ベースで聞けるバンドミュージック
趣味でベースを弾いてるんですけど、
ベースを弾いていても、
ベースをメインで聞くバンドの曲って、
それほど多くないんですよ。
そこで今回は、
ベースで聞くおすすめバンド曲をですね、
ちょっと記事にしてみたいと思いますよ。
ベースだけがカッコいい曲はない
ベースを弾いていても、
ベースをメインで聞く曲は少ないですし、
何なら、ベースだけがカッコいい曲って、
存在しないんですよ。
もちろん、ベースだけの曲は、
ベースだけしかいないので、
ベースだけがカッコいい曲にはなりますよ。
ただバンドに入っているベースという意味で、
ベースだけがカッコいい曲って、
存在しないんですよね。
って言うのも、ベースって皿なんですよ。
バンドってよくケーキで例えられるんですけど、
イチゴがボーカル、クリームがギター、
スポンジがドラムって言われてて、
ベースは皿なんですよね。
普通ケーキを食うときに、
「皿がうまい！」って言う人いないやないですか。
一緒にケーキを食いに行った奴が、
「このケーキは、イチゴって言うより、皿だよね」
って言うてたら、危うくそいつの
クチビル踏んじゃいそうになるでしょ。
ベースってそういうもんなんすよ。
いくらかっこよくても皿は皿なんすわ。
でもだからかっこいいんですよ。
なんでもいいとはいえ、
紙皿に乗ってるか、
おしゃれな皿に乗ってるかで
雰囲気が変わって、
味の感じ方も変わるやないですか。
バンドの色を感じて、
どう見せれば全体が映えるのかとか、
少し自分が目立って、色を付けようとか、
皿でしか感じられない魅力があるんですよね。
そんな皿をやっていると、
皿だけがいい曲は無くても、
この皿すごいなって曲は、
たまに出てきます。
今回はそんな皿がすごい曲、
ベースがカッコいい曲を、
紹介していきたいと思います。
D【Lite】
4人組インストバンドLiteでございますが、
どの曲もかっこいいんですけど、
とりわけこの「D」は神がかって
ベースがかっこいいんですよ。
そもそもインストバンドなので、
歌はございません。
トランペットやギターがメインに立って、
メインのメロリフを引いてるんですけどね、
その裏でなってるベースがさ、
ずーっとかっこよくて仕方がないんですよ。
まずこの曲はベース入りの曲でしてね、
基本的にベースはそのフレーズを、
リピートして進んでいくんですよ。
このリピートしてるベースのフレーズが、
そもそもえげつなくかっこいいんですよ。
わかりやすくて簡単そうなのに、
よく聞くと細かいし、
テクいことをしててさ、
聞けば聞くほどハマっていく、
沼みたいなベースラインなんですよね。
821【モーモールルギャバン】
京都のスリーピースバンド、
モーモールルギャバンの、
アルバムの一曲という感じの、
正直地味な曲でございます。
そもそもモーモールルギャバンってバンドが、
ライブで暴れまわって、無茶苦茶熱い感じなのに、
音源はゆったりした、ちょっとおしゃれな感じを
出してくるバンドなんですよ。
あと、ちょっと気持ち悪い。
好きな子の生まれたての子供を見て、
この子には好きな子の遺伝子が入ってる、
つって曲にしちゃうような人達でございます。
とか言いながら俺はめちゃめちゃ
このバンドが好きなんですけどね、
なんてったってこのバンドのベースが、
もう馬鹿かっこいいんですよ。
何ってこの曲さ、
ベースがボーカルよりボーカルな感じで、
ベースラインが美しすぎるんですよね。
ベースがカッコいい曲って、
スラップがバキバキやったり、音をいじったり、
地味なものを上に押し上げるような曲が多いんやけどさ、
この曲はベースをベースとして使って、
それでいてラインが美しくて前に出てるって曲なんすよね。
ってかこの曲はさ、
一生主導権を他のパートに与えないんすよ。
もちろんボーカルも入ってくるし、
キーボードのソロもあるから、
実質は他のパートがメインになってるんですよ。
でも聞けば聞くほどフレーズが全部神がかってて、
サビですら、ボーカルよりもベースがカッコいい曲なんですよね。
MIND YOUR STEP【SNAIL RAMP】
スカを持ってきた人、SNAIL RAMPですけど、
