VoiSona Talk正式版がリリースしたって。
こんばんわ、いぬいぬです!
去年の9月からトライアル版が公開されてた「VoiSona Talk」がついに正式版になりました!
エディタと田中さんは無料
WinでもMacでも使えて、無料でスタートできます。
有料のライブラリの売り方はソングの方のVoiSonaと同じで、
買い切り版
1か月版
1年版
の3つある感じですね。
ちょっと動画で使いたいな、というときは1か月版、
ずっと使うわ、というときは買い切り版、みたいな使い分けができますね。
CeVIO AI版もあるボイスはライセンス共有
CeVIO AI版をもってるとライセンス共有でそのまま使える、というのも
ソングの方のVoiSonaと同じです。
AHS組もVoiSona Talkに
AHS組もVoiSona Talkで出るようです。
これは、CeVIO AI版も2.0化するってことですね!
「Husky」パラメータ追加
予告されてた通り、「Husky」パラメータが追加されました。
Husは声の息成分を変えるパラメータですね。
VoiSonaソングやCeVIO AIソングユーザーにはおなじみです。
使い方1:ささやき
何ができるの?っていうと「ささやき」ですかね~
つづみちゃんのボイスStyle(感情)に「ひそひそ」がありますが、
疑似的なささやきができるようになります。
グローバルパラメータのHusのパラメータを上げる
グローバルパラメータのVOLをちょっと下げる
あんまり強くない口調のStyleの割合を上げる(タカハシくんならSad)
でどのボイスでもそれっぽくできます。
時間ごとの変化とかも変更できるので、もっと調声詰めることもできますね!
この辺はNodoAmeっていう自作ツールでささやきを実現してたのと基本的には同じ原理です。
使い方2:デスボイス
似た使い方でデスボイスができます。
ちょっと迫力不足?
グローバルパラメータのHusのパラメータをMAX!
グローバルパラメータのVOLのパラメータをMAX!
グローバルパラメータのALPをMAX!
グローバルパラメータのInto.もちょっと上げる
ピッチ線を手で書いてぎざぎざさせる
使い方3:ロボボイス
まえから抑揚(Into.)をなくすだけでもそれっぽくできましたけど、Husをゼロにするともっとそれっぽくなります。
alphaをMAXやMINにしてもそれっぽいかもですね~
やっと公式のマニュアルが
やっと公式のマニュアルがでました!
トライアル版の時はマニュアルがなくて手探りで触ってました。
こんな記事も…↓
前半とかは同じなのでまだ使える…?
作品制作に必要な機能が付いた
トライアル版はお試しという感じで、実際の作品を作るには効率がわかるかったり、基本的な機能が足りてなくてつらいところがありましたが、
正式版では次のように機能がつきました。
テキスト複数行の張り付け機能
あいう
かきく
さしす
こういうテキストを張り付けることができるようになりました。
原稿を他で考えておいて張り付けるとかできそうですね!
パラメータのプリセット機能
ボイスライブラリごとに、プリセットを記録できるようになりました。
グローバルパラメータとスタイルが記録されます。
ユーザー辞書機能
ユーザー辞書が付いたので登録ができるようになりました。
ただし、発音のプレビュー(試聴)がないので変更しにくいです。
あと品詞の指定とかないから上手く判定できないときがでちゃうのでは…。
CeVIOトークのファイルのインポート機能
CeVIOのトークエディタでつくったccs/ccstファイルが取り込めるようになりました。(メニューやトラック右クリックからできます)
とりこみ対応しているのは次です。
トラック単位のセリフとセリフ毎の開始時間
音素ごとの長さ(LEN)
音素ごとのPIT・VOL (全体がスライドする感じ)
アクセント位置・アクセント分割
グローバルパラメータ(Hus.以外)
スタイル(=感情)
逆にボイスライブラリの指定は取り込めません。
先にVoiSona Talk側でボイスライブラリを設定したうえで、インポートする感じになります
スタイル以外は別のボイスでも反映できるみたいです。
CeVIOタカハシくん→CeVIOタカハシくんと同じ調声のVoiSona田中さん、
みたいなことができます。
ファイル全部(プロジェクト全部)ではとりこみできず、トラック単位になります。また、VoiSona Talk側のトラックにもともとセリフがあると、その上に重なる感じで取り込まれます…!
