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CeVIO・VoiSona楽譜入力のコツ:楽譜全体の指定②:強弱記号の指定

※この記事は「いぬいぬ流CeVIO・VoiSona楽譜入力のコツ」の5つ目の記事です!

楽譜全体の指定②:強弱記号の指定

次に、歌わせる曲調に合わせて、曲全体のデフォルトの強弱を指定しておきます。

強弱指定=DYNAMICS

これも古いCeVIO CSの時はほとんど意味がなくて、あるいみ無駄なパラメータになってたんですが、
CeVIO AIやVoiSonaではめっちゃ大事なパラメータです。

(ボイスによるんですが)めっちゃ歌い方が変わります
最近のCeVIO AIやVoiSonaの調声のメインパラメータ
と言っちゃっても、もういいんじゃないかな?

これ、ボリュームが単純にかわるんじゃなくて、アタック感とかのPITやVOLの線の形自体が変わります。どちらかというとPITの方が差がある気がします…!

なので曲の雰囲気にあわせて、基本的な歌い方を決めていく感じです。激しい曲調なら「f」「mf」とかを基本に。優しい曲調なら「mp」や「p」にします。
(※テンポ指定とかでも歌い方をAIが自動推定して変わりますが、限界があるので更に強調する感じで指定する、みたいな使い方ですね)

効き具合や変化量はボイスによって変わります。
初期音源(きりたん・ゆかり麗)はあんまり変化がなくて、最近の音源(可不・IA)はよく変わります。

「かふかふかふかふ…」の強弱指定のPITの差

また、デフォルト「N」の時の歌い方もボイスによって違います。たとえばIAちゃんの日本語ボイスは、「N」は結構強めな歌い方なんで未指定ベタ打ちだと想定より激しい歌い方になります。

※うーん、全音源比較、とかやった方がいいかな~?

『誰の調声でも同じに聞こえる』にならないために

可不ちゃんが誰の調声でも同じに聞こえる、っていう理由の一つはこの辺を指定していないことが原因なんじゃないかなーと、思います(もうひとつはALP)。

UTAUとかだと「キレ音源」みたいな歌い方別にボイス音源が分かれてるのがありますし、古いCeVIOにも「IA English C」のPowerful / Natural みたいに別れてるのがありましたが、CeVIO AIやVoiSonaでは、一つの音源の中で強弱指定して使い分ける感じです。

ちなみに。強弱指定はこの全体的な指定以外に、ノート単位ぐらいの細かな指定もできます。ここまでいくと「楽譜データ」じゃなくて「調声パラメータ」になると思いますが、これは後ほど別の記事にします!

CeVIOの強弱指定の裏技

ちなみに。

強弱指定はCeVIOは7段階、VoiSonaは11段階で差があるんですが、CeVIO AIや古いCeVIO CSでも実は11段階指定ができます。ちゃんと歌い方も変わります。

限界突破させるには
①VoiSonaからCCSエクスポートする方法
②CCSファイルを直接書き換える方法
追記:CeVIO AI 8.3にアプデする
の3種類があります。

書き換える場合は、Value="5"が「N」、Value="0"が「pp pp」、Value="10"が「ff ff」になります。

<Dynamics Clock="0" Value="5" />

「7段階じゃ足りない…!」という場合に便利ですね!

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