親の前で聞けないおすすめアーティスト
ロックは反抗、パンクは反抗と、何かと社会に対して文句を言っている音楽の世界でございますが、反抗が行きすぎて、なかなか人前で聞いていると言いにくいバンドというのも、少なからず存在します。
それこそポルノグラフィティなんかも、売れているから人前で聞けますが、彼らが無名だった場合、人前で聞けるかどうかは微妙なところだと思うんですよ。
そもそも名前に「ポルノ」って入っちゃってますし、日本語訳したら「エロ写真」ですからね。エロ写真がOKで、玉袋筋太郎がNGって、何がなんやら分からんでしょう。
知名度もあってポルノは親の前でも聞ける状況まで行きましたが、親の前で聞くには少し緊張してしまうアーティストというのはまだまだたくさん存在します。
そこで本日は、親の前で聞けないおすすめアーティストと言うことで、ちょっと人前で聴きにくいけどかっこいいアーティストをいくつか紹介したいと思います。
1.セックスマシーン
銀杏、ガガガに続く、青春パンクの代表格、セックスマシーンでございます。
こちら東大を何人も輩出する灘高出身のボーカル森田率いるパンクバンドなんですね。頭がいいからなせる技なんでしょうが、出す曲が全部シャレが聞いていて、面白いくせに熱くてキャッチーな曲を作り続けてるバンドなんですよ。
例えば「頭が良くなるラブソング」とか、サビの歌詞が円周率になっています。ただひたすらに、「3.14159265358979323846264...」と円周率を叫び続けてるんですね。
他にも、ヤバすぎるバンド名を自らいじった「バンド名変えたい」や、人間の感情は詰まるところこの一言に集約されるという理屈から作られた「君を失ってwow」など、どの曲もコンセプトが面白く、聞いていて飽きない曲ばかりなんですよ。
バンド名が突飛すぎるバンドではありますが、是非とも一度は聞いてほしい、最高の青春パンクバンドでございます。
2.巨乳まんだら王国
バンド名も曲名も、歌詞の内容も全部アウトなコミックバンド、巨乳まんだら王国でございます。
さっき貼った曲もそうですが「肛門」や「69〜シックスナイン〜」など、このバンドの曲は大体の曲が、全然アウトなものばかりでございます。家族の前で流れたら、エロ本見つかった時より気まずくなる事は、間違いありません。
ただ悔しいのが、曲がめちゃくちゃかっこいいんですわ。
メロのキャッチーさもそうですし、電子音のノリの良さや、ボーカルのパンクのような荒削りな歌い方など、こんな名前なのにめちゃくちゃ熱い曲を作ってるんですよ。歌詞なんて酷いもんやのに、気づいたら覚えちゃうくらい聴き込んじゃうんですよね。
このバンドに関しては「親の前では」ってレベルではなく、「聞いてることをバレたくない」のレベルになってしまうかもしれません。
怖いもの見たさでも結構ですので、是非とも一度聞いて見てほしい、思った以上にカッコいい、コミックバンドでございます。
3.クリトリック・リス
もうどこをとってもアウトです。テレビどうこうじゃなくて、スタバで名前言っただけで、コーヒー飲んでる場合や無くなくなること間違いなし、クリトリック・リスでございます。
サムネをみてもらえればわかる通りなんですけど、見た目はハゲの小太りのおじさんで、いつも裸。バンドでもなくひとりで出てきて、iPodから曲を流してひとりで歌うって言う、なかなかのスタイルのアーティストなんですね。
それでいてこの人。
まぁまぁ歌下手なんすわ。
バンドマンの女も、音が当たってるのか当たってないのかもわかりませんし、リズムすら何が正解かわかりません。メガマサヒデを聞いた時と同じ「?」が頭の中に渦巻いてしまう、なんとも言えないアーティストなんですよ。
ただこの人、ライブがめちゃくちゃ面白いんですよね。
絶対テレビなんかでできない曲を、ずーっと作ってるのがこのクリトリック・リスなんですよ。不謹慎とか、差別とか、この人何も怖くないのか?って思うほど、無茶苦茶な事を歌詞にして歌を作って、爆裂に笑わされてしまうんですよね。
正直かなり人も選びますし、多くの人は不快感が止まらないと思います。
自己責任でお願いしますが、一応ライブで2000人を集められるような凄い人でございます。興味が湧いた方は、怖いもの見たさで結構ですので、一度見てみてはいかがでしょうか。
ぶっ飛んだトリッキーなバンドやコンテンツは、二極化されていると思います。
一つは、トリッキーだけのコンテンツです。ただただ芸もなく突飛な事を言って注目をされる人達。別に悪くはありませんが、そういうのを見ると少し悲しい気分がするのは僕だけではないと思います。
もう一つは、トリッキーを芸事に昇華させている人達です。ただただトリッキーな事をしているのではなく、技術を蓄え計算をして、トリッキーをトリッキーとして表現に使ってる人達でございます。
本日紹介した三組は、やり方は様々ですが全てトリッキーを芸事にしっかり昇華させている人達ということに変わりはありません。
好き嫌いがはっきり分かれる三組ではありますが、「こういうものもあるんだ」と、広い心で見て、ハマれば楽しんで頂きたいものです。