鋭の監督。しかも各作品が根っこのところでユニバースのように繋がっているという連続性が熱い。
日本の殺し屋映画をネクストレベルへ引っ張り上げていく様を今後も見届けたい。

★ワースト映画賞
『ブレイブ-群青戦記-』
『竜とそばかすの姫』
『エターナルズ』

2021年のワースト映画3本

『ブレイブ-群青戦記-』
高校生版『戦国自衛隊』をやりたかったんだろう。
千葉真一の息子が主人公だし。冒頭、突然、現代の高校にタイムスリップしてきた戦国時代の武士たちが一斉に高校生を惨殺しまくるオープニングに期待感を募らせるも見どころはそこだけで、それ以降は戦の残酷さを味わえぬ緊張感無きつまらなさ。ご都合主義で独りよがりで締まらないラスト。
最悪!

『竜とそばかすの姫』
『時をかける少女』以降、どんどんクオリティが落ちているこの監督。
映像美や中村佳穂の歌などは良かったが、話はつまらないし投げっぱなし。
キャラクターの描き方が不十分、何十億人も集まるネット社会が矮小にしか見えないスケールの小ささ。
前作『未来のミライ』よりマシなレベルの駄作。

『エターナルズ』
つまんなかった。何も響かなかった。
新しいMCU大丈夫?『エンドゲーム』でピーク過ぎた感しか無い。
何の期待感も持てない。スケールがデカ過ぎて完全に置いてけぼりにされる。さんざん期待させといてこの落としっぷり、2021年を代表するワースト作品。
ドンソクお兄ぃの見せ場を活かせない使い方のダメっぷり。

以上、2021年度柴デミー賞の発表でした。
受賞の皆さま、おめでとうございました!
次はいよいよベスト映画総括の発表です!

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