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2020年映画ZAKKIちょ~ 11本目 『ランボー ラスト・ブラッド』

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2019年製作/上映時間:101分/R15+/アメリカ
原題:Rambo: Last Blood
劇場公開日:2020年6月26日
観賞劇場:TOHOシネマズ日本橋
観了日:6月27日

遂に完結!さりとて死に場所を探すランボーの苦悩は終わらない!

 世界中の映画ファンなら誰でも知ってると言っても過言ではない、シルベスター・スタローンの「ロッキー」に並ぶ代表作である「ランボー」シリーズの第5弾であり、完結作。

【あらすじ】
ベトナム帰還兵のジョン・ランボーは、いまだ戦争の悪夢にさいなまれていた。故郷のアメリカはアリゾナへ帰還したランボーは、牧場で友人のマリア、その孫娘ガブリエラとともに穏やかな日常を送っていたが、ある時、ガブリエラがメキシコの人身売買カルテルに拉致されてしまう!どうする、ランボー?!

 「ロッキー」ともども、終わりそうで終わらないシリーズである「ランボー」。
前作「最後の戦場」は、残虐非道なミャンマー軍との緊張感漂う殺し合いの中で、やはり苦悩し続けるランボーの姿も捉えつつ、「無駄に生きるか、何かの為に死ぬか、お前が決めろ」という強烈パンチラインを残した傑作であった。
1作目の原題「ファースト・ブラッド」というタイトルを意識しての本作は「ラスト・ブラッド」と完結編と銘打っているが、スタローン本人としては、身体が動くならいくらでも作りたいと思っているのだろうか。

そんなスタローンは今年、74歳!ひょえ~!
70代でアクションをこなせて一線で活躍し続けているスターなんて数えるほどしかいない。そんな稀有な存在のいまだ精力旺盛な姿をありがたく拝む為に劇場へ足を向けた。

以下、「良かった点」と「良くなかった点」。

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○良かった点

 前作に続き、今回も自分の意志で戦うランボー。
しかも今回はシリーズで初めて、愛する人の為に戦うという熱い展開!

メキシコのギャングたちの極悪非道っぷりをたっぷり見せてからの、ランボーの怒りが頂点に達し、様々な残酷トラップのオンパレードにより昇華されるクライマックスのカタルシス!!
もやしっ子みたいな麻薬組織のギャングたちが武器持って束になって向かったって「ONE MAN ARMY」なランボーに敵うわけねーんだよ!

 前作のラストで出てくる帰還先のアリゾナの牧場が戦場になるというのも凄く良かった。周りに何も無くてのどかな場所なのに~!

 抗うつ剤なのか精神安定剤なのか身体にガタがきてるからか説明が無いから分からないけど、事あるごとに薬を飲み続けるランボーの姿にも、ちょっと込み上げてくるものがあった。

  物語で言えば、「最後の戦場」のド直球な超絶シンプルさに比べれば、登場人物が増えた分、序盤~中盤は少し雑さは否めないし、あのランボーがギャングの集団に囲まれておもちゃにされるなんて見てられないから、「ランボー、早く暴れろ!」という気持ちを抑えつつ、それもすべて、クライマックスのカタルシスへの布石と考えれば、全然問題無し。

 シリーズの中で唯一、本作は「イコライザー」、「96時間」、「アジョシ」などと並ぶ「舐めてた相手が殺人マシーン」ジャンル作品に入るだろう。

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×良くなかった点

 前述の通り、序盤~中盤のドラマの粗さは目立った。
だがクライマックスのカタルシスが最高だったので、チャラ!
カタルシス度合いで言えば、シリーズで一番かも。

な、なんとこのシリーズ、本作で完結らしい。
いやいやいや、これで完結なんて勿体無い!
スタローンが元気なうちに、面白く作れるならもういくらでも続編作って欲しい。
弟子のような兵士を育てる話で、タイトルは「ニュー・ブラッド」とかで。
…てか、それ「クリード」じゃん!

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結論

 前作に続き、グロなシーンはあるし、途中で結構ハードな展開はあるので観る層は選ぶけど、74歳のスタローンのアクションスターとしての堂々とした生き様を観るだけでも価値があるしオススメしたい。
本作を観終わった後、約40年前の1作目「ファースト・ブラッド」から観返して、本作「ラスト・ブラッド」まで到達する道筋を再び遡りたくなる。

なお、1作目と4作目さえ観ておけば、本作の予習はバッチリ!
(2、3作目はお好みで)

 それでは最後にみんなで予告編を観てみよう。


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