CeVIOの方はひとつのトークトラックで複数のボイスライブラリ(キャスト)が指定できますが、VoiSona Talk側は無視されて全部同じボイスライブラリになります。
あとは出力機能(エクスポート)はまだ入ってないみたいですね。
【悲報】外部連携APIの実装無し
正式版でも付きませんでした…。
うーん、これだと実用的な制作時間で動画が作れない…
この機能が無いので、個人的にはVoiSona Talkはトークソフトじゃなくてソングソフトとしか使わないでしょうね…
今どきないのか~、って感じです。
VoiSonaソングはVSTプラグイン機能あるのになんで無いんだ…
無料で使えると言っても、
Macで合成音声の動画制作は、なかなか厳しいです。
また、連携APIがないということは、
LIVEのコメント読み上げとかにも使えません。かなしい…
【悲報2】セリフ単体書き出し時にテキスト出力機能がない
正式版になって、セリフ単体でwav書き出しできるようになりました。
(設定すれば)ショートカットでも保存できます。やったね!
…が、セリフのテキスト出力機能がない!!!片落ち!!!!
PSDToolkitのかんしくんやYMM4のカスタムボイスで
自動取り込みできないじゃん…!
まとめてセリフ書き出しにはテキスト出力あるんですが、
一つ一つ書き出していくスタイルの制作スタイルだと使えないです…
一緒に書き出してくれないと!!!
出力ファイル名も Talk_1_1.wav とかになっちゃってるんで
ファイル名から台詞取り込む機能も効かないです…
(手動でコピペすればできますが…メンドーすぎる…)。
【悲報3】タイミング情報出力機能、なし!
正式版でもつきませんでした…
「VoiSonaTalkLab」つかってください。
「タイミング情報って?」っていう方はこれを読んでね!(長いよ!)
注意点
⚠「グローバルパラメータ」はグローバルじゃない
トライアル版からですが、グローバルパラメータ、
トラックとか同じボイス全部で一緒の(=グローバル)パラメータ、
というわけではなく、
セリフ単位のパラメータです。別のセリフには反映されません。
「セリフパラメータ」やん…!!!
VoiSonaソングの同じ名前のやつがトラック単位なんで、罠。
共通の設定を反映させるには、
正式版1.2から入った「プリセット」を設定する必要があります。
【※直りました】⚠タイムラインの並びとセリフ行の並びは合わない
※追記:バグだったようです。バージョン1.2.1で修正されました。
トライアル版では、下のセリフ行の並びは自動で変わっていましたが、
正式版では自動で変わらなくなったようです(バグ…?)
なのでタイムライン上でセリフの前後を変えると、
どのセリフとどのセリフがどういう順番なのかわかりにくい…
ソート機能とかも無いのでとても使いにくいですね…
なんで変えたんだ…
⚠セリフ単位のwav保存のショートカットは自分で設定する必要がある
セリフ単位のwav保存機能が付きましたが、ショートカットがデフォルトではありません。
メニュー > 環境設定 > 編集 > WAVを出力 で設定できます。
※CeVIO AIトークと合わせるなら、「Ctrl+W」ですね。
まあセリフのテキストは同時出力されないんで動画編集ソフトへのセリフ自動取込には結局使えないですが…
⚠他
オーディオの取り込みはできない
トライアル版と同じくBGMとか取り込みできないです
なのでせっかくタイムラインやミックスダウン機能があるのに、
エディタ単体でラジオ作品とか作れないです
原稿テキストの取り込みができない
VoiSona Talkは作品を作り上げてから動画ソフトとかにもっていくような制作スタイルを想定しているようです
が、原稿を取り込むことはできません(複数行コピペできますが)
これも片落ち感が…
CeVIOトークのccsファイル取り込みはできるので、
「CeVIOトークエディタで原稿取り込み→VoiSona Talk」
という方法は取れるかも
単語や音素、フレーズ単位でまとめて選択する方法がない
ざっくり調整ができなくてツラい
これも「CeVIOトークエディタでざっくり調整→VoiSona Talk」が有効かも
まとめ
VoiSona Talkの正式版リリース
トライアル版から正式版へ
エディタと田中さんは無料
WindowsとMacで利用可能で無料でスタート
有料ライブラリの販売方法
買い切り版、1か月版、1年版の3つ
CeVIO AI版との共有ライセンス
CeVIO AI版を持っていると共有ライセンスで利用可能
新機能の追加
「Husky」パラメータの追加
ささやき、デスボイス、ロボボイスの使い方紹介
正式版の新機能
テキスト複数行の張り付け機能
パラメータのプリセット機能
ユーザー辞書機能
CeVIOトークのファイルのインポート機能
機能の不足
外部連携APIの実装なし
セリフ単体書き出し時にテキスト出力機能がない
タイミング情報出力機能がない
注意点
グローバルパラメータの挙動に関する説明
セリフ行とタイムラインの並びが合わない
セリフ単位のwav保存のショートカットは自分で設定する必要がある
その他、オーディオの取り込みや原稿テキストの取り込みができない
これからに期待ですね!