藍染カレン

藍染カレンがZOCを卒業した。

藍染カレンを追わなくなってから何年が経つだろう。私がZOCに出会ったのは、過去にバイトしていたトークライブハウスのアルバイトが出しているフリーペーパーにてZOCの一曲目のFamily nameのレビューを見たことがきっかけだった。アイドルオタクをしている女としてアイデンティティーを感じていた自分は、他店舗に自分の知らないアイドルを知ってる人がいることが悔しかった。そして、そのレビューはとても魅力的なものだった。
私は当時でんぱ組やももクロやBiSHが好きだった。勿論、乃木坂や欅坂にもはまっていた。アイドル戦国時代だった。次々に面白いコンセプトのアイドルが登場するような世の中だった。その中で、ZOCもまた新しいアイドルのように感じられた。
私はミスiD界隈も大森靖子も詳しくはなかったのだが、この界隈の女の子たちの可愛さは全く新しいものだった。みんな強くて恐ろしく儚げだった。そんな女の子たちを集めたのがZOCだった。それぞれが今までにないようなキャラクターだった。
さやぴは、『詐欺写メ』を流行らせた第一人者だと思っている。(あくまで私の世界では)
看護の学校に通っていて、お友達が多くて今で言う地雷系のような可愛い服を着てかわいい写真をSNSにあげる。クラスのカースト上位の可愛い女の子という感じだった。
戦慄かなのちゃんは、少年院上がりでSNSの使い方が新しかったと思う。今でも変わらないところでもあるが、嫌なことは絶対にいやだし、謝りたくないことは絶対に謝らない。芯のある女の子だった。
かてぃは、ファッションやメイクがまったく今までのものとは違う女の子だった。強い見た目とは裏腹にか弱いギャップが可愛らしかった。
にっちゃんは、まるでアニメから飛び出てきたみたいな女の子だった。生ハムと焼きうどんは私は追えてないのだが、変わらない明るさは欅坂やでんぱ組が流行っていた当時だと逆に新しかった。
大森靖子ちゃんは、プロデューサーの面もありながら、それぞれのアイデンティティを潰さないような姿勢が新しいプロデューサーだった。コンセプトはありながらも、女の子たちのアイデンティティやSNSの使い方に関しては自由にさせていて、それがZOCの危うさを引き出せていたのだと思う。

そして、藍染カレン。
この子は本当にすごかった。まず見た目がありえないくらい可愛い。長い手足に反して、ドールのような顔がちょこんとついている。そのお人形みたいな顔から出る歌声はまたその見た目に反して力強い。そして、そのダンスも力強い。カレンちゃんのソロ曲は宝塚やセーラームーンなどを感じさせるものだったが、大森靖子は天才だと思った。きゅるりんとした顔からそういった力強さを出す女の子だった。
そして、この子はSNSの使い方がZOCの誰よりも上手だった。不安定になるメンバーたちの中で、藍染カレンはこの6年間、一度だってSNSの使い方を間違えたことはなかった。繊細な女の子たちに囲まれて、変化し続けるチームの中で、藍染カレンだけは、ずっとずっと変わらずにいてくれたんだよね。
どんな大炎上の中でも、カレンのSNSを見ると安心したんだよ。ZOCを追っていた時は本当にしんどかった。でも、しんどくなるのもすごく楽しかった。楽しかったんだよ。どんどん減っていくメンバー、加入するメンバーの中で、少し距離ができてもカレンのSNSだけはずっと見ていた。

いつも、安心させてくれてありがとうね。

誰よりも強くて可愛いアイドルだったよ。
ZOCからこんなに綺麗に卒業をするのは、カレンが初めてかもしれないね。

カレンを推していて私とっても楽しかった。
最後らへんは全然追えてなかったけど、すごく悲しくてありがとうを伝えたくて書きました。

これから、新しいカレンの人生をずっと応援しています。

お疲れ様カレンちゃん。

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