★コラボ歌ってみたを行う際の注意点★
皆さん、コラボの歌ってみた楽しいですよね!!
でも、ソロの歌ってみたと違って気をつけなければいけないことがたくさんあるんです。
コラボ歌ってみたにおける大事な部分をまとめましたので、既にコラボをしたことがある方も、これからやりたいと思っている方も、ぜひお読みいただけると幸いです。
✅大前提の考え方
コラボの場合は、それぞれが自由に好きなように歌うのではなく、”合わせる”、”揃える”の意識で録ることが重要になります。
✅リレー形式で録音する
基本はリレー形式で録音を行います。
1️⃣まずガイドとなる一人目が録音を行う。
2️⃣それを二人目、三人目に送り、それぞれが確認、把握をした上でそれを聴きながら録音する。
この流れが基本になります。
決してそれぞれがバラバラに録音してはいけません!
相手の音源を一切聴かずに自由に歌ってしまったものは、歌い方や音程、タイミングに微妙なズレが生まれてしまい綺麗に合わなくなってしまいます。
一人目→二人目→三人目のように順番に録っていただいても構いませんが、時間効率などを考えると一人目だけしっかりガイドとなる音源が録れていれば三人目以降はそれに合わせる形でも問題ないと思います。
そのため、一人目は構成上メインボーカルとなる人や歌の上手な人が録るとその後の人が歌いやすいと思います。
✅音質を揃える!
極力音質は揃えるように録音しましょう。
具体的には、
・同じマイクを使う
→現実的には同じものを使うのは難しいとは思いますが、コンデンサーマイクと安価なUSBマイクのように極端に音質に差があると質感が揃いません
✅歌詞は揃えて歌う
当然ですが、歌詞は揃えて歌いましょう。
例えば「Wow Wow」と言う歌詞に対して、「うぉううぉう」の人と「うぉおうぉお」の人がいると合いません。
✅音程やタイミングを合わせる
音程やタイミングも出来る限り合わせて歌いましょう
例えば、Mrs.GREEN APPLEの「StaRt」サビ後半の歌詞で、「ひとーりじゃーないーとしてー」と「ひとーりじゃーなーいーとしてー」みたいに微妙にリズムが違っていると綺麗に合わなくなります。
音程も違ったメロディで覚えてしまっていた場合、MIXで無理やり合わせようとすると補正音(ロボ声のような音)に繋がるので注意が必要です。
✅ハモリは全部歌うか・歌わないかの二択
ハモリは歌うなら全部歌う、歌えないならMIXでハモリ生成をお願いするのどちらかで統一しましょう。
中途半端に歌える所だけ部分的に歌ったり、歌える人だけが歌ってしまうと、ハモリのない部分が生まれてしまったり、そこだけハモリ生成で作ろうとすると、実際に歌ったところとの質感が合わなくなってしまいます。
個人的にはハモリが歌える人がいる場合、全ての箇所をその人が歌ってしまった方が良いように思います。
※メインのオクターブ上、下のパートが入っている場合は生成よりも歌ってしまった方が綺麗な質感になることが多いです。
✅ボーカル音源はモノラルで書き出す
音のデータにはモノラルとステレオと言う2種類の形式があります。
音の波形を見た際に、波形が1本の状態であればモノラル、2本になっているとステレオです。
ボーカルは基本モノラルで録ることが推奨されているため、モノラルに揃えて書き出しましょう。
●何故ステレオだとダメなの?
ステレオで書き出すと、ごく僅かにボーカルの音像がぼやけます。
また、データ量が倍になるので、書き出しやアップロードに時間がかかりMIX師からはあまり好まれません。
●モノラルで書き出す方法
大体どの録音ソフトも書き出し画面でモノラルを選択するチェックボックスのような箇所があるかと思います。(iOSのGarageBandは仕様上モノラル書き出しが出来ないのでステレオで構いません)
⚠注意ポイント
録音時の画面上にはモノラル(波形が1本の状態)で表示されていても、このチェック↓を忘れると書き出し時にステレオに変換されてしまうので注意が必要です。
inst音源に関してはステレオである必要があるため、ボーカルとは別々に書き出しましょう。
✅書き出し時のファイル形式を揃える
ファイル形式→wavファイル(waveファイルと表記する場合も)
ビット解像度→16bit以上を推奨
サンプリングレート→44.1kHz以上を推奨
で書き出ししましょう。
mp3は音質が少し劣化してしまいますのでwavファイルでの書き出しが望ましいです。
inst音源が元々mp3だった場合は、wavにしても音質が上がることはないのでMP3のままで大丈夫です)
何も分からない人は、「wavファイル、24bit 、48kHz」で書き出しを行いましょう。
✅ファイル名は分かりやすく
各トラックのファイル名はシンプルな書き方にしましょう。
時々、日付や曲名を入れてくれる方がいますが、単純に見にくくて分かり辛いのでMIX師にはあまり好まれません。
明確にこれと言う決まりはありませんが、Main ◯◯、Hamo 〇〇、Cho Hi 〇〇、Cho Lo ◯◯ 、Ainote ◯◯、のように音源を聴かなくてもファイル名を見ただけで誰のどこのパートかが分かる状態にするのが一般的です。
※◯◯は名前
✅なぜこのような録り方が必要であるのか
良いMIXをするには録り音が命です。録り音の状態でクオリティが7割は決まると思ってください。
(例えるなら、痛みかけの食材でどれだけ優秀な料理人が調理しても限度があるみたいなことです)
と言うことは、鮮度が良い素材(録った音源の状態が良い)であればより完成音源のクオリティも上がるということになります。
そうするために、このような録り方が重要になると言うことです。
✅個性を出したいのですがどうしたら良いですか?
基本的には、サビなど複数人の声が重なる箇所は個性を出すよりも”合わせる”と言う意識で歌いましょう。
個性を入れたい場合は、「ここはこう言う感じで歌いたい」と事前に打ち合わせをしておきましょう。
ソロのパートに関しては、多少自由な歌い方をしていただいても問題ありません。
✅その他の参考動画やWEBサイト
●こちらは他のMIX師さんの動画やWEBサイトですが、コラボの録り方を詳しく説明してくれています。
✅最後に
ここまで聞いて、うわぁ、、、何か大変。面倒くさい。って思われましたね?
その感覚自体は全然おかしくありません。
ただ、本来レコーディングとはこの位大変な作業なんです。
プロの現場では、プロデューサーやディレクター、RECエンジニアやボイストレーナーなどのサポートがあって良い音で録れる訳です。
歌ってみたの宅録だと、これらの役割を全て歌い手さんが担う必要が出てしまいます。
それだけ知識や工夫力を求められるということです。
難しいことも多いかもしれませんが、こちらも全力でサポートしますので良い録音を目指してこれからも頑張ってください👍
ここまでお読みいただきありがとうございます。
☆録音などでご不明な点があれば、いつでもDMにてご相談受け付けています☆
X ID ⏩ @Inui_Tomotaka