SNAIL RAMPの曲は全部、
口とベースのハマりがめちゃめちゃいいんですよ。
ウォーキングの弾むようなベースラインに、
単語を置いていくようなボーカルが入っていくからさ、
歌を乗せるのがめちゃめちゃ気持ちいベースなんですよね。
ほんでまた、SNAIL RAMPってベースボーカルでしてね、
歌いながら弾くとわかるんですけど、
全然違うことしてるのに、なんか勝手に指が動く感じでさ、
口と指が曲中ずーっと気持ちいいんですよ。
さっきのケーキの話でもありましたけど、
皿とイチゴの相性がめちゃめちゃ良くてさ、
しかもそれをベースボーカルとしていいとこどりできる、
ベースが目立つ大正解の一曲が、
このMIND YOUR STEPなんですよ。
アブノーマルが足りない【アルカラ】
タンバリン首掛けおじさんの神バンド、
アルカラからアブノーマルが足りないでございます。
まぁこの曲は、ずーっと全パートかっこいいんですよ。
曲が始まった瞬間から、
一瞬で血液が沸騰するような、
速攻力のある熱い曲でしてね、
キンキンしたギターリフから、
バチッと決まるドラム回しに、
鳥肌モノですよ。
歌メロも頭からお尻までずーっとかっこよくて、
決めも多くてわかりやすく、
一曲を通して全パートがずっとカッコイイ神曲なんですよ。
そんな中でもこの曲のベースはさ、
そんな動く？って言うくらい自己主張が激しいんすよね。
ベースがカッコいいとされているバンドによくある、
とにかく前に出てくるベースラインやからさ、
ある意味、ベースがカッコいい曲としては王道っぽいんやけど、
このベースラインの良いところは、
このベースのフレーズって、このバンドじゃないと、
突飛過ぎて浮いてしまうくらいギラギラしてるってところなんですよ。
全体がテクくて前に出ようとしまくってるから、
このバンドやったからベースが浮いていないだけで、
普通のバンドやったらベースだけが遊んでるバンドになっちゃうんすよ。
そのかっこよさに胸が熱くなるんすよね。
全体がカッコいいのはもちろんやけど、
聞けば聞くほどベースのかっこよさが際立ってくる、
するめベースソングが、アブノーマルが足りないなんですよ。
蝙蝠と聖レオンハルト【THE PINBALLS】
久々に出てきたしっかりとしたガレージのバンド、
THE PINBALLSでございます。
NEXT ブレイクとかでたまに上がってきたりしてますけど、
昔のガレージのかっこよさに、
ギターロックのノリの良さをプラスした、
めちゃめちゃ熱いバンドなんですよ。
そんなTHE PINBALLSの曲の中でも、
とりわけ蝙蝠と聖レオンハルトって曲がですね、
ベースの色気がすごい名曲なんですよ。
イントロはギターのリフメインで進んでいくんですけど、
もうそこからベースも弾き込まれるラインになってましてね、
行ったり来たりのよく聞くフレーズではあるんですけど、
なんかいやらしさを感じる、なまめかしいラインなんですよね。
そこからもずーっとフレーズとしては、
突飛なことはあんまりしてなくてですね、
ある種ありきたりなラインではあるんですよ。
やのに、この曲の中にいれると、
急にあでやかでおしゃれなラインに変わりましてね、
色気を感じずにはいられない、
めちゃくちゃかっこいい曲に変わるんですよね。
所詮ベースはカッコイイ
ベースは所詮ベースです。
一人で弾いてもそこまで楽しくないし、
音が低くで地味やし、
フレーズも短音をボンボンすることが多くて、
バンドがないと、あんまり映えません。
その楽器ですごい人を考えたらわかると思いますが、
ギターなんて布袋やら押尾コータローやらがいますし、
ドラムでも、YOSHIKIとかいますけど、
ベースだけ、絶対的な人っていないでしょ。
ベースで有名なんはなわくらいでしょ。
それくらい地味な立ち位置の楽器ではございますが、
魅力が詰まった楽器であることも確かで、
ベースによって雰囲気は変わりますし、
音色だけではないバリエーションを感じれる楽器が、
ベースやと思うんですよね。
ぜひとも皆さんも、
一度ベースを中心に音楽を聴いてみて、
違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。